ベトナムのテト(旧正月)2027 日程と連休、元日のお店の営業、都市別の花火とマナー
今回のテト元日は2月6日(土)、公務員の連休は2月4日から10日までで政府が確定しています。元日に開いている店と閉まる店、各都市の花火と祭り、料理とマナーまで日付順にまとめました。
| テト元日 | 今回は2月6日(土)。前日の2月5日(金)が大晦日で、夜12時に各地で花火が上がります。 |
|---|---|
| 連休 | 公務員の連休は2月4日(木)から10日(水)までの7日間で、ベトナム政府が公文書で確定しました。 |
| お店 | 元日は街の食堂や市場、ショッピングモールの多くが休みです。ホテル、コンビニ、大きな観光地はたいてい開いていて、モールは午後から開くところがあります。 |
| 移動 | 飛行機と列車が混むのは1月下旬から2月下旬まで。宿と移動は早めに押さえるのが安心です。 |
| お金 | 銀行の窓口は前回、連休中ずっと休みでした。ATMとカードは使えるので、両替は連休前か空港で済ませます。 |
1. テトの日程と、政府が確定した連休
2. テトというお祝いと、店が休む理由
3. かまどの神様を送る日
4. テト直前の墓参り、買い出し、花市場
5. 大晦日:店じまいと年越しの花火
6. テト元日:いちばん店が閉まる日
7. 正月二日から五日:店が少しずつ戻る
8. 正月六日から小正月まで:各地の祭り
9. ホーチミンとカントーのテト
10. ハノイのテト
11. ダナンとホイアンのテト
12. ハロン湾、カットバ島、ニンビン
13. サパとハザン:山の少数民族のテト
14. フエとフォンニャ
15. ニャチャン、ダラット、マンデン、ムイネー
16. フーコック島とコンダオ島
17. テトの料理と、旅行者の食べ方
18. テトの花と五果の盆
19. お年玉とテトのあいさつ
20. テトの縁起かつぎとお寺でのマナー
21. 交通、お金、テトの割増料金
22. テトに行くかどうかと準備の順番

1. テトの日程と、政府が確定した連休
ベトナムのテト(旧正月)は、2027年は2月6日(土)が元日です。前日の2月5日(金)が大晦日で、夜12時に各地で年越しの花火が上がります。
公務員の連休は2月4日(木)から2月10日(水)までの7日間で、すでに確定しています。ファム・ティ・タイン・チャ副首相が内務省の案を承認し、ベトナム政府官房が政府の公文書(10065/VPCP-KGVX、2026年10月2日付)で通知しました。8月に報じられた10日間の案は採用されませんでした。
確定の知らせは国営通信のベトナム通信社の記事や、英字紙のViet Nam Newsの記事でも読めます。民間企業は「テト前1日と後4日」「前2日と後3日」「前3日と後2日」から会社ごとに選ぶので、休む日は勤め先によって少しずつ違います。
テト前後の主な日(2027年)
今回は旧暦12月に30日がないため、12月29日が大晦日になります。年越しの行事はすべてこの日に集まります。
| 日 | 旧暦 | 2027年 | どんな日 |
|---|---|---|---|
| かまどの神様を送る日 | 12月23日 | 1月30日(土) | 台所の神様を天に送る日。テトの準備はここから始まるとされます |
| 公務員の連休スタート | 12月28日 | 2月4日(木) | 政府が確定した連休の初日 |
| 大晦日 | 12月29日 | 2月5日(金) | 午後から店が閉まり始め、夜12時に花火 |
| テト元日 | 1月1日 | 2月6日(土) | 閉まる店がいちばん多い日 |
| 2日目・3日目 | 1月2日・3日 | 2月7日(日)・8日(月) | 年始のあいさつ回り。3日目に祖先を送り出す家が多い |
| 公務員の連休最終日 | 1月5日 | 2月10日(水) | 前回は連休の最終日に帰省先から戻る人がいちばん多かった |
| 正月の祭りが開幕 | 1月6日 | 2月11日(木) | フオン寺とバイディン寺の祭りの開幕式 |
| 財神の日 | 1月10日 | 2月15日(月) | 金を売る店に行列。商売を新年に開ける日とされます |
| 小正月 | 1月15日 | 2月20日(土) | お寺が混みます。飛行機のテト繁忙期はこの日まで |
これからのテト元日
旧暦で決まるので、テト元日は新暦の1月下旬から2月中旬のあいだを毎年移動します。次の旅行を考えるときの目安にしてください。
| 年 | ベトナムのテト元日 |
|---|---|
| 2027年 | 2月6日(土) |
| 2028年 | 1月26日(水) |
| 2029年 | 2月13日(火) |
| 2030年 | 2月2日(土) |
| 2031年 | 1月23日(木) |
テトの時期に旅行するなら
先に結論を言うと、テトの時期でも旅行はできます。大晦日の夕方から元日にかけては、街の食堂や市場、ショッピングモールの多くが閉まります。ホテルやリゾート、コンビニ、大きな観光地はたいてい開いていて、元日の午後から開くモールもあります。
気をつけたいのは移動と宿です。飛行機や列車が混む期間は連休よりずっと長く、1月下旬から2月下旬まで続きます。宿と移動は早めに予約し、元日の食事をどこでとるか前もって決めておけば困りません。
街の店は、公務員の連休より長く休むところが多くあります。大晦日の前日あたりから正月6日ごろまで閉めたままの小さな店もあります。何日休むかは店しだいなので、行きたい店があれば店頭の貼り紙やSNSで確かめておきましょう。テトが2月の旅行全体にどう影響するかは2月のベトナム旅行ガイドにまとめています。
2. テトというお祝いと、店が休む理由
テトはベトナム語で「Tết Nguyên Đán」といい、旧暦の新年を祝う行事です。日本のお正月は新暦の1月1日ですが、ベトナムでは旧暦で新年を迎えます。中国や台湾の春節、韓国のソルラルと同じ時期のお祝いです。
ベトナムの人にとっては1年でとても大切な祝日で、離れて暮らす家族が故郷に集まります。そのため連休の前後は、帰省する人で飛行機や列車、バスが混み合います。
連休とお店の休みは同じではない
旅行者が混乱しやすいのは、「公務員の連休」「会社の休み」「お店の休み」がそれぞれ違うことです。役所は公務員の連休どおりに休み、銀行の窓口も前回は連休中ずっと閉まっていました。個人経営の食堂や市場の店は、大晦日の前から閉めて連休が明けてもしばらく休むことがあります。
一方で、ホテルやコンビニ、テーマパークは連休中も営業するところが多く、ショッピングモールも元日の午後や2日目から開くところが出てきます。連休中は旅行に出る人も多く、リゾート地の宿は早く埋まります。
テトの3週間をざっくり
テトの行事は、旧暦12月23日のかまどの神様を送る日に始まり、旧暦1月15日の小正月ごろまで続きます。下のカレンダーで、連休や混む時期の重なり方を見てみてください。
