両親と行くダナン旅行:朝いちばんの海辺から夜のクルーズまで、一日の組み立て方
ダナンがいちばん涼しく、いちばん賑やかなのは朝の 7 時前です。日本との時差は 2 時間、いつもどおりに目が覚めれば、ちょうどその時間に間に合います。
| 一日の形 | 朝と午前は外、暑い日中は屋内、夜は水の上です |
|---|---|
| 朝のミーケビーチ | 5 時から 6 時半まで、地元の方が泳ぎ体操をしています |
| 朝ごはん | 麺と粥の店は 5 時半に開き、10 時ごろ売り切れます |
| 海鮮 | 海沿いの店が開くのは 10 時、麺の店が終わる時刻です |
| バナヒルズ | ケーブルカーに 15~20 分座れば山頂に着きます |
| ホイアン | 9 時から 21 時半は旧市街に車が入りません |
1. 一日は時間帯で分かれます
2. 到着した日から楽に始めるために
3. 朝のミーケビーチ、この街でいちばん人が多い時間
4. 朝ごはん、麺の店が開いている時間
5. ソンチャ半島とリンウン寺、海を見下ろす場所
6. 五行山、エレベーターで上がるお寺
7. バナヒルズ、座って 20 分で山の上
8. 暑い日中は屋内に移します
9. 海鮮の店が開くのは 10 時です
10. 夜は川の上で
11. ホイアン、何時に着くかで歩く距離が決まります
12. どこに泊まると楽か
13. 2 泊 3 日と 3 泊 4 日の組み立て
14. 持っていくとよいもの
15. 具合が悪くなったとき

1. 一日は時間帯で分かれます
両親と過ごすダナンは、朝が長くなります。この街は日の出前から人が出ていて、10 時を回ると暑くなり、日が落ちるとまた川辺に集まります。早くに目が覚める方にとっては、その順番がそのまま生活のリズムと重なります。
時間帯で切ると、こう分かれます。
| 時間帯 | 街の様子 | 向いていること |
|---|---|---|
| 05:00~07:00 | 日が昇り、住民が海辺に出てきます | ミーケビーチ地図の散歩、日の出 |
| 06:00~10:00 | 麺の店と粥の店が開いています | 朝ごはん、朝の市場 |
| 08:00~11:30 | まだ日陰が残っています | リンウン寺、五行山、バナヒルズ |
| 11:30~15:30 | いちばん暑く、日差しが強い時間です | 博物館、マッサージ、宿で休む |
| 15:30~18:00 | 暑さがゆるみます | 海辺、カフェ、市場 |
| 18:00~22:00 | 川沿いに灯りが入ります | クルーズ、ドラゴン橋、海鮮 |
目を留めていただきたいのは 11 時半から 15 時半の行です。ここを押して回ると夜まで体力が残りません。冷房のある場所に戻すだけで、夕方からもう一度動けるようになります。月ごとの暑さと雨はダナンの旅行時期の目安にまとめてあります。
歩く量を減らしても、見るものは減りません
ダナンには、座って移動している時間がそのまま見どころになる乗り物がいくつもあります。バナヒルズのケーブルカーが 15~20 分、ハン川のクルーズが 60~90 分、ホイアン近郊のかご舟が 45 分から 1 時間です。
これを一日に一つずつ入れると、移動が観光そのものになります。車を一日単位で押さえておけば、その合間も路上で待つことがなくなります。料金の決まり方はダナンの車チャーター案内に書いてあります。
宿は動かさない
荷物を詰め直す作業は、観光そのものより負担が大きくなります。ダナンに一つ宿を取り、ホイアンとバナヒルズは日帰りで往復する形が、いちばん無理がありません。
ホイアンは南へ 40 分、バナヒルズは西へ 1 時間ですから、どちらも同じ部屋から通えます。午後にはいつもの部屋に戻れますし、一日でいちばんつらい時間帯を必ず冷房のある場所で過ごせます。
2. 到着した日から楽に始めるために
ダナン国際空港地図は郊外ではなく街の中にあります。ターミナルから海沿いのホテルまで車で 15~20 分ですから、荷物を置いてそのまま夕食に出られます。日本からは直行便で 5~6 時間、機内泊にならないので、到着した日を捨てずに済みます。
入国審査は便が重なる時間帯に伸びます。日本発の便は夕方から夜に着くものが多く、到着が深夜になる便もあります。深夜着の場合はダナン深夜到着の案内に、その時間だけに起きることをまとめてあります。
