ベトナム北部の旅行ガイド|ハノイを起点にハロン湾・サパ・ニンビン・ハザンをどう回るか
ハノイから東西南北に伸びる四つの目的地を、往復時間と見ごろの時期から先に決めていく組み立て方をまとめました。料金はすべて円とVNDの両方で書いています。
| 対象エリア | ハノイ・ハロン湾・サパ・ニンビン・ハザンの五か所 |
|---|---|
| ハノイからの往復 | ニンビン3〜4時間、ハロン湾4.5〜5時間、サパ11〜12時間、ハザン12〜14時間 |
| いちばん良い月 | 10月。四か所の見ごろが唯一重なる月です |
| 必要な日数 | 5日で三か所、7〜8日でサパ、10〜12日でハザンループまで |
| 1日あたりの予算 | 節約25〜40ドル、中級30〜55ドル、快適120ドル以上 |
| 2025年の変更 | ハザン省はトゥエンクアン省に統合。地名としてのハザンは残ります |
1. ベトナム北部はどういう旅になるのか
2. ハノイからの距離と往復時間
3. 2025年の行政区画再編で、地名が変わりました
4. 季節ごとの天気と、月別の見ごろ
5. 天気が日程を壊す三つのパターンと、その備え方
6. 日数別の日程の骨格と、よくある設計ミス
7. ハノイ 旅の起点であり、それ自体が目的地です
8. ハロン湾、ランハ湾、バイトロン湾のどれを選ぶか
9. サパ 棚田と、標高3,143mのファンシーパン
10. ニンビン チャンアンとタムコックは別の場所です
11. ハザン 一周350kmのループと、免許の条件
12. 現地までの行き方と、区間ごとの移動
13. どこに泊まるか 拠点の決め方
14. 北部の食べもの ハノイが発祥の料理が並びます
15. 実際にいくらかかるのか
16. 古い情報が間違って書いていること
17. 次に読むもの
1. ベトナム北部はどういう旅になるのか
北部ベトナムの旅は、ハノイに拠点を置いて、そこから東西南北へ出ていく形になります。四つの目的地はどれもハノイから見て別々の方角にあり、距離も所要時間もハノイを基準に決まります。ハロン湾に行った次の日にサパへ、という動き方をすると、いったんハノイへ戻ることになります。だから日程表は「何を見るか」よりも先に、「ハノイに何回戻るか」で決まります。
もう一つ、はっきりしている点があります。移動時間が長いことです。いちばん近いニンビンでも片道1.5〜2時間、いちばん遠いハザンは片道6〜7時間かかります。鉄道が使えるのはニンビン方面とラオカイ方面だけで、ハロン湾とハザンへは道路しかありません。ここを甘く見ると、日程の後半で移動しかしていない日ができます。
五か所それぞれの性格
四つの目的地とハノイは、旅として求めるものがはっきり違います。同じ国の同じ地方でも、持っていく服も歩く距離も変わります。まとめると次のようになります。
| 場所 | 主に見るもの | 体力の要る度合い | 最低限ほしい日数 |
|---|---|---|---|
| ハノイ | 旧市街の街歩き、食事、湖まわり | 低い。平地の徒歩中心 | まる1日〜2日 |
| ハロン湾 | 石灰岩の島、船上での宿泊 | 低い。乗り降りと階段のみ | 1泊2日 |
| サパ | 棚田、少数民族の集落、ファンシーパン | 中〜高い。歩く距離を自分で選べます | 2泊3日 |
| ニンビン | 川と岩山、手漕ぎボート、階段の展望 | 低〜中。ハンムアの階段だけ別格です | 日帰り〜1泊 |
| ハザン | 崖沿いの峠道、高原の集落 | 高い。1日中乗り物の上です | 3泊4日以上 |
この表で注目していただきたいのは、いちばん右の列です。ハザンだけが「3泊4日以上」になっています。ハザンループは一周350kmの環状路で、ハノイからハザンの町まで行く300kmとは別に、この350kmを走ることになるからです。つまりハザンを入れるということは、往復12〜14時間の移動に加えて、さらに350kmの周回を足すという意味になります。ここが日程設計でいちばん誤解されやすいところです。
向いている方
次のような方には、北部はとても良い旅先になります。
- 景色が日ごとに大きく変わることを求める方。海の上、川と岩山、山の斜面の棚田、崖沿いの峠道が、同じ一週間の中に入ります。
- 棚田の風景に関心がある方。サパの棚田は9月中旬から10月初めが黄金色になります。日本の棚田を見慣れている方でも、山の斜面を丸ごと覆う規模は別物です。
- 都市の食事を目当てにできる方。フォーもブンチャーもエッグコーヒーもハノイが発祥です。移動の合間に街の食事が挟まるので、山と海だけの日程になりません。
- 行程を自分で組み立てたい方。クルーズ、リムジンバン、夜行列車、イージーライダーと、区間ごとに手段の選択肢があります。予算と体力で選べます。
あまり向かない方
反対に、次のような条件がある方は、中部ベトナムのほうが満足度が高くなりやすいです。中部についてはベトナム中部の旅行ガイドにまとめてあります。
| こういう方には | 理由 | 代わりの選択肢 |
|---|---|---|
| ビーチで過ごしたい | 北部には冬があり、1〜2月のハノイは10〜17℃です。ハロン湾クルーズは遊覧が中心の行程です | ダナン、ニャチャン、フーコック |
| 移動を1日1時間以内にしたい | 最短のニンビンでも片道1.5〜2時間、往復で3〜4時間かかります | ホイアンとダナンのように近接した組み合わせ |
| 4日以下しか取れない | ハノイ2日とハロン湾1泊で終わります。それ自体は成立しますが、北部を回ったとは言いにくい形です | ハノイ単独、または中部の一都市集中 |
| 寒さを避けたい | 1〜2月のハノイは10〜17℃、サパは0℃近くまで下がります | 時期をずらすか、北部以外の地域を検討してください |
| 日程が分刻みで決まっている | 天候による出航中止や道路の通行止めが実際に起きます | 予備日を1日作れるなら北部でも問題ありません |
日数が変わると、別の旅になります
同じ「北部ベトナム」でも、5日と12日ではまったく違う旅になります。5日ならハノイ、ハロン湾、ニンビンの三か所で、平地と海の旅です。7〜8日でサパが入り、初めて山と棚田が加わります。10〜12日でハザンが入り、ここで性格が変わります。ハザンは崖沿いの道を何時間も走る行程なので、前半の三か所とは体への負担がまったく違います。
したがって、まず決めるべきは行き先ではなく日数です。日数が決まれば、行ける場所は自動的に決まります。逆の順番で組むと、必ずどこかで無理が出ます。日数別の骨格は後ほど詳しく書きます。
初めて北部に行かれるなら、7〜8日をおすすめします。5日ではハロン湾に天候の問題が出たときに逃げ道がなく、10日以上はハザンを入れないと日程が余ります。7〜8日はハノイ、ハロン湾、ニンビン、サパの四つが無理なく入る最小の長さです。
四か所のうち、日程の中で最初に押さえるべきはハロン湾の1泊クルーズです。船ごとに部屋数が限られるうえ、10月から12月が年間で最も条件の良い時期にあたります。日付が決まった時点で空室を確認しておくと、残りの日程が組みやすくなります。
移動だけを詳しく見るなら、ハノイからサパへの行き方にハノイの乗車場所ごとの出発時刻、夜便の深夜4時到着、ラオカイ駅から残る33.4kmをまとめてあります。
2. ハノイからの距離と往復時間
結論から書きます。ハノイから日帰りが成立するのはニンビンだけです。ハロン湾は片道2時間15分から2時間30分なので日帰りもできますが、それでは船の上に4〜6時間しかいられません。サパとハザンは往復だけで11〜14時間かかるため、日帰りという選択肢はそもそもありません。
数字で見ていきます。
| 目的地 | ハノイから見た方角 | 距離 | 片道の所要 | 往復の所要 |
|---|---|---|---|---|
| ニンビン | 南 | 95 km | 1.5〜2時間 | 3〜4時間 |
| ハロン湾 | 東 | 170 km | 2時間15分〜2時間30分 | 4.5〜5時間 |
| ハザン | 北 | 300 km | 6〜7時間 | 12〜14時間 |
| サパ | 北西 | 315 km | 5.5〜6時間(夜行列車は8時間) | 11〜12時間 |
この表を見て気づかれると思いますが、距離と時間が比例していません。ハザンは300kmで6〜7時間、サパは315kmで5.5〜6時間です。サパのほうが15km遠いのに速いのは、ノイバイ空港からラオカイまで高速道路が通っていて、サパ行きのバンがそこを直行するからです。同じ「北へ300km」でも中身が違います。