秋の伝統行事についてはベトナムの中秋節の記事にまとめています。ベトナム全体の旅の基本はベトナム旅行ガイドを見てください。

3. かまどの神様を送る日
テトの始まりとされるのが、旧暦12月23日の「オンコン・オンタオ(Ông Công Ông Táo)」です。今回は1月30日(土)にあたります。家の台所を守る神様が天に昇り、1年のできごとを報告しに行く日とされています。
この日の祭り方は北部、中部、南部で違います。ベトナム商工省の雑誌の記事にも、地方ごとの違いがまとめられています。
北部は鯉を放す
北部では、神様の乗り物として生きた鯉か紙の鯉を供えます。生きた鯉は、たいてい23日の正午までに川や湖へ放します。ハノイでは朝から、西湖(Hồ Tây)などのほとりや橋の上で鯉を放す人の姿が見られます。
市場ではこの日のための赤い鯉が売られます。「鯉は放してもビニール袋は捨てないで」と呼びかけるボランティアの活動も、何度か報じられています。
中部と南部は鯉を放さない
中部では鯉の代わりに紙の馬を供えます。南部では夜8時から11時ごろに祭り、紙のコウノトリや馬を使って、鯉は放しません。鯉を放すのは北部の習わしです。
古都フエでは、この日に王宮で長い竹竿(カイネウ)を立てる儀式があり、テトの催し「Tết Huế cùng di sản」が始まります。詳しくは後半のフエの章で紹介します。

4. テト直前の墓参り、買い出し、花市場
かまどの神様を送ったあとは、テトの準備が一気に進みます。家の大掃除、食材や飾りの買い出し、先祖のお墓の手入れが続きます。市場や商店街もにぎわいます。
墓参りとバインチュン
テトの前には先祖のお墓をきれいにする「タオモー(tảo mộ)」をします。南部には「12月25日は墓参りの日」という言い方があり、今回は2月1日(月)です。
テトが近づくと、家族でバインチュンやバインテトを包み、大鍋で夜通しゆでます。
花市場は大晦日までに終わる
旅行者が勘違いしやすいのが花市場です。花市場はテト元日の前に終わります。連休中ずっと見られるのは、通りを花で飾った「花通り」のほうです。
ハノイ旧市街のハンルオック花市場地図は100年以上続く市場で、前回はハンマー通り側の路地まで広がりました(ハンルオック花市場の報道)。毎日朝8時から夜10時まで開き、最終日の大晦日は夜8時ごろに終わりました。
クアンバー花卸売市場地図は夜に開く卸売市場です。テトの間の営業時間までは確かめられなかったので、行くなら現地で確認してください。
ホーチミンでは、ビンドン埠頭の運河沿いに「Trên bến dưới thuyền(岸の上、船の下)」という花市場が立ちます。ビンドン埠頭の花市場通り地図で、船から花を降ろして売るのが見どころです。ここ2回のテトで開かれ、前回は旧暦12月15日から28日まででした(トゥオイチェー紙の記事)。近くのビンドン花市場は、前回は大晦日の正午まででした。
ダナンでも前回は旧暦12月15日から29日まで、町ごとに花市場や花通りができました。
花市場は元日にはもうありません。前回は大晦日より前に終わった市場もあったので、早めに行きましょう。元日からは花通りや公園の飾りを楽しむ形になります。



5. 大晦日:店じまいと年越しの花火
大晦日(今回は2月5日金曜日)は、午後から店が少しずつ閉まり始めます。大型スーパーは正午ごろに閉めるところが多く、夕方になると街の食堂もシャッターを下ろしていきます。
昼間は家で1年を締めくくる祭祀「タッニエン(tất niên)」をし、先祖を家に迎えます。今回は旧暦12月30日がないので、こうした行事がすべてこの日に集まります。
夕方から夜の街の様子
夕方には、店の前や歩道に供え物の台が出て、線香の煙が漂い、紙の供え物を燃やす光景があちこちで見られます。夜12時の年越し「ザオティア(giao thừa)」には、家の祭壇に線香をあげて新年を迎えます。
ホイアンでは前回、大晦日の夜7時から旧市街の通りで魔除けの行列「Sắc bùa」が練り歩き、楽隊が演奏して春の対句を配りました。ハノイの文廟は前回、大晦日の正午に閉まり、元日にまた開きました。
年越しの花火の会場
花火はほとんどの場所で夜12時から15分ほど上がります。今回の会場はまだ発表されていません。発表は都市ごとに12月末からテト直前までで、前回はテトの10日ほど前に出た所もありました。下の表は前回のテトの会場です。地方の会場は、低い位置で開く小さな花火が中心です。
| 都市 | 前回の会場 | 高く上がる花火 | 時刻 |
|---|---|---|---|
| ホーチミン | 17か所。高く上がる花火はサイゴン川の川底トンネル入口など | あり | 0時〜0時15分 |
| ハノイ | 31か所(ホアンキエム湖周辺を含む) | あり | 0時 |
| ダナン | 6か所。ハン川沿いのバクダン通りを含む。ホイアンはコンバップ | あり | 0時から15分 |
| フエ | 王宮の旗台と午門(ここ2回) | あり | 0時〜0時15分 |
| ハロン | ハロンの30/10広場(ここ2回)。前回はヴァンドンでも | あり | 0時 |
| ハイフォン・カットバ | 市内十数か所。カットバ島では観光センターで低い花火 | 市内の一部 | 0時 |
| ニャチャン | 2/4広場、ホンチェー島などで低い花火 | なし | 0時。カムラン側の2か所は夜9時と10時 |
| ダラット | スアンフオン湖の遊覧船乗り場とイエルサン公園前の小公園の2か所 | なし | 0時 |
| ファンティエット | レホンフォン橋、ムイネーの砂丘側 | なし | 0時 |
| カントー | カイケー地区の台船など5か所 | 行く前に確認 | 夜から |
| ニンビン | 省内5か所(ホアルー側など)。チャンアンは会場外 | なし | 0時 |
| ドンホイ(フォンニャへ向かう起点の町) | ニャットレー1橋 | なし | 0時 |
| ハザン | ハザン中心部のヌイカム(Núi Cấm)1か所 | なし | 0時 |
| コンダオ | 914埠頭の史跡 | なし | 0時〜0時15分 |
| フーコック | 1か所あったが場所は未確認 | 行く前に確認 | 大晦日の夜 |
| サパ、マンデン、フォンニャ | テトの花火は確認できず | 行く前に確認 | 行く前に確認 |
会場の一覧は、ハノイはベトナム政府ポータルの発表、ホーチミンはホーチミンの花火会場の報道、ダナンはダナンの花火会場の報道で確かめられます。全国の省と市の一覧は全国の花火会場まとめ、ダラットはラムドン省の花火会場の記事にあります。
大晦日の夜はGrabがつかまりにくくなります。花火は宿から歩いて行ける会場を選び、帰りも歩く前提で計画するのが楽です。

6. テト元日:いちばん店が閉まる日