列を飛ばす商品があります
入国審査の優先レーンと専用カウンターをまとめた商品があります。4 人で分ければ一人あたりの負担はそれほどでもなく、なにより着いてすぐ座って待てるのが大きいところです。
同じ名前で売られていても含まれる範囲が販売元ごとに違うので、名称ではなく中身を見て選びます。項目ごとの比べ方はダナン空港ファストトラックの案内にあります。
もし長く立っているのがご負担なら
空港では車いすや移動の介助を頼むことができ、料金はかかりません。申し込み先は空港ではなく航空会社で、予約時か出発前に伝えます。
締切の案内が窓口によって違います。ダナン空港は到着・出発の 48 時間前、ベトナム航空は支店やコールセンターなら 24 時間前、オンラインの申込書なら 36 時間前と案内しています。三つとも違うので、いちばん早い 48 時間前に合わせておけばどれにも間に合います。
一つ先に知っておくとよいことがあります。ベトナム航空は、客室乗務員が食事の介助・お手洗いへの同行・投薬を行わないと明記しています。機内でその種の手伝いが必要になりそうなら、隣の席にご家族が座るのが確実です。空港の問い合わせは国内線ターミナル 0905 920 019(24 時間)、国際線ターミナル +84 905 796 797 です。
3. 朝のミーケビーチ、この街でいちばん人が多い時間
日が昇る前のミーケビーチには、地元の方が数百人出ています。泳いでいる人、波打ち際を歩く人、砂の上で輪になって体操をしている人が入り混じり、その後ろから漁船が戻ってきます。この街が一日を始める姿そのものです。
朝の海水が体にいいという考え方が古くからあり、暑い時期に限らず一年を通して続きます。曇っていても人が出ています。
何時に出ればよいか
| 時刻 | 海辺の様子 |
|---|---|
| 04:50~05:20 | まだ暗く、人が集まり始めます |
| 05:20~05:35 | 日の出です。夏は 5 時半前後になります |
| 05:30~06:30 | いちばん賑わいます。泳ぐ人と体操の輪が一緒にいます |
| 06:30~07:30 | 人が引いて静かになります |
海沿いの宿なら歩いて出られる距離ですから、車を呼ぶ必要がありません。5 時半に合わせて出ると、日の出と人の集まりを同じ 20 分の中で見ることになります。ビーチそのものについてはミーケビーチの案内にまとめてあります。
時差 2 時間がちょうど効きます
日本とベトナムの時差は 2 時間で、ベトナムのほうが遅くなります。日本でいつも 6 時に起きる方なら、ダナンでは朝 4 時に目が覚める計算です。
行き先によっては、この 2 時間が持て余す時間になります。ダナンではそのまま海辺に出る時間になります。5 時に出て砂の上で明るくなるのを待ち、7 時に麺の店へ回れば、体のリズムを崩さないまま一日が始まります。何を削っても、初日の朝の海辺だけは入れておく値打ちがあります。
海に入られるなら
ダナンの海辺には監視員が立つ時間帯が決まっていて、夜は 19 時から 22 時まで見ています。朝に入る地元の方は、胸くらいの深さで長くいる入り方が多いようです。
| 時期 | 海水温 | 海に入るなら |
|---|---|---|
| 2~3 月 | 23~24 度台 | 足をつける程度が心地よい時期です |
| 4~5 月 | 26~28 度 | 5 月に一年でいちばん大きく上がります |
| 6 月 | 29 度前後 | 夏のうちで雨が少なく穏やかな月です |
| 7~9 月 | 29~30 度 | いちばん暖かい時期です |
| 10~12 月 | 25~28 度 | うねりの大きい日が増えます |
ご両親と海に入られるなら 4 月から 9 月が楽です。なかでも 6 月は雨が少なく波も穏やかな日が多いので、長くいても負担になりません。
秋に入ると、晴れていてもうねりの大きい日が出てきます。その時期は海辺を歩くほうに切り替えて、入るなら監視員のいる時間帯にしてください。ビーチごとの様子はダナンのビーチ案内にあります。

4. 朝ごはん、麺の店が開いている時間