日帰りできる場所と、泊まらなければならない場所
往復時間から自動的に決まる線引きがあります。往復4時間を超えると、現地での滞在時間よりも移動時間のほうが長くなりやすくなります。この基準で分けると次のようになります。
| 目的地 | 日帰り | 1泊 | 2泊以上 | 判断の根拠 |
|---|---|---|---|---|
| ニンビン | 成立します | ゆとりがあります | やや長すぎます | 往復3〜4時間なら現地に6〜8時間残ります |
| ハロン湾 | 船上4〜6時間のみ | 標準的な形 | 奥の湾まで行けます | 1泊クルーズは船の上に約24時間いられます |
| サパ | 不可能です | 往復11〜12時間に対し滞在は半日 | ここから成立します | 棚田を歩く時間を確保するには最低2泊必要です |
| ハザン | 不可能です | 意味がありません | 3泊4日から | 往復12〜14時間に加えて350kmの周回があります |
サパの「1泊」がなぜ無理なのかを、時間で追ってみます。朝6時にハノイを出て正午にサパ着、翌日の昼に出てハノイ着が夕方。この場合、サパにいられるのは初日の午後と翌日の午前だけです。棚田の谷を歩くトレッキングは短いコースでも2〜3時間かかりますから、実質的に一つのコースを歩いて終わります。夜行列車を使えばもう半日増やせますが、それでも2泊のほうが余裕があります。
ハザンループの350kmは、ハノイからの300kmとは別です
ここは何度でも書いておきたい点です。ハザンループというのは、ハザンの町を起点にして高原を一周する環状路そのものが350kmあるという意味です。ハノイからハザンの町までの300kmは、そこに行くための移動にすぎません。合計すると、ハノイを出てハノイに戻るまでに950km前後を走ることになります。
この350kmを、舗装状況の良くない山道で、しかも高低差を伴って走ります。だから3泊4日という日数が出てきます。2泊3日のコースも売られていて実際に成立しますが、1日あたりの走行距離が増えるので、写真を撮るために止まる回数が減ります。
表の所要時間に含まれていないもの
上の表の数字は、乗り物が走っている時間です。実際の移動には、それ以外の時間が乗ります。この分を見落とすと、計算より1時間から2時間遅く着きます。
| 追加でかかるもの | どの区間で発生するか | 目安 |
|---|---|---|
| 宿までの送迎と巡回 | ハロン湾、ニンビン、サパ行きのバン | 宿まで迎えに来る商品では、拾う順番で乗車時間が変わります |
| ラオカイ駅からサパの町へ | 夜行列車を使う場合 | 35kmを乗り合いミニバスで約1時間 |
| 船着き場での乗船手続き | ハロン湾、ニンビン | 集合時刻と出航時刻は同じではありません |
| 空港から市内への移動 | 到着日と出発日 | 27〜30kmで40〜60分 |
| 途中の休憩 | サパ、ハザン行きの長距離 | 5時間を超える区間では途中停車を見込んでおきます |
いちばん影響が大きいのは、夜行列車を使う場合のラオカイ駅からサパの町までの区間です。列車の所要は8時間ですが、そこに35kmの移動が約1時間乗るので、実質9時間です。バンなら5.5〜6時間で町の中心まで直行しますから、総所要時間では3時間以上の差になります。夜行列車を選ぶ理由は速さではなく、日中の時間を使わずに済むという点にあります。
宿までの送迎についても同じことがいえます。同じ便に乗る人を順に拾っていく形であれば、先に乗った方はその分だけ長く車内にいることになります。指定された集合時刻には、余裕を持って出ておいてください。
ハノイを何回経由するかで日数が決まります
四つの目的地は互いに離れていて、直接つなぐ交通は実用的ではありません。したがって行き先が一つ増えるたびに、ハノイでの乗り換えが一回増えます。この乗り換えは単なる通過ではなく、多くの場合そこで一泊することになります。
| 組み合わせ | ハノイ滞在の回数 | 移動だけに使う時間の合計 | 必要な日数 |
|---|---|---|---|
| ハノイ + ハロン湾 | 2回 | 約5時間 | 4日 |
| ハノイ + ハロン湾 + ニンビン | 3回 | 約9時間 | 5日 |
| 上記 + サパ | 4回 | 約20〜21時間 | 7〜8日 |
| 上記 + ハザン | 5回 | 約32〜35時間(周回は別) | 10〜12日 |
いちばん下の行を見てください。10〜12日の日程で、純粋な移動だけに32〜35時間を使います。周回の350kmはこれに含まれていません。12日間の旅で丸1日半を移動に充てる計算になります。これを承知のうえで組むなら問題はありませんが、知らずに組むと後半で疲れが出ます。
サパとハザンを続けて入れる日程は、往復だけで23〜26時間になります。12日未満の日程では、どちらか一方に絞ってください。両方入れて日数を削ると、両方とも中途半端になります。
3. 2025年の行政区画再編で、地名が変わりました
先に結論を書きます。2025年7月1日から、ベトナムの省と直轄市は63から34に減りました。内訳は28の省と6の直轄市です。北部の旅行先でこの影響を受けるのはハザンとサパの二か所で、料金や運営には変更がありません。変わったのは行政上の名前だけです。ただし住所の表記が変わる場面があるので、知らないでいると戸惑うことがあります。
根拠は国会決議202/2025/QH15で、2025年6月12日に可決され、7月1日から施行されました。旅行者にとって重要なのは、この日付より前に書かれた記事や地図が、そのままでは古い地名を載せているという点です。
旅行者が知っている名前と、いまの名前
| 旅行者が知っている名前 | 2025年7月1日以降 | 旅行への影響 |
|---|---|---|
| ハザン省 | トゥエンクアン省に統合されました | ハザンは都市名、地域名として残ります。料金も運営も変わりません |
| ラオカイ省(サパ) | ラオカイ省は存続し、イエンバイ省を吸収しました | 省都がイエンバイ市に移りました。サパとムーカンチャイが同じ省になりました |
| ニンビン省 | ニンビン省は存続し、ハナム省とナムディン省を吸収しました | チャンアン、タムコック、ホアルーはそのままです |
| クアンニン省(ハロン) | 変更なし | 影響ありません |
| ハノイ | 変更なし | 中央直轄市のままです |
ハザン省という名前はもうありません
いちばん大きな変化はここです。ハザン省はトゥエンクアン省に統合され、省としては存在しなくなりました。ですが「ハザン」という地名が消えたわけではありません。ハザン市という都市名として、また高原地帯を指す地域名として使われ続けています。ハザンループという呼び名もそのままです。