テト元日(今回は2月6日土曜日)は、1年でいちばん多くの店が閉まる日です。ほとんどの家族は家にいて祖先を祭り、子どもたちはお年玉をもらいます。街の食堂や市場はほぼ休みと考えておきましょう。
それでも「何もかも閉まる」わけではありません。ホテルやリゾートのレストラン、コンビニは営業し、大きな観光地やテーマパーク、ケーブルカーもたいてい動いています。前回のテトをもとに、日ごとの目安を表にしました。
開いているお店、閉まるお店
| 種類 | 大晦日 | 元日 | 2日目〜5日目 |
|---|---|---|---|
| 街の食堂・屋台 | 夕方から閉まり始める | ほとんど休み | 少しずつ再開。6日目ごろまで休む店もある |
| 伝統市場(ベンタン、ハン市場、ドンスアンなど) | 午後まで混雑 | ほとんど休み。ベンタン市場は売り場に覆いをかけたと報じられた | 店によってばらばら。日ごとの予定は行く前に確認 |
| 大型スーパー | 正午ごろ閉店が多い | ほとんど休み | チェーンによって違う |
| ショッピングモール | 営業 | 午後から開くところがある | 営業 |
| コンビニ | 営業 | 営業(短縮の店もある) | 営業 |
| ホテル・リゾートのレストラン | 営業 | 営業 | 営業 |
| 銀行の窓口 | 休み | 休み | 休み(前回は公務員の連休中ずっと) |
| ATM・カード払い | 使える | 使える | 使える |
| 観光地・博物館 | 正午や午後に閉める所がある | 大きな観光地、テーマパーク、ケーブルカーはたいてい営業 | 営業 |
| Grab | 車がつかまりにくい。定額の上乗せも始まる | 1回ごとの定額の上乗せ(アプリに表示) | 上乗せが数日続く |
| 薬局・ガソリンスタンド | 営業 | 短縮営業 | 営業 |
コンビニはCircle K、GS25、7-Eleven、FamilyMartが前回「テトの間も営業」と案内していました。元日に食べ物や水を買うなら、まずコンビニです。大晦日は配達サービスやネット通販がほぼ止まるので、フードデリバリーには頼らないほうが安全です。
大型スーパーとモールのチェーン別の動き
WinMart、Co.opmart、GO!の前回の予定はベトナム経済紙の記事に、イオンモールとコンビニの営業はダウトゥ紙の記事にまとまっています。年や地域、支店によって変わるので、目安として見てください。
- WinMart:大晦日の正午に閉め、4日目に再開(ここ2回とも同じ形)。
- Co.opmart(ホーチミン):大晦日は午前のみ、元日は休み、2日目から5日目は一部の店が午前だけ営業し、6日目から通常営業。
- GO!(旧Big C):元日は全店休み、2日目から一部が再開。
- イオンモール:前回は元日の午後4時に開店(その前の年は午前11時)。
- Lotte Mart、Vincomのモール:テトの予定は確認できませんでした。行く前に各店の案内を見てください。
元日の食事は、ホテルのレストランとコンビニを中心に考えておくと安心です。ショッピングモールのフードコートは午後から開くところが多くあります。朝ごはん付きのプランにしておくと、元日の朝に店を探さずに済みます。
元日の朝の「最初の訪問客」
ベトナムには「ソンダット(xông đất)」という習わしがあります。年が明けて最初にその家に入った人が、その家の1年の運を開くと考えられています。そのため、家族は誰に最初に来てもらうかを前もって決めておくことがあります。
喪中の人も、新年早々よその家を訪ねるのは控えます。旅行者でも、知り合いの家に行く予定があるなら、日にちと時間は相手に決めてもらいましょう。
招かれていないのに、元日の朝に知り合いの家を訪ねるのはやめましょう。最初の訪問客は家の運を左右すると考えられているので、相手を困らせてしまいます。
観光の面では、フエの王宮は元日も開きますが、元日はベトナム国民だけが無料で、外国人はいつもどおりチケットを買います。ダナン空港では元日の朝に最初の国際線のお客さんを迎える式があり、ハノイの皇城や文廟、ホアロー収容所にも外国人の団体が訪れたと報じられました。



7. 正月二日から五日:店が少しずつ戻る
2日目からは年始のあいさつ回りが続きます。ベトナムには「1日は父方、2日は母方、3日は先生のところへ」という言い方があります。親戚や恩師の家を回る日が続きます。
店も少しずつ開き始めます。大手チェーンは2日目から順に再開し、個人の食堂はもう少しかかります。ホーチミンの食堂は前回、「6日目まで休み」の貼り紙を出した店が多くありました。その年は公務員の連休が6日目まででした。今回は連休が5日目までなので、5日目から6日目ごろに再開する店もありそうですが、店ごとに違います。
祖先を送り出す日
テトに家に迎えた祖先は、紙の供え物を燃やして送り出します。これを「ホアヴァン(hóa vàng)」といい、地方によって2日目から7日目のあいだに行います。いちばん多いのは3日目です。テトの行事についてはベトナム国会の機関紙の記事がくわしいです。
無料開放と博物館
ハノイでは前回、4日目から6日目にかけて、皇城、文廟、ゴックソン祠、ホアロー収容所など17か所が無料で開放されました。外国人も対象だったかは記事に書かれていなかったので、今回も行われるかどうかとあわせて、行く前に確かめてください。
テトの間にお寺へ初詣に行く人も多く、有名なお寺はこの時期とても混みます。お寺でのマナーは後半の章にまとめました。
Uターンのピークは連休最終日
前回のテトは、連休の最終日にホーチミンのタンソンニャット空港が開港以来いちばんの混雑になりました。今回なら5日目の2月10日(水)ごろです。この日に国内線を使うなら、空港へは早めに向かいましょう。
テトの前後の移動のコツはベトナム国内の移動ガイドに、Grabの使い方はGrab配車アプリの使い方にまとめています。

8. 正月六日から小正月まで:各地の祭り
連休が明けると、今度は各地のお寺や祠で正月の祭りが始まります。祭りはテトの数日後から小正月(旧暦1月15日)ごろまでに集まっています。
日付は旧暦で決まるので、新暦では毎年変わります。下の表は旧暦の日付と、今回の新暦の日付の目安です。
テトのあとの主な祭り
| 祭り | 旧暦の日付 | 場所 | 知っておきたいこと |
|---|---|---|---|
| フオン寺の祭り | 開幕式は6日(期間は2日ごろから3月25日ごろまで) | ハノイ南西のフオンソン | イエン川を手こぎ舟で進み、フオンティック洞窟側はケーブルカー。テトの連休から人が多く集まる。モーターボートは禁止 |
| バイディン寺の祭り | 6日に開幕、3月末まで | ニンビン | 前回は雨でも混んだ |
| イエントゥの祭り | 10日に開幕 | クアンニン省(ハロンへ向かう途中) | 山上のお寺。ケーブルカーは有料。省の決議で、今回のテトも景観の入場料はとらない期間にあたる。ケーブルカー代は別 |