海辺から戻ると朝ごはんです。ダナンの麺の店と粥の店は 5 時半ごろに開き、その日の分を売り切ると 10 時前後に終わります。朝だけの店が多いので、遅く出ると昨日見かけた店が閉まっていることになります。
ご両親と回るなら、朝の食事はとくに向いています。この時間帯の店は冷房がなくても暑くありませんし、席にも余裕があります。
朝に食べるもの
粥は米粒が崩れた状態で出てくるので、噛むものがほとんどありません。鴨の粥で知られる店の中には、ミシュランガイドのダナン版に載っている店もあります。カムナム島で育てた鴨と米、緑豆、はと麦を鴨のだしで長く炊く作り方です。
ただし豚の内臓を入れるチャオロンは好みが分かれます。はじめてなら鶏か鴨の粥から入るほうが無難です。
営業時間を見てから出てください
| 店の種類 | 営業時間 |
|---|---|
| 朝の麺・粥の店 | 5:30 ごろ開店、10 時ごろ売り切れ |
| 終日営業の麺の店 | 6:00~22:00 程度 |
| カフェ | 7:00 ごろから |
| 海沿いの海鮮店 | 10:00 開店 |
朝の店と夜の店が 10 時に入れ替わります。9 時半に出ると、麺の店は売り切れ、海鮮店はまだ開いていない時間に当たってしまいます。7 時から 8 時の間に朝ごはんにするのが、暑くなる前に戻れる点でも合っています。
コーヒーの濃さ
ベトナムのコーヒーは少量で濃く、練乳を入れた甘いものが一般的です。想像よりかなり濃いので、はじめは小さいカップで十分です。
氷を入れてもらう、練乳を減らしてもらうという頼み方はどこでも通じます。冷房と椅子席のある落ち着いたカフェも増えていて、日中の逃げ場としても使えます。ダナンのカフェ案内とダナンの食事案内に分けてまとめてあります。
朝の市場
市場は朝がいちばん活気があります。果物や野菜を並べて売り買いしている様子を見るだけでも面白く、暑くなる前なので歩くのも楽です。
南国の果物はこの時間に買って、日中に宿で召し上がるとちょうどよくなります。マンゴー、マンゴスチン、ドラゴンフルーツなどが並び、頼めば皮をむいて切ってくれます。市場ごとの案内はダナンの市場と買い物にあります。
5. ソンチャ半島とリンウン寺、海を見下ろす場所
ダナンの北東に突き出したソンチャ半島の中腹に、リンウン寺があります。境内に立つとダナン湾と街が一度に見渡せて、この街でいちばん広く開ける眺めです。白い観音像が海のほうを向いて立っていて、写真でよく知られている場所でもあります。
境内は平らで木陰があり、腰を下ろせる場所もあります。午前中なら日差しがまだ強くなく、団体も少ないので静かです。
運転手には上の駐車場を頼んでください
リンウン寺には駐車場が二か所あります。下に着けると階段を上ることになり、上の駐車場はお寺と同じ高さなので、降りてそのまま歩いて入れます。
車を頼むときにどちらに着けるかを伝えておくと、その日に歩く量が変わります。もしご両親が階段をご負担に感じるようでしたら上の駐車場をお願いしてください。ベトナム語で「コン チェン(cổng trên)」が上の門という意味です。
猿には手を出さないでください
ソンチャは野生の猿が住む山です。道沿いでよく見かけますが、食べ物を持っていると近づいてきます。窓を開けて手を出さないことだけ守れば問題ありません。
半島の道は曲がりが多く、傾斜もあります。バイクで上る人が多い場所ですが、ご両親と一緒なら車で動くほうが向いています。半島全体はソンチャ半島の案内、お寺についてはリンウン寺の案内に分けてあります。

6. 五行山、エレベーターで上がるお寺
街から南へ車で 20 分ほど行くと五行山地図があります。五つの峰のうち登れるのがトゥイソンで、その上にお寺と洞窟と展望台がまとまっています。天井の穴から光が差し込むフエンコン洞が、この場所でいちばん知られている眺めです。
上に出ると、ノンヌオックの浜と海岸線が長く見えます。ふもとには大理石を扱う石工の集落が 400 年以上続いています。
階段を踏まずに上がる道があります
頂上までの階段は西の門から 156 段、東の門から 108 段です。その東の門の脇に、ガラス張りのエレベーターが別にあります。高さ 34m、積載 1,350kg で、管理事務所は高齢の方・子ども・妊娠中の方のために設けたと説明しています。