実務上、次の点だけ押さえておけば足ります。予約サイトや書類で「Tuyên Quang」と「Hà Giang」の両方を見かけることがありますが、指している場所は同じです。表記が食い違っていても、施設名で照合すれば判断できます。入場料、ツアー料金、道路、宿泊施設、いずれも再編とは無関係です。
ラオカイ省の省都が移りました
サパが属するラオカイ省は名前が残りましたが、隣のイエンバイ省を吸収したため、省都がラオカイ市からイエンバイ市に移りました。旅行者にとっての意味は限定的ですが、一つだけ関係があります。サパと、棚田で知られるムーカンチャイが、同じ省の中に入ったことです。行政的に一体になったので、この二か所を組み合わせた案内が今後増えていく可能性があります。
もう一点、ラオカイ省の下位行政単位は152から99に減りました。内訳は89の社と10の坊です。これは県や区といった中間の単位が廃止され、省と市の下がすぐに社と坊になる二段階制に変わったためです。
変わらなかったもの
再編で何が変わらなかったかを押さえておくと、必要以上に心配せずに済みます。旅行に関係する部分は、ほぼすべてそのままです。
| 項目 | 再編後の状況 |
|---|---|
| ハザンの入場料と運営 | 変わりません。ルンクー国旗塔もマーピーレン峠もそのままです |
| ハザンループの経路 | 変わりません。一周350kmのままです |
| ニンビンのチャンアン、タムコック、ホアルー | 変わりません。船着き場も料金も従来どおりです |
| クアンニン省とハロン湾 | 変更ありません |
| ハノイ | 中央直轄市のままです |
| サパの町とムオンホア渓谷 | ラオカイ省が存続しているため、実務上の変化はありません |
つまり、旅行者の行動に直接影響するものは何もありません。困るとすれば、住所の表記が予約サイトと現地の案内で食い違うときくらいです。その場合は施設名で照合すれば解決します。
県や区の単位がなくなりました
全国的な変更として、県や区(district)という中間の行政単位が廃止されました。これまでは「省 → 県 → 社」の三段階でしたが、「省または市 → 社または坊」の二段階になりました。
| 項目 | 2025年6月30日まで | 2025年7月1日から |
|---|---|---|
| 全国の省と直轄市 | 63 | 34(28省 + 6直轄市) |
| 行政の段階 | 省 → 県・区 → 社・坊 | 省・市 → 社・坊の二段階 |
| ラオカイ省の下位単位 | 152 | 99(89社 + 10坊) |
| ハザン省 | 独立した省 | トゥエンクアン省の一部 |
宿の住所やレシートに、聞いたことのない社や坊の名前が並ぶことがあります。地図アプリで検索するときは、行政区画名ではなく施設名そのものか、ベトナム語の地名で検索したほうが確実です。
タクシーやGrabで行き先を指定するときは、行政区画名を打ち込まずに施設名かランドマークを選んでください。再編後の住所データはアプリごとに反映の速度が違うため、古い区名と新しい社名が混在していることがあります。配車アプリの使い方はGrabとGreen SMの使い方ガイドにまとめてあります。
4. 季節ごとの天気と、月別の見ごろ
結論を先に書きます。四か所すべてが良い状態で重なるのは10月だけです。サパの棚田が黄金色になり、ハロン湾のクルーズ日和が始まり、ハノイが涼しく乾き、ハザンの峠道が走りやすくなる。この四つが同時に成立するのが10月です。11月から12月も良い時期ですが、サパの棚田はすでに刈り取られています。
北部ベトナムには日本と同じように四つの季節があります。ハノイには冬があり、1〜2月は10〜17℃まで下がります。サパは標高が高いので0℃近くまで落ちます。ベトナムという国名から常夏を思い浮かべて薄着で行かれると、冬の北部では確実に寒い思いをします。
月ごとの天気を三つの地域に分けて見ます
| 時期 | ハノイ | ハロン湾 | サパ・ハザンの棚田 |
|---|---|---|---|
| 1〜2月 | 10〜17℃。曇りと霧雨が続きます | 霧が多く、視界が短くなります | 刈り取り後の茶色。サパは0℃近くまで下がります |
| 3〜4月 | 暖かくなりますが霧雨は残ります | 年間で二番目に良い時期です | 4月から5月初めは水を張った田んぼです |
| 5〜6月 | 気温が上がっていきます | 肩の時期。混雑と天候の中間です | 新しい緑。ハザンでも水を張ります |
| 7〜8月 | 暑く、大雨が降ります | 台風の危険が最も高い時期(7〜9月) | 濃い緑。雨が最も多く、土砂崩れが起きます |
| 9〜10月 | 涼しく乾いて晴れます | 9月は肩の時期、10月から最良期に入ります | 9月中旬から10月初めが黄金色です |
| 11〜12月 | 涼しく晴れます | 年間で最も良い時期です | 10月末から11月初めにハザンのそば畑が咲きます |
この表で一つ補足します。ハロン湾の「1〜2月は霧」という行は、写真の出来に直結します。石灰岩の島を見に行く旅なので、視界が短いと何も見えません。冬に行かれる場合は、この点を織り込んだうえで日程を決めてください。逆に、混雑を避けたいなら3〜4月が良い妥協点になります。二番目に良い天候で、10月から12月より船が空いています。
目的別のベストシーズン
何を見に行くかによって、行くべき月が変わります。全部を満たす月は10月しかありません。
| 目的 | いちばん良い時期 | その時期になる理由 |
|---|---|---|
| サパの黄金の棚田 | 9月中旬〜10月初め | 刈り取り直前の2〜3週間だけ稲穂が黄色くなります |
| サパ・ハザンの水鏡の棚田 | 4月〜5月初め | 田植え前に水を張るため、段ごとの水面に空が映ります |
| ハザンのそばの花 | 10月末〜11月初め、ピークは11月初め | 高原のそばが一斉に開花する時期です |
| ハザンの梅と桃の花 | 春 | 果樹が高原の集落まわりで咲きます |
| ハロン湾クルーズ | 10〜12月、次いで3〜4月 | 台風期を外し、霧の季節にも入らない期間です |
| トレッキング | 10〜11月 | 雨が減って足元が固まり、暑さも収まります |
| 混雑を避ける | 3〜4月 | 天候が二番目に良く、旅行者の数はまだ増えていません |
サパの棚田は一年でこう変わります
サパに関しては、月ごとの色の変化を知っておくと計画が立てやすくなります。「棚田はいつでも緑」という前提で行くと、行った時期によってはまったく違う景色になります。