| リム祭り | 12日〜13日 | バクニン省ティエンズー | 民謡クアンホーの祭り |
| チャン祠の印章の儀式 | 14日の夜〜15日の明け方 | ニンビン省ナムディン(旧ナムディン省) | 夜遅くがいちばん混む |
| バーデン山の春祭り | 4日ごろ開幕 | タイニン省(ホーチミンから車で2〜3時間) | 南部で参拝客が大勢集まる。ケーブルカーに長い列 |
| 財神の日 | 10日 | ハノイのチャンニャントン通り、カウザイ通りの金の店など | ここ2回とも明け方から行列。前回は前の晩から並ぶ人も |
| ホイアンの満月の夜 | 毎月14日の夜 | ホイアン | 旧市街の電灯を落とし、川に灯籠を流す。小正月の前夜はとくに混む |
| 小正月 | 15日 | 全国のお寺や祠 | 参拝客で混む。「ベトナム詩の日」も開かれる |
ハノイ近郊の祭り
ハノイから日帰りで行けるのが、フオン寺のティエンチュー寺地図を中心とする祭りです。イエン川を手こぎ舟で進み、奥の洞窟へはケーブルカーで上がります。前回からモーターボートは禁止になりました(フオン寺の祭りの報道)。
ニンビンのバイディン寺地図も6日目に祭りが開幕します(ニャンザン紙の記事)。イエントゥの祭りは10日目に開幕します。お寺のあるイエントゥ山頂地図へは有料のケーブルカーで上がり、一帯の遺跡はユネスコの世界遺産です(イエントゥの祭りの記事)。
バクニン省のリム村地図では12日から13日にかけて民謡クアンホーの祭りがあります。ナムディンのチャン祠地図の印章の儀式は14日の夜から15日の明け方にかけて行われ、夜遅くがいちばん混みます(チャン祠の儀式の報道)。
南部と小正月
南部では、タイニン省のバーデン山地図にテトの参拝客が大勢集まります。4日目ごろに春祭りが始まり、ケーブルカーには長い列ができます。
10日目の財神の日には、ここ2回とも、ハノイの金の店の前に明け方から行列ができました。小正月の15日目は各地のお寺が混み、同じ日に「ベトナム詩の日」が毎年開かれます。会場は年ごとに変わります。
9. ホーチミンとカントーのテト
ホーチミンのテトの名物は、グエンフエ歩行者通り地図の花通りです。ここ2回は旧暦12月28日の夜に開幕し、前回は1月6日の夜まで続きました。会場はグエンフエ歩行者通りと、周りの公園2か所でした(グエンフエ花通りの報道)。
同じ日取りなら今回は2月4日(木)の夜に開幕する見込みですが、日程はまだ発表されていません。花通りは連休中も見られるので、花市場が終わったあとの楽しみになります。
本の通りと書道家の通り
前回のテトは、レロイ通りで旧暦12月28日から5日目まで本の祭り(Đường sách Tết)が開かれました。今回の日程はまだ発表されていません。
タインニエン文化会館の「Tết Việt」の祭りでは、前回はファムゴックタック通りに書道家が並び、マイの花の道ができました。
南部のテトの花は黄色いマイで、金柑の鉢もよく飾られます。花市場はテト元日の前に終わります。前回は「岸の上、船の下」が旧暦12月28日まで、ビンドン花市場が大晦日の正午まででした。両方を見るなら28日までに行くのが確実です。フーミーフンにも花通りができます。
元日に開いている所、閉まる所
街の食堂の多くは大晦日の夕方から閉まります。ベンタン市場地図やショッピングモールは連休中に混み合ったと報じられていますが、ベンタン市場の日ごとの休みは確認できませんでした。行く前に確かめてください。
戦争証跡博物館は前回、元日も開いていました。クチトンネルと統一会堂の元日の営業は確認できなかったので、元日は避けて2日目以降に回すのが無難です。初詣の時期は玉皇殿(ゴックホアン寺)地図が混み合います。
年越しの花火は前回17か所で上がり、サイゴン川の川底トンネル入口などでは高く上がる花火も見られました。街歩きのポイントはホーチミン旅行ガイド、食堂が戻ってからの夜ごはんは4区のシーフード通りが参考になります。
メコンデルタのカントー
カントーでは、ニンキエウ側のヴォーヴァンタン通りからグエンタイホック通りにかけて「芸術の花通り」ができます。前回は旧暦12月27日から5日目まででした(カントーの花通りの記事)。
花火はカイケー地区の台船など5か所で上がりました。カイラン水上市場地図は、テト前は船が多かったと報じられていますが、元日の様子は確認できません。メコンデルタの回り方はベトナム南部の旅行ガイドにあります。
10. ハノイのテト
ハノイでは、テト前の準備の様子を街のあちこちで見られます。旧市街の花市場、文廟の書道の祭り、湖の周りの花火と、大晦日までに見どころが集まります。街の基本はハノイ旅行ガイドを見てください。
文廟の春の書道祭り
文廟(ヴァンミエウ)地図では、春の書道の祭り「Hội chữ Xuân」が開かれます。今の会場は、文廟の正門の向かい、通りを渡った先にある池「ホーヴァン(Hồ Văn)」のあたりです。前回は旧暦12月24日から1月13日まで、毎日朝8時から夜10時まででした。最近3回続けて開かれています(文廟の書道祭りの報道)。
文廟そのものは前回、大晦日の正午に閉まって元日に開きました(文廟のテト営業の報道)。
皇城、お寺、桃の花
タンロン皇城では、テトの儀礼を紹介する展示があり、前回は2日目、3日目、4日目、6日目に水上人形劇が上演されました。リータイトー像のそばの花の庭園は前回が初めてで、今回も開くかはわかりません。
西湖のほとりのチャンクォック寺地図は、初詣の人で混み合います。西湖の北にあるニャッタン桃園地図では、テトに合わせて咲くように育てた桃の木が並びます。
ホーチミン廟地図のテトの公開予定は確認できませんでした。行く前に必ず確かめてください。ホアロー収容所地図は前回、元日に外国人の団体も訪れたと報じられています。
市場と花火
旧市街のドンスアン市場地図は、財神の日(10日目)に新年の商売を始める習わしで知られています。それまでは休んでいる店があると考えておきましょう。
年越しの花火は前回31か所で上がり、ホアンキエム湖地図の周りも会場でした。旧市街に泊まれば、花市場にも湖の花火にも歩いて行けます。北部全体の回り方はベトナム北部の旅行ガイドにまとめています。


11. ダナンとホイアンのテト
ダナンでは、前回は旧暦12月15日から29日まで、町ごとに花市場や花通りができました。ハン川沿いのバクダン通り地図には花の道ができ、大晦日の夜はとくに混みます。花火は前回6か所で上がり、バクダン通りも会場でした。
元日の朝、ダナン空港ではその年最初の国際線のお客さんを迎える式がありました。2月のダナンの天気や過ごし方は2月のダナン旅行ガイド、街全体はダナン旅行ガイドにまとめています。
バーナーヒルズとお寺