エレベーターを使えば階段のほとんどを飛ばせます。ただし上に出てからのお寺と洞窟の間には石畳と短い階段が残っていて、平らというわけではありません。もし膝がご負担なら、フエンコン洞まで見て展望台は省いても、この場所の良さは十分に伝わります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開場時間 | 毎日 07:00~17:00 |
| トゥイソン入場 | 40,000 ドン |
| エレベーター | 1 回 15,000 ドン |
| アムフー洞 | 20,000 ドン、別券です |
17 時に閉まるので、午後遅くに向かうと時間が足りません。午前に入れて、近くで昼を済ませて宿に戻る流れが楽です。洞窟ごとの案内は五行山の案内にまとめてあります。
服装と足元
お寺ですから、肩と膝が隠れる服が必要です。リンウン寺でもバナヒルズのお寺でも同じですので、薄手の長袖を一枚持っていると何度も使います。
足元は思っているより大事です。洞窟の床は磨り減っていて湿っていることが多く、石段も踏まれて滑りやすくなっています。滑りにくい靴のほうが安心です。

7. バナヒルズ、座って 20 分で山の上
ダナンから西へ 25~30km、車で 45~60 分のバナヒルズ地図は、標高 1,487m の山の上にあります。フランス風の街並みと庭園、遊戯施設が置かれていて、巨大な手が支えるゴールデンブリッジもここにあります。
ふもとから上まではケーブルカーで 15~20 分です。その間にジャングルと滝の上を越えていきますので、座って見る区間としては見応えがあります。
山の上も長くは歩きません
頂上に降りるとフランス風の街並みが広がり、この区域はおおむね平らで、腰を下ろせる場所もあります。庭園のある高さとの間には登山電車が走っていて、入場券に含まれているうえ回数の制限もありません。庭園まで歩いて上がる必要はないということです。
ただし区域と区域の間には階段とエスカレーターが何度か出てきます。日陰が多いほうでもないので、日中は座る場所を探すことになります。もし長く歩くのがご負担なら、ゴールデンブリッジとフランス風の街並みだけ見て、遊戯施設の区域は省くほうが向いています。
山の上は街より涼しく、雲がよく降りてきます。薄い上着を一枚持っていくとちょうどよくなります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 営業時間 | 毎日 08:00~22:00、繁忙期は 7 時ごろから開きます |
| ケーブルカー | 乗車 15~20 分、10 人乗りです |
| 入場券に含まれるもの | 全路線の往復ケーブルカー、登山電車は乗り放題、ゴールデンブリッジと庭園 |
| 入場券 | 大人 1,000,000 ドン、70 歳以上は 800,000 ドンです |
70 歳以上の区分がありますので、窓口でパスポートを一緒に出してください。表の時間を見ると朝に上がるほうが有利で、午前は雲が少なく、ゴールデンブリッジも空いています。路線ごとの違いと混み方はバナヒルズ完全ガイドにあります。

8. 暑い日中は屋内に移します
11 時半を回ると日差しが強くなります。この時間に外の予定を押し込むと、夜まで体力が残りません。二、三時間を屋内で過ごして、暑さがゆるんでからもう一度出るほうが、結果的に多く回れます。
チャム彫刻博物館
チャム彫刻博物館地図は街なかのハン川沿いにあります。チャンパ王国が残した石の彫刻を集めた場所で、この分野の所蔵はここが世界でいちばん多くなっています。20 世紀はじめにフランスが建てた建物で、中庭と回廊のある造りです。
床が平らで通路も舗装されていますから歩きやすい場所です。ひと回りが 1km ほど、30~45 分あれば十分です。冷房の入る展示室は一部で、残りは中庭に開いた造りなので、日中よりは午前の遅い時間か夕方のほうが涼しく回れます。
一つひとつに説明が付いているので、ゆっくり見るのに向いています。見どころの順はチャム博物館の案内にまとめてあります。
マッサージで日中を過ごす
ダナンはマッサージの料金が抑えめで、店の数も多い街です。足で 60 分、全身で 90 分という組み合わせが一般的で、予約なしで入れる店もあります。よく歩いた日の午後に入れておくと、夜が楽になります。