| 時期 | 棚田の状態 | 写真としての性格 |
|---|---|---|
| 4月〜5月初め | 田植え前。水を張った状態 | 水面が空を映します。晴れた日の朝夕が良いです |
| 5〜6月 | 植えたばかりの新しい緑 | 明るい黄緑。斜面の段が見えやすい時期です |
| 7〜8月 | 濃い緑。雨が最も多い時期 | 色は最も濃くなりますが、雨と霧で見えない日が増えます |
| 9月〜10月初め | 黄金色。収穫期 | 一年でいちばん人が集まる時期です |
| 10月末〜3月 | 刈り取り後の茶色い切り株。霜が降りることもあります | 棚田の景観としては最も地味な時期です |
この表からわかるのは、棚田を目的にするなら実質的に4〜5月初めと9〜10月初めの二つしか選択肢がないということです。しかも黄金色の期間は刈り取り直前の2〜3週間に限られます。年によって前後するので、出発が近づいたら現地の宿に稲の状態を聞いてみるのが確実です。

10月がなぜ唯一の月なのか
10月を推す理由を、条件ごとに分解します。ハノイは涼しく乾いて晴れる時期に入ります。ハロン湾は10月から年間最良期が始まります。サパは10月初めまで黄金の棚田が残り、その後トレッキングに適した時期が続きます。ハザンは10月末からそばの花が咲き始め、雨季を抜けて道路状況が安定します。この四つが同時に成立するのは10月だけです。
ただし、条件の良い月はそれだけ行こうと考える人も増えます。10月に行かれるなら、船と宿は早めに空室を確認しておいてください。逆に、混雑を許容できないなら3〜4月を選び、棚田は水鏡の状態で見る、という組み立てになります。
日程が動かせないときは、その時期に合う目的地の組み合わせを選んでください。7〜8月ならサパの濃い緑とハノイの街歩き中心にして、ハロン湾の1泊は日程の前半に入れます。1〜2月ならハロン湾よりニンビンとハノイを厚くします。時期に合わない場所を無理に入れるより、そのほうが満足度が高くなります。
時期と場所で、必要な服装が変わります
北部の服装で難しいのは、同じ日程の中で標高差が大きいことです。ハノイは平地ですが、サパは山の上で、ファンシーパンの山頂は3,143mです。1〜2月のハノイが10〜17℃、同じ時期のサパが0℃近くまで下がるという差があります。ハノイの気温だけを見て荷物を作ると、山で足りなくなります。
| 時期 | ハノイでの服装 | サパ・ハザンで追加するもの | 雨への備え |
|---|---|---|---|
| 1〜2月 | 10〜17℃。長袖に上着を重ねます | 0℃近くまで下がります。防寒着が必要です | 霧雨が続くので、はっ水性のある上着があると楽です |
| 3〜4月 | 暖かいので薄手で足ります | 朝晩の冷え込み用に一枚あると安心です | 霧雨が残ります |
| 5〜6月 | 気温が上がります。半袖で足ります | 山では朝晩に上着が要ります | にわか雨に備えて折りたたみ傘を持ちます |
| 7〜8月 | 暑いので通気性のよい服を選びます | 山でも暑いですが、雨で体が冷えます | 雨が最も多い時期です。レインウェアが必要です |
| 9〜10月 | 涼しく乾きます。歩きやすい時期です | 朝晩は冷えます。薄手の上着を用意します | 雨は減ります |
| 11〜12月 | 涼しいので長袖と上着を使います | 冷え込みます。防寒着が要ります | 晴れる日が多くなります |
ファンシーパンに上がる場合は、時期を問わず上着を持って行ってください。ケーブルカーで1,410mの高低差を15〜20分で上がるので、乗り場と上部駅では体感がまったく違います。夏に半袖だけで上がると、山頂で動けなくなります。
靴については、歩く場所によって必要なものが変わります。ハノイの街歩きだけなら履き慣れた靴で足ります。ニンビンのハンムアは階段が約500段、ハロン湾のティトップ島も約400段あるので、滑りにくい靴が要ります。サパのトレッキングで谷を歩くなら、雨のあとはぬかるむので、しっかりした靴を用意してください。
5. 天気が日程を壊す三つのパターンと、その備え方
北部ベトナムで日程が崩れる原因は、ほぼ三つに絞られます。台風によるクルーズの出航中止、冬の霧による視界不良、雨季の土砂崩れによる通行止めです。どれも予測が難しく、当日にならないと判明しないことがあります。防ぐことはできませんが、日程の組み方で被害を小さくすることはできます。
日本から行かれる方にとって、ここは特に意識していただきたい部分です。国内の交通機関に慣れていると、予定どおり動くことを前提に日程を組んでしまいがちです。ベトナム北部の船と山道では、その前提が崩れることがあります。天候によっては当日になって動けなくなりますし、山道が崩れれば通れるようになるまで待つことになります。定時の運行を前提に日程を詰めると、一か所崩れたときに全体が連鎖して崩れます。
パターン1 台風によるクルーズの出航中止
ハロン湾の台風の危険が最も高いのは7月から9月です。「ハロン湾のクルーズは一年中通常運航している」と書かれた古い資料がありますが、7〜9月には実際に出航が中止された例があります。悪天候のときに船が出るかどうかは旅行者の側で動かせる部分ではないので、日程の組み方で備えるしかありません。誰がどの時点で判断するのか、中止の連絡がいつ来るのかは、予約する船会社に確認しておいてください。
中止になったときにどう扱われるかは、船会社ごとに規定が違います。日程を振り替えられるのか、返金されるのか、条件は何か。ここは予約前に必ず確認しておきたい部分です。ただ、どんな規定であっても、その日にハノイへ戻る飛行機に乗る予定であれば振り替えようがありません。だから対策は一つしかありません。ハロン湾を日程の最終日付近に置かないことです。
| ハロン湾を置く位置 | 中止になったときにできること | 評価 |
|---|---|---|
| 日程の2〜4日目 | 翌日か翌々日に振り替える余地が残ります | 安全です |
| 日程の中盤 | 後ろの予定を一日ずつ動かせば吸収できます | まずまずです |
| 帰国前日から最終日 | 動かせる日がありません。船会社の規定次第になります | 避けてください |
パターン2 冬の霧で何も見えない
1月と2月のハロン湾は霧が多く、視界が短くなります。雨は降っていなくても、島の輪郭がぼやけて見えない日があります。船は出ますし、クルーズ自体は行われます。ただ、石灰岩の島を見るために行っているのに何も見えない、という結果になり得ます。