前回のテトは、バーナーヒルズで春の催しやチューリップの祭り(テトのころから3月まで)が開かれ、ダナン市内の博物館は元日からお客さんを受け入れたと報じられました。バーナーヒルズの元日の営業は、行く前に確かめてください。山へはバーナーヒルズのケーブルカー乗り場地図から上がります。
初詣の時期はソンチャー半島のリンウン寺が混み合います。ハン市場とコン市場のテトの休みは確認できなかったので、買い物は大晦日の前に済ませておくと安心です。そのほかの過ごし方はダナンの観光スポットで探せます。
ホイアン旧市街はチケット販売が止まる
ホイアンの来遠橋(日本橋)地図がある旧市街では、テトの間に入場チケットの販売とガイドの案内が止まります。ここ2回とも同じやり方でした(ホイアンのチケット販売停止の報道)。
ホイアン旧市街のチケット販売とガイドの案内が止まるのは、大晦日から3日目までの4日ほどです。チケットなしで歩けますが、ナイトマーケットや歩行者通りの催しはその数日前から休みになるので、夜のにぎわいを見たいならテト前に行きましょう。
個人や一族が持つ古い家は、祖先を祭るために開いていることがありました。前回は大晦日の夜に魔除けの行列「Sắc bùa」があり、年越しの花火はコンバップ(Cồn Bắp)で上がりました。4日目から5日目にはチャウトゥオンヴァン通り、レロイ通り、カジク公園で民俗遊びが開かれました(ダナンとホイアンのテト行事の記事)。テトの間は、カードを使った歌遊び「バイチョイ」や壺割りも催されました(ホイアンのテト行事の報道)。
灯籠の夜とクーラオチャム島
ホイアンでは毎月旧暦14日の夜、旧市街の電灯を落として川に灯籠を流します(ダナン市の公式ページ)。旧暦1月14日の夜は小正月の前夜なので、とくに混みます。行事の内容はホイアンの灯籠祭り、街の見どころはホイアン旅行ガイドとホイアンでやりたいことを見てください。
沖のクーラオチャム島地図へは、テト直前にも船が出ていて、島のホームステイでテトを過ごしたい外国人客もいました。船は海の状態しだいなので、当日に確認してください。島の情報はクーラオチャム島ガイドにあります。
12. ハロン湾、カットバ島、ニンビン
ハロンでは、ハロンの30/10広場地図側で、高く上がる年越しの花火が打ち上げられました。ここ2回続けて同じ側が会場です。前回は旧暦12月28日から6日目まで、30/10広場から省の展示館にかけて「花と光の大通り」が開かれました。今回もあるかはわかりません。
前回の元日の朝には、ハロン国際旅客港地図に国際クルーズ船が2隻入港したと報じられました。湾内のクルーズ船や観光船が元日に出るかは、予約した会社に確かめてください。テトの割増料金をとるクルーズもあります。
クルーズを選ぶときは
テトの時期は宿も移動も早く埋まるので、日程が決まったら早めに押さえましょう。予約画面でテトの割増料金がかかるか確かめておくと、あとで慌てずに済みます。船の選び方はハロン湾クルーズの選び方にまとめています。
10日目にはハロンへ向かう途中のイエントゥで春の祭りが始まります。ハノイとハロンのあいだで寄り道したい人は、祭りの表もあわせて見てください。
カットバ島とハイフォン
カットバ島の中心部地図では、前回は観光センターで低い花火が上がりました。テトの間はフェリーのチケットが早くなくなるという声があるので、行くなら早めに確保しましょう。カットバのケーブルカーは毎週火曜日が点検で休みです。
島でのテトの催しは確認できませんでした。島の基本はカットバ島ガイド、島へ渡る船が出る街はハイフォン旅行ガイドを見てください。
ニンビンは観光地ごとに休みが違う
ニンビンでは、前回のテトにチャンアン地図、ヴァンロン、トゥエティンコックが大晦日と元日の2日間休み、2日目に再開しました。タムコックは大晦日の午前と元日の午後だけ休みでした(ニンビンの観光地のテト休業の報道)。
ニンビンのチャンアンは、前回のテトでは大晦日と元日の2日間休みでした。前回の告知なので今回も同じとは限りませんが、ボートに乗る日は2日目以降にしておくと安心です。
一方、バイディン寺、ハンムア、ホアルー古都地図、クックフオン国立公園はテトの間ずっと開いていました。日帰りの組み方はハノイからニンビン日帰りガイドにあります。
13. サパとハザン:山の少数民族のテト
北部の山あいでは、テトの間に少数民族の祭りや花の季節が重なります。そのぶん宿が早く埋まるので、行くなら早めの予約が欠かせません。
サパ
ファンシパン山頂地図へ上がるケーブルカーは、前回のテトは連休中も運行し、4日目には1日の利用者が記録的に多かったと報じられました。元日の運行は告知を確かめてください。前回は3日目に山頂で春の祭りが開かれ、3日目から6日目まで山頂で旗の儀式がありました。
少数民族の行事もあります。前回は地元の協同組合のツアーで、5日目に赤ザオ族の火渡り、旧暦1月13日にモン族の祭り「ガウタオ」などを見ることができました。前回はテトの3日後からバクハーで春の祭りが2週間あまり開かれ、週末ごとに競馬や水牛の市もありました。
サパの宿は前回ほぼ満室でした。年越しの花火は確認できませんでした。行き方はハノイからサパへの行き方、街の情報はサパ旅行ガイドにあります。
ハザン
ハザンでは前回、ロロチャイの宿がすべて埋まり、交通も宿も足りなかったと報じられました。桃やスモモの花の季節でもあります。
ドンヴァンの古い通り地図の市場は日曜日に立ちます。今回は2日目が日曜日ですが、テトの週に市が立つかは確認できません。ハザン・ループの回り方はハザン・ループのガイドを見てください。
桃やスモモの花は旧暦1月の上旬から中旬がよいという声が多いものの、天気によって大きく変わります。花を目当てにするなら、日程に余裕を持たせておきましょう。
14. フエとフォンニャ
フエでは、かまどの神様を送る日から旧暦1月7日まで、テトの催し「Tết Huế cùng di sản(遺産とともにフエのテト)」が開かれます。始まりは、フエの王宮地図の大内で竹竿を立てる儀式です。この儀式は10年あまり、毎年続いています(フエの竹竿の儀式の報道)。
旧暦12月24日から25日ごろには、宮廷のテトの再現も行われます。王宮のテトを見るなら、この時期のフエがおすすめです。
元日の王宮と年越しの花火
年越しには、王宮の旗台と午門地図で高く上がる花火が打ち上げられました。ここ2回続けて同じ場所です。元日の朝には午門で衛兵の交代式と大砲の儀式があります。
王宮と帝廟は元日も開きますが、元日はベトナム国民だけが無料で、外国人はいつもどおりチケットを買います。元日は午門の前に入場を待つ長い列ができました(元日の無料開放の報道)。ゆっくり見たいなら、元日は避けたほうがよいでしょう。
ドンバ市場のテトの休みは確認できませんでした。街の歩き方はフエ旅行ガイド、宿選びはフエのホテル選びにまとめています。
フォンニャ