ご両親と行かれるときは、強さを最初に伝えておくとよいと思います。強めに押す店が多いので、弱めにしてほしいと言えばそのとおりにしてくれます。店ごとの違いとチップの習慣はダナンのマッサージ案内にあります。
雨が降ったら
ダナンは夏の終わりから秋にかけて雨が多くなります。一日中降る日より、一、二時間強く降って上がる日が多いので、その時間を屋内に移せば予定は大きく崩れません。
強い雨は午後に来ることが多く、もともと屋内にいたい時間帯と重なります。雨の日に行ける場所は雨の日のダナンに集めてあります。
9. 海鮮の店が開くのは 10 時です
ミーケの海沿いの道に、生け簀を置いた海鮮店が並んでいます。開くのは 10 時で、客が途切れるまで営業します。朝の麺の店が売り切れる時刻とちょうど入れ替わる形で、この街の食卓は 10 時に交代します。
生け簀から選ぶと目方を量って計算し、そのまま調理してくれる店が多くなっています。ご両親と行くと、この過程そのものを面白がられることがよくあります。
注文のときに知っておくとよいこと
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 計算 | 生け簀から選んだあと目方で計算します。1kg あたりで表示されています |
| 調理法 | 蒸す・焼く・炒めるから選びます。辛みは抜いてもらえます |
| 量 | 何人で食べるか伝えると、それに合わせて選んでくれます |
| 席 | 屋内の席と海側の外席の両方がある店が多くなっています |
選ぶときに目方を先に確かめておくと安心です。1kg あたりで値が付いているので、大きいものを取ると思ったより金額が上がります。人数を伝えれば適当な大きさを選んでくれます。
外席は海が見える代わりに、日中と夕方前は暑くなります。ご両親とは屋内の席があるか先に尋ねて、なければ日が落ちてから行くほうが楽です。店ごとの案内はダナンの海鮮案内にあります。
辛さと香草
ベトナム料理には香りの強い葉物がよく載ります。パクチーが苦手でしたら抜いてもらえますし、この頼み方はどこでも通じます。
辛みはたいてい別添えのたれに入っているので、入れなければ辛くなりません。ダナンの味付けはベトナムの中では濃いほうですから、はじめは汁物から入られるとよいと思います。食事の作法とチップの習慣はベトナムのマナー案内にまとめてあります。
10. 夜は川の上で
日が落ちるとハン川の両岸に灯りが入ります。橋ごとに照明の色が違うので川辺を歩くだけでも見るものがあり、遊覧船に乗ればその区間を座ったまま通ることになります。船の上で過ごす一時間が、ご両親との夜の予定としてはいちばん負担が軽くなります。
船は 60 分のものと 90 分のものがあります。90 分の船が 20 時、60 分の船が 20 時半と 21 時に出る編成が一般的です。
ドラゴン橋の炎を見るなら
ドラゴン橋地図は金・土・日の 21 時に火と水を噴きます。橋の上から見ても船から見てもよいのですが、船から見るなら 21 時半以降に下船する編成を選ぶ必要があります。
18 時に出る船は 19 時半に戻るので見られません。出発時刻ではなく下船時刻を見て選ぶほうが確実です。乗り場と運航会社ごとの違いはハン川ナイトクルーズの案内、炎についてはドラゴン橋の案内にあります。
橋の上は混みます
噴く時間帯には橋の上と川沿いの遊歩道に人が集まります。前のほうで見るには 30 分前から場所を取り、その間ずっと立っていることになります。
もし人混みの中で長く立っているのがご負担なら、対岸の遊歩道のほうが余裕があります。水が飛ぶ側なので、橋の上で見る場合は噴く向きを確かめてから場所を決めてください。
11. ホイアン、何時に着くかで歩く距離が決まります
ダナンから南へ 30km、車で 40 分ほどのホイアン旧市街地図は、木造の商家と会館が川沿いの数本の通りに残っています。日が落ちると町じゅうにランタンが下がります。ダナンに泊まる方はたいてい一日をここに使います。
この町で一つだけ覚えていただくなら、時間帯です。
車が入れる時間と入れない時間
| 区域 | 歩行者専用の時間 |
|---|---|
| 旧市街全体 | 夏 09:00~21:30、冬 09:00~21:00 |