この場合は出航そのものは行われるので、中止になったときとは扱いが変わります。視界が悪かったことを理由にどこまで対応してもらえるかは船会社の規定によるので、気になる方は予約前に確認しておいてください。現実的な対策は、日程を変えるか、期待値を下げるかのどちらかになります。1〜2月にどうしても行かれるなら、次のように考えると納得しやすくなります。
- 船上の時間そのものを目的にする。1泊クルーズは船の上に約24時間いる旅なので、食事や船の設備、静けさを楽しむ形に切り替えます。
- 湾よりニンビンに重心を移す。ニンビンの川と岩山は霧が出ても近距離で見るため、視界の影響がハロン湾ほど大きくありません。
- 当日の状況を先に聞いておく。霧の出方はその日ごとに違います。前夜か当日の朝に船会社へ問い合わせておけば、心の準備ができます。
パターン3 雨季の土砂崩れによる通行止め
7月と8月はサパとハザンで雨が最も多く、土砂崩れが起きます。山の斜面に沿って通した道なので、大雨が続くと道がふさがれることがあります。いつ通れるようになるかは、その場になってみないとわかりません。旅行者の側でできるのは、前もって状況を確認しておくことと、動けない日が出ても困らない日程にしておくことだけです。
この時期にサパやハザンへ行かれる場合、次の点を確認しておいてください。
| 確認すること | いつ | 確認先 |
|---|---|---|
| その日の道路状況 | 出発の前夜と当日朝 | 予約した宿、バス会社、ツアー会社 |
| バスが運休していないか | 当日朝 | チケットを買った会社 |
| ループの周回が可能か | 出発前日 | イージーライダーの手配先 |
| 代替ルートの有無 | 崩落が起きた時点 | 現地のドライバーが最新情報を持っています |
7〜8月にハザンループを組むのはおすすめしません。雨が最も多く、土砂崩れの危険も高い時期です。崖沿いの道を二輪で走る行程なので、路面が濡れているだけで難易度が変わります。この時期しか日程が取れないなら、ハザンは外してサパかニンビンに振り替えてください。
予定が空いてしまった日の使い方
クルーズが中止になった、山道が通れないという場合、その日をどう使うかを決めておくと動揺せずに済みます。北部では、天候に左右されない選択肢がハノイに集まっています。
| 空いた日 | 代わりにできること | 必要な時間 |
|---|---|---|
| ハロン湾が中止 | ニンビンの日帰りに振り替えます | 往復3〜4時間と現地6〜8時間 |
| ハロン湾が中止(移動したくない) | ハノイの屋内の見どころに切り替えます。文廟は08:00〜17:00です | 半日 |
| サパへの道が通行止め | 出発を翌日にずらし、滞在を1日短くします | 翌日の状況次第です |
| 雨で谷を歩けない | ハムロンの丘やコンチョイ展望台に切り替えます | それぞれ数時間 |
| ハザンのループが止まった | ハザンの町に留まるか、ハノイへ戻ります | ハノイまで6〜7時間 |
いちばん上の振り替えは覚えておく価値があります。ハロン湾とニンビンはハノイから見て逆方向にあり、天候の条件も違います。海が荒れていても、ニンビンの川は影響を受けにくいです。ニンビン行きのリムジンバンは旧市街から約1時間間隔で出ているので、当日の朝に決めても動きやすい相手先です。
予備日を一日つくると、ほとんどが吸収できます
三つのパターンに共通する対策があります。日程のどこかに、動かせる一日を用意しておくことです。この一日は「何もしない日」ではなく、「ハノイに戻ってくる日」として設定します。ハノイなら屋内の見どころも食事も揃っているので、天候に関係なく過ごせます。
具体的には次のように組みます。7〜8日の日程なら、ハノイ滞在を2日ではなく3日分確保して、うち1日を後半に置きます。何も起きなければ街歩きに使い、どこかで一日ずれたらそこで吸収します。この一日があるかないかで、旅の後半の余裕がまったく違います。
| 起きたこと | 予備日がない場合 | 予備日がある場合 |
|---|---|---|
| クルーズが出航中止 | その旅では行けずに終わります | 翌日以降に振り替える余地が残ります |
| サパへの道が通行止め | サパを丸ごと諦めます | 翌日出発にして滞在を1日短くします |
| 体調を崩した | 予定を消化するために無理をします | 1日休んで残りを楽しめます |
| 何も起きなかった | 該当しません | ハノイでもう1日過ごせます |
6. 日数別の日程の骨格と、よくある設計ミス
日数が決まれば、行ける場所はほぼ自動的に決まります。5日ならハノイ、ハロン湾、ニンビンの三か所。7〜8日でサパが加わり、10〜12日でハザンループまで入ります。この三つの型から外れる組み方もできますが、外れるほど移動の比率が上がります。
| 日目 | 5日 | 7〜8日 | 10〜12日 |
|---|---|---|---|
| 1〜2日目 | ハノイ | ハノイ | ハノイ |
| 3〜4日目 | ハロン湾またはランハ湾で1泊クルーズ | 同じ | 同じ |
| 5日目 | ニンビン日帰りの後に帰国 | ニンビン日帰り | ニンビンで1泊 |
| 6〜8日目 | 該当なし | サパ2〜3日 | サパまたはハザン |
| 9〜12日目 | 該当なし | 該当なし | ハザンループ3〜4日 |
5日の型
5日は北部の入口にあたる長さです。ハノイに2日、ハロン湾で1泊、ニンビンに日帰りで、最終日に帰国します。この形の良いところは、移動時間の合計が約9時間で収まることです。悪いところは、余裕がないことです。ハロン湾が中止になると代わりの日がありません。
5日でどうしても北部に行かれる場合、優先順位は次のようになります。ハノイの街歩きは天候に左右されにくいので土台にします。ハロン湾は3〜4日目に置いて、万一のときに5日目へずらせるようにします。ニンビンは日帰りなので、最悪削っても旅全体は成立します。この順で組めば、崩れたときの被害が最小になります。
7〜8日の型
これが北部ベトナムの標準的な長さです。5日の内容にサパが加わり、山と棚田が入ります。移動時間の合計は20〜21時間まで増えますが、サパへは夜行列車が使えるので、寝ている間に移動する形にすれば日中の時間を無駄にせずに済みます。
この型では、ハノイ滞在が実質3回に分かれます。到着直後、クルーズ前後、サパの前後です。同じ宿を通しで押さえておくと、荷物を預けたまま身軽に動けます。ハノイの宿は旧市街周辺なら選択肢が多いので、連泊で確保しておくのが実務的です。
10〜12日の型
ハザンループを入れるならこの長さが必要です。前半は7〜8日の型と同じで、後半にハザンが乗ります。ハノイからハザンまで片道6〜7時間、周回に3〜4日、戻りに6〜7時間ですから、ハザンだけで実質5日を使います。
この型で気をつけたいのは、後半に体力を残しておくことです。ハザンループは1日中乗り物の上にいる行程です。前半でサパのトレッキングを目一杯やってからハザンに入ると、後半がつらくなります。サパとハザンの両方を入れるなら、サパは棚田を眺める中心にして歩く距離を抑えるという配分もあります。
よくある設計ミス五つ
実際に多く見られる組み方の失敗を、理由とともに並べます。どれも計画の段階なら簡単に直せます。
| 設計ミス | 何が起きるか | 直し方 |
|---|---|---|
| サパとハザンを続けて入れる | 往復だけで23〜26時間になります | 12日未満なら、どちらか一方だけにします |
| ハロン湾を最終日に置く | 天候で中止になったとき、代わりの日がありません | 日程の前半か中盤に移します |
| サパを1泊にする | 往復11〜12時間に対して、滞在が半日しかありません | 2泊にするか、サパ自体を外します |
| ハザンで自分で運転する | 免許の要件を満たしていないと補償を受けられないおそれがあります | イージーライダーの後部座席を使います |
| 寝台バスに2晩続けて乗る | 3日目に体が動かなくなります | 間に必ずベッドで寝る夜を挟みます |
四つ目について補足します。免許の条件を満たさずに二輪を運転すれば、無免許で運転していることになり、事故のときに補償を受けられないおそれがあります。走るのは崖沿いの道で、渓谷の深さが約800mある区間もあります。費用の問題ではなく安全と補償の問題なので、条件を満たしていないなら後部座席を選んでください。
夜行をどう使うか
北部では、サパとハザンの二か所で夜行が使えます。寝ている間に移動するので日中の時間を失わずに済み、日程を1日短縮できます。ただし使い方を誤ると、翌日以降に響きます。
| 手段 | 眠りやすさ | 日程への効果 | 翌日の行動 |
|---|---|---|---|
| サパ行き 夜行列車(4人1室の軟臥) | 横になれます。4人の相部屋です | 1日短縮できます | 06:10頃にラオカイ着。朝から動けます |
| サパ行き 夜行列車(2人用デラックス) | 2人用なので同行者だけで使えます | 1日短縮できます | 同上 |
| ハザン行き スリーピングバス | 横になれますが山道です | 1日短縮できます | 朝ハザン着。その日からループに入れます |
| ハザン行き キャビンスリーパー | 1人ずつ仕切られた形です | 同上 | 同上 |
| スリーピングバス2晩連続 | ほとんど眠れません | 2日短縮できます | 3日目に体が動かなくなります |
いちばん下の行が問題です。夜行を2晩続けると、確かに日程は2日縮まります。しかし走るのは山道で、ベッドで寝るのと同じようには休めません。1晩なら翌日も動けますが、2晩続けた3日目は行動できないものとして組んでください。夜行を使うなら、必ず間に宿で寝る夜を入れます。
ハザン行きでキャビンスリーパーを選ぶ判断についても書いておきます。通常のスリーピングバスとの差は 約400〜1,300円 (約 70,000〜220,000 VND) です。到着した日から350kmのループを走り始めることを考えると、この差額は睡眠の質への投資として妥当です。
三つの型のどれを選ぶにしても、最初と最後の1日は移動でほぼ埋まります。「5日」といっても実質は3日半です。日程表を作るときは、到着日と出発日を計算から外して考えると、現実に近い形になります。
ハザンループを入れる日程なら、周回の手配だけは先に済ませておくのが安全です。宿と食事とルートがまとめて組まれた形なので、高原に入ってから一つずつ探す手間がなくなります。
7. ハノイ 旅の起点であり、それ自体が目的地です
ハノイは通過する街ではなく、まる2日は使う街です。北部のどこへ行くにもここを経由するので、結果として滞在時間がいちばん長くなります。街としての中身も、旧市街の路地、湖まわり、フランス統治期の建物、そして食事と、2日では足りないくらいあります。
街の構造は単純です。中心にホアンキエム湖地図があり、その北側に旧市街、南側にフレンチクォーターが広がります。この二つは歩いてつながっているので、宿を湖の近くに取れば、主要な範囲は徒歩で回れます。ハノイの詳細はハノイ観光ガイドにまとめてあります。