フォンニャ洞窟地図とティエンドゥオン洞窟は、年の初めに混み合ったと報じられ、観光業者も連休中ずっと営業したと伝えられました。ただ、国立公園の洞窟が元日に開くかどうかの告知は確認できませんでした。
元日に行く予定なら、前もって確かめてください。フォンニャへ向かう起点の町ドンホイでは、ニャットレー1橋で年越しの花火が上がりました。洞窟の選び方はフォンニャ洞窟ガイドにあります。
15. ニャチャン、ダラット、マンデン、ムイネー
ニャチャン
ニャチャンでは前回、チャンフー通り、2/4通り、23/10通りが花で飾られました。ニャチャンの2/4広場地図では大晦日から4日目まで公演があり、ポーナガル塔ではチャム族の工芸の実演がありました。ロンソン寺地図でも、テトの竹竿が立てられたことがあります。
花火は2/4広場やホンチェー島などで低い花火が上がりました。テトのころは波が高く、遊泳禁止の赤い旗が立つ日もあります。島へ渡る船はたいてい出ています。島めぐりはニャチャンのアイランドホッピング、2月の様子は2月のニャチャン旅行ガイドを見てください。
ニャチャンの年越しの花火のうち、カムラン側の2か所は前回、夜9時と夜10時に上がりました。夜12時ではないので、カムラン側で見るなら時間を間違えないようにしましょう。
空港からの移動はカムラン空港から市内への行き方、街の全体像はニャチャン旅行ガイドにあります。
ダラット
ダラットでは前回、大晦日から旧暦1月10日までチャンクォックトアン公園で「Hội Tết」が開かれ、元日から4日目まで3/4劇場前で公演がありました。大晦日の夜は9時ごろから、スアンフオン湖地図のほとり、夜市の通り、ラムビエン広場地図が人でいっぱいになります。
花火は、スアンフオン湖の遊覧船乗り場とイエルサン公園地図前の小さな公園の2か所で、低い位置に上がりました。夜は10〜13度まで冷えるので、上着を持っていきましょう。夜市が元日に開くかは確認できません。
お客さんは2日目から6日目に集まり、宿がほぼ埋まった年もあります。街のことはダラット旅行ガイド、宿はダラットのホテル選びを見てください。
マンデン
クアンガイ省(旧コントゥム省)の高原の町マンデンでは、前回は3日目の午前に松並木の道3kmを使った通りの祭りがあり、ゴングやソアン踊り、竹馬でにぎわいました。4日目の夜は市場で夜の公演とキャンプファイヤーがありました(マンデンのテト行事の報道)。
マンデンでは、混む日に宿が埋まりやすくなります。年越しの花火は確認できませんでした。町の情報はマンデン旅行ガイドにあります。
ムイネーとファンティエット
前回はファンティエットのレホンフォン橋とムイネーの砂丘側で花火が上がり、元日から4日目まで省の劇場前で公演がありました。リゾートではバインチュン作りや書道などのテトの催しを開くところがあります。
テトの連休中の特定の夜(確認できた例は3日目の夜)に、ガラディナーの料金を必須にしているリゾートもあるので、予約の条件を確かめておきましょう。この時期は風が強く、海はカイトサーフィン向きで、穏やかな海で泳ぐのには向きません。観光の定番はムイネーの赤い砂丘地図です。ムイネー旅行ガイドとムイネーのホテル選びもどうぞ。

16. フーコック島とコンダオ島
フーコック島
フーコック島のホテルは、前回のテトにほぼ満室になりました。国際線が開港以来いちばん多く飛んだ日も、テトの連休の初日のころでした。行くなら宿は早めに押さえましょう。宿選びはフーコック島のホテル選びにあります。
ズオンドンの町地図のバクダン夜市は、大きな区画が前回のテトのあとの2月末で営業を終えて取り壊しに入り、小さな区画だけが残っています。新しい夜市の場所は決まっていません(フーコック夜市の移転の報道)。
フーコック島の夜市は、大きな区画がもうありません。昔の情報のまま行くと様子が違うので、夜市の場所は行く前に確かめてください。夜の食べ歩きはフーコック島の夜市と食べ歩きガイドが役に立ちます。
ホントム島のケーブルカーは、前回はテト3日目に故障で止まり、船で代わりに運びました。年越しの花火は1か所あったものの、場所は確認できませんでした。サンセットタウンやグランドワールドのテトの催しは、宣伝しか見つかりません。島の全体像はフーコック島旅行ガイドを見てください。
コンダオ島
コンダオ島(ホーチミン市の特区)では、コンダオの中心部地図にある914埠頭の史跡で、夜12時から15分ほど花火が上がりました。
島へは飛行機がいちばん確実です。船で行くなら、まず運航しているかを確かめましょう。島の基本はコンダオ島ガイドにあります。
17. テトの料理と、旅行者の食べ方
テトの料理は北部と南部ではっきり違います。北部は寒い季節に合う料理、南部は大鍋で作って何日か食べる料理が多いのが特徴です。地方ごとの違いはベトナム商工省の雑誌の記事にもまとめられています。
テトの代表的な料理
| 料理 | どんなもの | 地方 |
|---|---|---|
| バインチュン(bánh chưng) | 四角いもち米の包み。ゾンの葉で包んで竹ひもで縛る。中は緑豆と豚肉 | 北部 |
| バインテト(bánh tét) | 筒形でバナナの葉で包む。しょっぱい具と、バナナ入りの甘い具がある | 中部・南部 |
| ネギの漬物(dưa hành) | 脂っこい料理と一緒に食べる定番のおかず | 北部 |
| 豚肉の煮こごり(thịt đông) | 寒い北部ならではの料理 | 北部 |
| タケノコと豚足のスープ(canh măng) | テトのごちそうの汁物 | 北部 |
| 豚肉とアヒルの卵の煮込み(thịt kho trứng) | 大鍋で先に煮て、何日か食べる | 南部 |
| ゴーヤの肉詰めスープ(canh khổ qua) | ゴーヤの「khổ qua」が「苦労が過ぎる」と同じ音 | 南部 |
| 砂糖漬け(mứt)とスイカの種(hạt dưa) | お客さんに出すお茶請けの盆 | 全国 |
| エビの発酵漬け(tôm chua) | フエのテトの名物 | フエ |
お茶請けのスイカの種は、赤すぎてつやつやしたものに工業用の色素が使われていたという報道があります。買うなら、色が濃すぎないものを選びましょう。
旅行者がテトの料理を食べるには
いちばん手軽なのは、ホテルのテトの朝食やビュッフェです。バインチュンはスーパーやホテルにも卸されているので、市場やスーパーで買ってホテルで食べることもできます。コンビニで売っているかは確認できませんでした。
博物館の催しもねらい目です。ハノイの民族学博物館では前回、5日目から6日目にバインチュン作りなどが開かれました。ダナンではテト前の週に公園の催しで外国人がバインテト作りを体験したと報じられています。
ハノイ郊外のチャンクック村地図は、1年中バインチュンを作っている村として知られています。テトのあとに食べたい料理はダナンのグルメガイドやホイアンのグルメガイドで探せます。