| ファンチャウチン通り | 夏 17:30~21:30、冬 17:30~21:00 |
この時間には車もバイクも旧市街に入りません。つまり 9 時以降に着くと外側で降りて歩いて入ることになり、9 時前に着けば車がかなり奥まで入ります。
この違いが一日の形を決めます。朝早く入って暑くなる前に見て回り、ダナンに戻って休み、夜にランタンを見にもう一度行く。往復を二度するのが負担なら、ホイアンで一泊してしまう手もあります。宿はホイアンの宿案内に地域ごとに分けてあります。
電気自動車と舟
旧市街の内外を回る小型の電気自動車があります。4 人乗りから 15 人乗りまであり、夜 10 時近くまで走っています。歩行者専用の時間に歩く距離を減らすなら、これを使う手があります。
川では小舟に乗れます。夜にランタンを流す舟がこれで、座ったまま川の上から町を眺めることになります。近郊のカムタインのニッパヤシ林で乗るかご舟は 45 分から 1 時間、大人 3 人までが座り、救命胴衣を渡されて船頭が漕ぎます。
かご舟は乗り降りのときに舟が揺れます。販売条件にも、足元が不安な方には勧めないと書かれていますので、乗り降りが気になるようでしたら川の小舟のほうが安定しています。町全体はホイアンの案内、行き方はダナンからホイアンへの行き方にあります。
旧市街の入場券
旧市街には共通の入場券があります。120,000 ドンと 80,000 ドンの二種類で、入れる文化施設の数が変わります。一度買うと 3 日間使えます。
この 3 日間という条件が、ご両親と回るときに効いてきます。一日で全部見て回らず、午前に半分、夜にもう少しという分け方ができるからです。中に入る値打ちのある建物はホイアンの見どころにまとめてあります。

12. どこに泊まると楽か
ご両親と来られるなら、宿は移さないほうが楽です。ダナンに一つ取れば、ホイアンもバナヒルズも日帰りで通えます。ただし同じダナンでも、地域によって性格がかなり違います。
| 地域 | どんな場所か | 向いている方 |
|---|---|---|
| ミーケビーチ | 7km の砂浜に沿ってホテルが並びます。食事も買い物も歩ける範囲です | 朝の海辺に歩いて出たい方 |
| ノンヌオック | もっと南で、大型リゾートが中心です。静かで、敷地の中でたいてい済みます | 宿で休む時間を長く取る方 |
| ハイチャウ | 街なかです。市場や食堂が近く、ハン川の遊歩道が隣にあります | 歩いて夕食に出たい方 |
ミーケは朝の海辺まで歩いて出られる点が、この日程ではいちばん効きます。ノンヌオックは五行山が近いので午前を短く切り上げやすく、ハイチャウは船の乗り場と市場が歩ける距離にあります。
予約前に聞いておくとよいこと
部屋の階やエレベーターの位置、浴室の段差は、掲載情報だけではわかりません。予約前に尋ねればたいてい答えてもらえます。
聞いておくとよいのは、低い階の部屋があるか、エレベーターから部屋までどのくらいか、浴室に段差があるか、そして朝食が何時からかです。最後の一つが意外に大事で、7 時から出す宿ならこのページの朝の流れに合いますが、8 時からだと合いません。地域ごとの宿はダナンの宿案内にあります。
13. 2 泊 3 日と 3 泊 4 日の組み立て
はじめの時間帯に合わせて入れていくと、日程はこうなります。一日に大きな予定を一つだけ入れて、残りは空けておく形です。
2 泊 3 日
| 日 | 午前 | 日中 | 夜 |
|---|---|---|---|
| 1 | 到着、宿に落ち着く | 休む | 海沿いで海鮮、川辺を歩く |
| 2 | 朝の海辺、朝ごはん、リンウン寺 | マッサージか宿で休む | ハン川クルーズ |
| 3 | 五行山 | 昼食のあと空港へ |
2 泊 3 日なら、バナヒルズとホイアンはどちらか一つにしておくほうが無難です。どちらも半日以上かかりますので、両方入れると休む時間がなくなります。
3 泊 4 日
| 日 | 午前 | 日中 | 夜 |
|---|---|---|---|
| 1 | 到着、宿に落ち着く | 休む | 海沿いで海鮮 |
| 2 | 朝の海辺、朝ごはん、リンウン寺 | チャム博物館 | ハン川クルーズ、ドラゴン橋 |