エリアごとの性格
ハノイでよく名前が出るエリアを、旅行者から見た性格で整理します。どこに泊まるかで、街の印象がかなり変わります。
| エリア | 性格 | 向いている方 |
|---|---|---|
| 旧市街(ポーコー) | 路地が細かく入り組み、屋台と商店が密集しています。夜も人が絶えません | 初めての方。歩き回りたい方 |
| ホアンキエム | 湖に面した一帯。旧市街よりやや落ち着いています | 賑わいと静けさの中間がよい方 |
| フレンチクォーター | 統治期の街区。通りが広く、建物の背が揃っています | 建築や街並みに関心のある方 |
| バーディン | 官庁と史跡が集まる区画。文廟もこの方面です | 見どころを効率よく回りたい方 |
| 西湖(タイホー) | 湖沿いの住宅地。カフェとレストランが多く、静かです | 長めに滞在する方。子連れの方 |
| コウザイ、ミーディン、ロンビエン | 中心から離れた新興の区画。生活圏に近い雰囲気です | 価格を抑えたい方、長期滞在の方 |
初めての方には旧市街かホアンキエムをおすすめします。理由は単純で、他の目的地へ向かうリムジンバンやクルーズの送迎が、この一帯のホテルまで迎えに来るからです。西湖や西側の区画に泊まると、集合場所まで自力で移動することになります。往復の送迎が付く商品を使うなら、この差は毎回効いてきます。