ベトナムの家庭料理を自分で作ってみたい人は、ホイアンの料理教室が人気です。テト専用のクラスは確認できなかったので、ふだんの家庭料理を習う形になります。


18. テトの花と五果の盆
テトの家や店先を飾る花は、北部と南部で違います。北部は桃の花(hoa đào)、南部は黄色いマイ(mai vàng)です。桃は寒い北部に、マイは暑い南部に合っているので、こうして分かれました。
どちらにもよく置かれるのが金柑の木(cây quất)です。実と花と葉が一度についていることから、商売や暮らしがうまくいく縁起物とされます。南部では、マイがテト元日にちょうど咲くように、旧暦12月15日ごろに葉を摘む家があります。
五果の盆は地方ごとに違う
祭壇には5種類の果物を盛った「五果の盆(mâm ngũ quả)」を供えます。並べる果物は地方によって違います(ベトナム商工省の雑誌の記事)。
北部では、青いバナナの房を土台にして、ザボン、仏手柑、柿、ミカンなどをのせます。何を選ぶかは家ごとに違います。中部は「あるもので」という考え方で、決まった組み合わせはありません。
南部では、バンレイシ(mãng cầu)、イチジク(sung)、ココナッツ(dừa)、パパイヤ(đu đủ)、マンゴー(xoài)を並べます。名前をつなげると「Cầu sung vừa đủ xài」となり、「使うのに足りるだけ、十分にありますように」という意味の語呂合わせになります。南部ではバナナやミカンをあまりのせません。
この章の写真は中部の家庭の盆です。南部の盆にはあまりのせないリンゴやミカンも並んでいます。



19. お年玉とテトのあいさつ
ベトナムのお年玉は、南部では「リーシー(lì xì)」、北部では「ムントゥオイ(mừng tuổi)」と呼ばれます。もとは大人から子どもに渡すものですが、今は同僚や友だちどうしで渡すことも増えました(VnExpressのお年玉の習慣の記事)。
渡し方と金額
お年玉は赤い袋に新しいお札を入れて渡し、受け取る側は両手で受け取ります。「中の金額は大事ではない」という言い方もあります。あるコラムの筆者が見たところでは、ふつうは5万〜10万ドン、余裕のある家だと20万〜50万ドンほどだそうです(VnExpressのコラム)。
外国人が必ず渡すべきだという習わしを取り上げた資料は見つかりませんでした。家庭に招かれたとき、その家の子どもに小さな袋を渡す外国人が多いと書いた外国人のコラムが1本あります。空港や役所の職員に袋を渡すのはやめましょう。
覚えておきたいあいさつ
テトの間は、会う人ごとに新年のあいさつを交わします。発音はカタカナに置きかえにくいので、スマホの翻訳アプリで音声を聞いておくと安心です。
- Chúc mừng năm mới:明けましておめでとうございます
- An khang thịnh vượng:穏やかに、栄えますように
- Vạn sự như ý:すべてが思いどおりになりますように
- Sức khỏe dồi dào:お元気で過ごせますように
旅行中は「Chúc mừng năm mới」だけ覚えておけば、ホテルや店でのあいさつに十分使えます。

20. テトの縁起かつぎとお寺でのマナー
テトの初めには、縁起をかついで避けるとされることがいくつかあります。ベトナム最高人民裁判所の雑誌も、かたい決まりというより象徴的な習慣だと書いています。みんなが必ず守っているわけではありません。
避けるとされること
- 元日にほうきで掃いたり、ごみを捨てたりする(福が出ていくとされる。3日目からはかまわないという地方が多い)
- 新年早々に火や水を人に貸す
- 洗濯をする
- 包丁やはさみを使う
- 器を割る(割れても気にせず落ち着いて、という助言もある)
- けんかや悪い言葉
- 新年早々にお金を借りたり、借金の取り立てをしたりする
- 黒や白の服(喪服の色。赤や金色が好まれる)
- 一部の食べ物(アヒル、イカ、エビなどを避ける地方がある)
- 喪中の人が新年早々によその家を訪ねる
旅行者に実際に関係するのは3つです。招かれていないのに元日の朝によその家を訪ねること、家庭に招かれたときに黒や白の服を着ていくこと、器を割ったり大声を出したりすることです。ホテルや店がお客さんにタブーを守るよう求めるという話は見当たりませんでした。そのほかのマナーはベトナムのマナーとチップにまとめています。
お寺へ初詣に行くなら
テトの間、お寺は初詣の人でとても混みます。ハノイのチャンクォック寺、ホーチミンの玉皇殿、ダナンのリンウン寺などが代表的です。肩とひざが隠れる服で行きましょう。
縁起物として木の枝を折って持ち帰る「ハイロック(hái lộc)」という習慣がありますが、ハノイ市は防ぐべき行為として挙げたことがあります(ハノイ市の指示を伝える法律ニュース)。祠によっては縁起の枝を配っているところもあるので、もらうならそちらにしましょう。
お寺の木の枝を折って持ち帰るのはやめましょう。仏像や祭壇にお札を差し込むのも、当局が控えるよう呼びかけています。

21. 交通、お金、テトの割増料金
テトの移動でいちばん大事なのは、混む期間が連休よりずっと長いことです。飛行機のテト繁忙期は旧暦12月15日から1月15日まで(今回は1月22日から2月20日)、列車のテト輸送は旧暦12月16日から1月20日まで(今回は1月23日から2月25日)です。
飛行機と列車
テトの前は、ホーチミンや南部から中部や北部へ向かう便が売り切れて高くなります。反対に、ハノイからホーチミン、ダナン、ニャチャン、フーコックへ向かう便は席が残っていて安いと、航空会社自身が案内しています(テトの航空券の報道)。テトのあとは流れが逆になります。
テトの前はハノイから南へ向かう便、テトのあとは南から北へ向かう便が、席の残りやすい方向です。旅程をこの流れに合わせると、予約が取りやすくなります。
テトの列車のチケットは秋に発売され、ここ数年は発売が早くなっています。予約はベトナム鉄道の予約サイトからできます。国内線のテトのチケットは夏の終わりから売り出されます。
長距離バスはテトの前後に運賃が上がり、遠い路線ほど上がり幅が大きくなります。届け出た運賃より高くとるのは違反です。Grabは連休中の数日間、1回ごとに定額の上乗せがあり、アプリの料金に表示されます(Grabのテトのお知らせ)。移動手段のくわしい比べ方はベトナム国内の移動ガイドを見てください。
両替とATM
銀行の窓口は、前回は公務員の連休中ずっと閉まっていました。ATMとカード払い、即時の振り込みは使えます。ベトナム国家銀行は、ATMの現金補充と外国人への両替の対応を銀行に指示しています(ベトナム国家銀行の発表)。
両替は連休前か空港で済ませておきましょう。元日は銀行の窓口が閉まっているので、数日分の現金をドンで持っておくと安心です。くわしくはベトナムのお金と両替ガイドを見てください。
テトには新しいお札をお年玉に使う習慣があり、手数料をとって新札に替える商売もあります。旅行者が使う必要はありません。