| 3 | バナヒルズ(8 時の開場に合わせて出発) | 山の上で昼食 | 早めに戻ってマッサージ |
| 4 | ホイアン(9 時前に到着) | 昼食のあとダナンへ戻る | 空港へ |
3 日目のバナヒルズと 4 日目のホイアンは、街を挟んで反対側にあります。バナヒルズが西、ホイアンが南ですので、一日にまとめると街を二度横切ることになります。日を分けるほうが移動の時間を減らせます。
車を一日単位で押さえると、この日程がかなり楽になります。料金が距離ではなく時間で決まるので、立ち寄る場所が三か所を超えるあたりからチャーターのほうが向いてきます。ほかの日数の組み方はダナンの日程案内、費用の目安はダナンの旅行費用にあります。

14. 持っていくとよいもの
ダナンは暑く湿度も高いので、荷物は軽くて構いません。ただしいくつかは日本から持っていくほうが確実です。
| もの | 理由 |
|---|---|
| 飲んでいる薬 | 同じ成分を現地で探すのは手間です。処方の控えも一緒に |
| 薄い上着 | バナヒルズの山上と屋内の冷房が涼しくなります |
| 滑りにくい靴 | お寺の石畳と洞窟の床が濡れていることがあります |
| 帽子と日焼け止め | 午前でも日差しが強くなります |
| パスポート | バナヒルズの 70 歳以上の区分など、年齢を確かめる場所があります |
| 経口補水の粉 | 現地で同じものを探すより早く済みます |
お寺に入るときは肩と膝が隠れる服が必要です。リンウン寺でも五行山でも同じですので、薄手の長袖が一枚あるとそのたびに使えます。
保険と連絡手段
旅行保険は年齢によって加入の条件が変わることがあります。ご両親の年齢で入れる商品があるか、出発前に確かめておいてください。
補償の範囲と、請求のときに必要な書類も先に見ておくと安心です。現地の医療機関はいったん支払って後から請求する方式がほとんどですので、書類のほうが大事になります。
現地の連絡は eSIM か SIM で済ませます。ご両親の端末が eSIM に対応していない場合は SIM が必要になりますので、出発前に確かめておいてください。方式ごとの違いはベトナムの eSIM と SIM の案内にあります。
現金はある程度持っていたほうが楽です。市場や小さな食堂は現金だけの店が多くなっています。両替と支払いはベトナムの通貨案内、荷物の一覧はダナンの持ち物リストにあります。
15. 具合が悪くなったとき
旅先で病院に行くことはめったにありませんが、どこへ行けばよいか知っているだけで気持ちが違います。ダナンには外国人の診療に慣れた病院があります。
| 施設 | 内容 |
|---|---|
| ビンメック・ダナン国際病院地図 | 救急が 24 時間で、週末も祝日も開いています。ハイチャウ区の 30/4 通りにあります |
| ファミリー・メディカル・プラクティス | 外国人を主に診るクリニックです。軽い症状はこちらへ |
| ホアンミー・ダナン | 24 時間の私立病院です |
ビンメックの救急は 0236 3711 111 です。三か所とも外国人の患者を多く診ているので英語が通じ、ビンメックとホアンミーは夜間も開いています。
診療費の払い方
診療費は現金かカードで先に払い、あとから保険会社に請求する形がほとんどです。ですので領収書と診断書を必ず受け取ってください。
診断書は頼まないと出ないことが多いので、診察が終わる前に伝えるほうが確実です。保険会社によっては英文の診断書を求められますから、何が必要かを出発前に確かめておくと二度手間になりません。
薬局で買えるもの
薬局は街なかに多くあり、緑の十字が目印です。胃腸薬や解熱剤といった常備薬は処方箋なしで手に入ります。
ただし表示がベトナム語なので、いつも飲んでいる薬と同じものを探すのは手間です。常用薬は日本から多めに持っていき、薬の名前と量を書いた紙を一緒に入れておくと、万一のときに役に立ちます。
暑さで疲れたとき
病院に行くほどではなく、暑さで疲れてしまう場合のほうがずっと多くなります。日陰に移って座り、水をゆっくり飲むだけでたいてい戻ります。
経口補水の飲み物を一本持ち歩いておくと安心です。午前の予定を終えたら宿に戻って休むという形を守っていれば、そもそもこうなりにくくなります。