歩いて回る範囲と、見どころの料金
ハノイの見どころは、入場料が高くありません。ほとんどが数百円の範囲です。時間の制約はあっても、予算の制約はほぼないと考えて差し支えありません。
| 場所 | 入場料 | 開いている時間 | 目安の滞在 |
|---|---|---|---|
| 文廟 | 約 400円 (約 70,000 VND) | 08:00〜17:00 | 1時間〜1時間30分 |
| ホアンキエム湖まわり | 無料 | 常時 | 30分〜1時間 |
| 旧市街の路地歩き | 無料 | 常時。夜は屋台が増えます | 2時間以上 |
| フレンチクォーターの街並み | 無料 | 常時 | 1時間前後 |
文廟の入場料は約400円 (約 70,000 VND) です。ハノイで挙げた見どころのうち料金がかかるのはここだけなので、そう覚えておけば足ります。開門が08:00なので、朝いちばんの時間帯から組み込めます。閉門が17:00と早い点だけ注意してください。夕方に回ろうとすると間に合いません。

朝、昼、夜で使い分けます
ハノイは時間帯によって表情が変わる街です。効率を考えるなら、時間帯ごとに行く場所を分けたほうが良いです。

| 時間帯 | 向いている行動 | 理由 |
|---|---|---|
| 早朝(6時〜8時) | 湖まわりの散歩、バインクオンの朝食 | 日中より気温が低く歩きやすい時間帯です。バインクオンは朝の料理です |
| 午前(8時〜11時) | 文廟などの屋内の見どころ | 08:00開門なので、開いてすぐの時間帯を使えます |
| 昼(11時〜14時) | ブンチャーの昼食、カフェで休憩 | ブンチャーは昼の料理として出す店が多いです。日中は暑くなります |
| 夕方(16時〜19時) | 旧市街の路地歩き、ビアホイ | 店が出そろい、気温が下がります |
| 夜(19時以降) | チャーカーの夕食、湖の夜景 | チャーカーは卓上で仕上げる時間のかかる料理なので夜向きです |
治安と衛生について、実務的な話
ハノイの旧市街は夜も人通りがあり、店の明かりも消えません。とはいえ、気をつけておきたいことはあります。荷物の持ち方と、料金をめぐるやりとりです。
- 歩道の上をバイクが通ることもあります。後ろから来る可能性を考えて、かばんは道路側に持たないほうが安心です。
- 道路を渡るときは一定の速度で歩くように、とよく言われます。急に止まったり走り出したりすると、避けようとする側から進路が読みにくくなるためです。不安なら地元の方の後ろについて渡ってください。
- タクシーは配車アプリを使うと料金の交渉が不要です。市内移動はアプリ上で金額が確定します。
- 値段を聞いてから受け取ります。屋台でも、注文の前に金額を確認しておけば行き違いが起きません。
よくある手口とその避け方はベトナムでよくある観光客向けの詐欺と対処法にまとめてあります。北部でも南部でも手口は共通なので、出発前に一度目を通しておかれると安心です。
衛生面については、屋台で食べること自体は珍しいことではありません。判断の目安は、客が入っているか、回転が速いか、その場で火を通しているかの三つです。生野菜とハーブは大量に出てきますが、これは北部の食事の標準的な形です。心配なら加熱されたものだけを選べば済みます。水道水は飲まず、ペットボトルの水を使ってください。
市内をどう移動するか
ハノイの中心部は、宿を湖の近くに取れば徒歩で回れます。旧市街からフレンチクォーターまでは歩いてつながっていますし、ホアンキエム湖の周囲も歩ける距離です。それ以外の移動手段を、使いどころとともに整理します。

| 手段 | 料金の決まり方 | 使いどころ |
|---|---|---|
| 徒歩 | 無料 | 旧市街、ホアンキエム、フレンチクォーターの範囲 |
| 配車アプリ(Grab、Green SM) | アプリ上で乗車前に金額が確定します | バーディンや西湖など、歩くには遠い区画へ |
| 配車アプリの二輪 | 同じくアプリ上で確定します | 渋滞する時間帯に短い距離を移動するとき |
| 市内バス | 路線ごとに定額です | 費用を抑えたいとき。路線の理解が必要です |
配車アプリの利点は、乗る前に金額が確定することです。行き先を伝える必要も、降りるときに料金を交渉する必要もありません。ベトナム語ができなくても目的地を地図上で指定できるので、言葉の面でも楽です。出発前にアプリの登録と支払い方法の設定を済ませておくと、到着してすぐ使えます。
二輪の配車も選べます。車体が小さいぶん渋滞の影響を受けにくい手段ですが、ヘルメットをかぶって後ろに乗る形になります。荷物がある場合や雨の日には向きません。
ハノイの宿は連泊で押さえるのが実務的です。ハロン湾へもサパへもハノイから出発してハノイに戻るので、同じ宿に荷物を置いたまま小さなかばんだけで動けます。クルーズや山へは着替え数日分だけ持って行き、残りはハノイの宿に預けるという形が、いちばん身軽になります。
8. ハロン湾、ランハ湾、バイトロン湾のどれを選ぶか
最初にお伝えしたいのは、「ハロン湾」と呼ばれる場所には実は三つの選択肢があるということです。ハロン湾そのもの、隣接するランハ湾、そしてバイトロン湾です。景観はどれも石灰岩の島ですが、混み具合と出航地がまったく違います。約1,600の石灰岩の島が広がる海域を、どの入口から入るかという選択です。