テトの割増料金
テトの間は食堂やホテルが「テトの割増料金(phụ thu Tết)」をとることがあります。前回はフエの一部の食堂が元日と2日目に1〜2割ほど上乗せし、ハノイでは4日目から5日目に、供え物の花が大晦日より高くなったと報じられました(財務省系の新聞の物価の記事)。
ベトナムの価格法(16/2023/QH15)の第29条は、掲示する価格は税や手数料を含めたものにすること、掲示した価格より高く売ってはいけないことを定めています(価格法の統合版)。つまり、メニューや料金表に前もって書いてある割増は払うことになります。問題になるのは、書いていないのに会計で上乗せすることです。
店に入る前にメニューや料金表の割増の表示を見て、会計のときは明細を確かめましょう。表示のない割増を請求されたら、その場で聞いてかまいません。よくある手口はベトナムの旅行者向けトラブル集にあります。
宿と入国
テトの連休は、フーコック、サパ、ダラット、ファンティエット、ハザンのような休暇向けの土地から宿が埋まります。テトの割増やガラディナーの必須料金がかかる宿もあるので、予約の条件を確かめておきましょう。
テトだからといって入国の制度は変わりません。ただ、ベトナムの電子ビザ公式サイトの手続きは営業日で処理されるので、テトの前後に出発するなら早めに申請しておきましょう。くわしくはベトナム入国のルールと電子ビザの申請ガイドを見てください。
22. テトに行くかどうかと準備の順番
テトの時期の旅行は、よいところと不便なところがはっきりしています。花で飾られた街や年越しの花火、お寺の初詣など、この時期にしか見られない景色があります。一方で、元日前後は小さな店が閉まり、移動と宿は高く、混み合います。
向いている人、向いていない人
街の雰囲気やお祭りを楽しみたい人、ホテルやリゾートでのんびりしたい人には向いています。屋台や市場の食べ歩きが旅の目的の人は、元日前後の数日を避けるか、そのあいだはリゾートで過ごす旅程にするとよいでしょう。
どちらの場合も、元日の前後をどこで過ごすかを先に決めておくと、あとの計画が立てやすくなります。
準備の順番
- 数か月前 宿を予約します。リゾート地や旧市街の宿から埋まり、テトの割増やガラディナーの条件も確かめます。
- 発売されたらすぐ 国内線と列車を押さえます。テトの分は、列車は秋、国内線は夏の終わりに売り出されます。テトの前は北から南へ、あとは南から北へ動くと取りやすく、バスも早めに予約します。
- 連休の前 両替を済ませ、数日分の現金を持ちます。電子ビザが必要なら早めに申請します。
- 大晦日と元日 食事をホテル、モール、コンビニのどれでとるか決め、花火は歩いて行ける会場を選びます。
- 連休のあと 市場や食堂が戻る6日目ごろからは、食べ歩きや正月の祭りを予定に入れます。
日本や近くの国の休みと重なる時期
日本では旧正月を祝わないので、テトに合わせた休みはありません。今回は2月11日の建国記念の日が木曜日、2月23日の天皇誕生日が火曜日で、どちらも3連休にはなりません(内閣府の国民の祝日のページ)。
| 国 | 今回のテトのころの休み |
|---|---|
| 日本 | 旧正月の休みはない。2月11日(木)建国記念の日と2月23日(火)天皇誕生日は祝日だが、曜日の並びで3連休にならない |
| 韓国 | ソルラルの連休は2月6日(土)から9日(火)。韓国のソルラルは2月7日(日)でベトナムより1日遅い。2月27日から3月1日も連休 |
| 台湾 | 春節の連休は2月4日(木)から10日(水)で、ベトナムの公務員の連休とほぼ同じ。2月27日から3月1日も連休 |
| 中国 | 春節は同じ2月6日。休みの並びはふつう11月ごろ発表で、まだ発表されていない |
| ロシア | 2月21日(日)から23日(火)の3連休。2月は冬のチャーター便の季節 |
| アメリカ | 2月15日(月)のプレジデンツ・デーで13日から15日の3連休 |
テトの週は韓国、中国、台湾も旧正月の連休なので、ベトナムのリゾート地はほかの国からの旅行者も増えるかもしれません。飛行機のテト繁忙期は2月20日まで、列車のテト輸送は2月25日までなので、混雑を避けたいならそのあとが目安です。2月全体の旅の計画は2月のベトナム旅行ガイド、中部の回り方はベトナム中部の旅行ガイドもどうぞ。
🎡観光・体験79
🍜グルメ11
🏨宿泊16
🚇交通16
🧭基本情報34
🧭ベトナム全国・基本情報10
よくある質問
大晦日の夕方から元日にかけて、街の食堂や市場の多くは閉まります。ホテルやリゾートのレストランとコンビニはたいてい開いています。ショッピングモールは元日の午前は閉まっているところが多く、午後から開くところがあります。個人の店は2日目から6日目ごろにかけて少しずつ戻ります。
はい。今回の公務員の連休は2月4日(木)から2月10日(水)までの7日間です。副首相が承認し、ベトナム政府官房が公文書で通知し、正式に決まりました。民間企業は前後の配分を会社ごとに選ぶので、休みの日は勤め先によって少し違います。
大丈夫です。元日前後は小さな店やモールの多くが閉まりますが、ホテル、コンビニ、大きな観光地はたいてい開いています。宿と移動を早めに予約し、元日の食事の場所を決めておけば困ることは少ないでしょう。
ホテルのレストランとコンビニが頼りになります。ショッピングモールのフードコートは午後から開くところが多くあります。朝食付きのプランにしておくと、元日の朝に店を探さずに済みます。大晦日は配達サービスもほぼ止まります。
銀行の窓口は前回、連休中ずっと休みでしたが、ATMとカード払いは使えます。両替は連休前か空港で済ませ、数日分の現金をドンで持っておくと安心です。
前回はホーチミン、ハノイ、ダナン、フエ、ハロンなどで夜12時から15分ほど上がりました。会場は都市ごとに12月末からテト直前までに発表されるので、発表を確かめてください。ニャチャンのカムラン側は前回、夜9時と10時でした。
大晦日の夜はとくにつかまりにくくなります。Grabは連休中の数日間、1回ごとに定額の上乗せがあり、アプリの料金に表示されます。空港の行き来は送迎を予約しておくと確実です。
歩くことはできます。ただ、ここ2回は大晦日から3日目までの4日ほど、チケット販売とガイドの案内が止まり、ナイトマーケットや歩行者通りの催しも休みました。夜のにぎわいを見たいならテトの前に行きましょう。
外国人が必ず渡すべきだという習わしは、資料では見つかりませんでした。家庭に招かれたときに、その家の子どもへ小さな赤い袋を渡す外国人はいます。空港や役所の職員には渡さないでください。
テトの割増料金をとるホテルや、特定の夜にガラディナーの料金を必ずとるリゾートがあります。予約のときに条件を確かめ、とくにリゾート地は早めに押さえておきましょう。