三つの湾の違い
この「約30%」「約15%」という数字は、ハロン湾を100としたときの船の多さの目安です。最盛期のハロン湾には500隻を超える船が出ますから、単純計算でランハ湾は150隻前後、バイトロン湾は75隻前後という規模感になります。写真に他の船が写り込むかどうかは、この差でほぼ決まります。

選び方の指針を書きます。名前の通った景色をきちんと見たいならハロン湾です。混雑を避けつつ、カットバー島地図の国立公園や海水浴も組み合わせたいならランハ湾です。船影のない海をいちばんの価値と考えるならバイトロン湾です。ただしバイトロン湾は運航している船の数自体が少ないので、選択肢は限られます。

日帰り、1泊、2泊の違い
クルーズの長さは三種類あります。船の上にいる時間がまったく違うので、価格差以上に体験が変わります。
| 種類 | 1人あたりの料金 | 船の上にいる時間 | できること |
|---|---|---|---|
| 日帰りクルーズ | 55〜110ドル(約 8,100〜16,300円) | 水上で4〜6時間 | 主要な島と洞窟を見て戻ります |
| 1泊クルーズ | 130〜250ドル(約 19,200〜37,000円) | 船上で約24時間 | 夕景、朝景、カヤック、洞窟が入ります |
| 2泊クルーズ | 280〜600ドル(約 41,400〜88,800円) | 船上で約48時間 | 湾の奥まで入り、人の少ない海域に行けます |
1泊を推す理由は、時間の使い方にあります。日帰りだと水の上にいるのは4〜6時間で、そのうち往復の航行にかなりを使います。1泊なら約24時間船の上にいられるので、日が落ちる時間と朝の時間の両方を海の上で過ごせます。ハロン湾がいちばん静かに見えるのはこの二つの時間帯です。
1泊クルーズの中でも価格帯が分かれます。信頼できる商品の下限がおおむね130〜160ドル(約 19,200〜23,700円)で、この価格帯でも食事、湾の入場料、カヤックなどの基本的な内容は含まれます。4つ星から5つ星のクラスになると180〜250ドル(約 26,600〜37,000円)で、部屋の広さ、バルコニー、食事の質が上がります。

1泊60ドル前後のクルーズには手を出さないでください。この価格帯は客引きによる勧誘か、内容を削った低価格商品です。信頼できる商品の下限が130〜160ドルであることを考えると、その半分以下の値付けをするには、どこかを削るしかありません。何が含まれていて何が含まれていないのかを一つずつ照らし合わせてから決めてください。
湾の入場料は料金に含まれているのが普通です
ハロン湾地図には入場料があります。「単一料金」と書かれた古い資料がありますが、実際にはルートごとに金額が違います。

| 区分 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| ルート別の日帰り観覧料 | 約 1,500〜1,800円 (約 260,000〜310,000 VND) | 回るルートによって変わります |
| ルート01・02 | 約 1,680円 (約 290,000 VND) | 最もよく使われるルートです |
| 1泊する場合 | 約 3,190〜4,350円 (約 550,000〜750,000 VND) | 船中泊を含む区分です |
これらはたいていクルーズ料金に含まれています。含まれているかどうかは予約前に必ず確認してください。1泊の区分だと約 3,190〜4,350円 (約 550,000〜750,000 VND) ですから、含まれていない商品を選ぶと、その分だけ後から上乗せされます。安く見えた商品が結局同じ金額になるのは、この部分が抜けているためです。
出航地は湾ごとに違います
予約するときに見落としやすいのが出航地です。同じ「ハロン湾クルーズ」という名前でも、乗る港が違います。ハノイからの送迎はこの港に向かうので、所要時間も変わります。
| 湾 | 出航地 | 確認しておくこと |
|---|---|---|
| ハロン湾 | トゥアンチャウ、サンポート | どちらの港から出るか。送迎の集合時刻が変わります |
| ランハ湾 | ゴット埠頭(ハイフォン)、カットバー | ハロン湾とは別の港なので、送迎の経路と所要を確認します |
| バイトロン湾 | ホンガイ | 運航している船が少ないので、日程の自由度が下がります |
予約の前に確認しておきたいのは三点です。第一に、ハノイのどこで拾ってもらえるか。クルーズのシャトルは旧市街のホテルまで迎えに来る形が中心ですが、自分の宿が対象に入るかは個別の確認が要ります。第二に、送迎が料金に含まれるか。含まれない場合は片道12〜20ドル(約 1,800〜2,960円)が別にかかります。第三に、湾の入場料が含まれるか。1泊の区分だと 約3,190〜4,350円 (約 550,000〜750,000 VND) なので、含まれていないと総額がかなり変わります。

チップと、船上での実務
クルーズではチップの慣習があります。相場は1人5〜10ドル(約 740〜1,480円)です。義務ではありません。渡し方は船によって案内が違うので、乗船時の説明があればそれに従い、なければ乗員に聞いてみてください。用意しておくかどうかは、この相場を目安に判断すれば足ります。
船上での実務として、いくつか知っておくと役立つことがあります。
- ティトップ島の階段は約400段あります。展望台まで上がる場合、履き慣れた靴が必要です。上がらずに海水浴だけという選択もできます。
- 充電の環境は船によって違います。コンセントの数と位置は予約前に確認しておくと安心です。小さな電源タップがあると融通が利きます。
- 通信環境も船によって違います。湾に出てからつながるかどうかを当てにせず、連絡が必要な用件は出航前に済ませておいてください。
- 船内での支払い方法は乗る前に確認します。飲みものが料金に含まれるかどうかも船ごとに違います。少額の現金があると困りません。

クルーズの選び方、船会社ごとの違い、キャンセル規定などの詳細はハロン湾クルーズの選び方ガイドにまとめてあります。
ハノイからハロン湾への水上飛行機は、2026年初めに運航を停止しました。所要40分程度で行ける手段として紹介されていることがありますが、現在は使えません。ハノイからハロン湾へは道路のみです。
9. サパ 棚田と、標高3,143mのファンシーパン
サパで見るものは大きく二つに分かれます。谷に広がる棚田と、インドシナ最高峰のファンシーパンです。この二つは性格がまったく違います。棚田は歩いて見るもので、時期によって色が変わります。ファンシーパンはケーブルカーで上がるもので、天候にさえ恵まれれば時期を問いません。2泊3日あれば両方が入ります。

サパの町から南東に約15km行ったところにムオンホア渓谷地図があります。棚田の景観として名前が挙がるのは、たいていこの谷です。町から車で行くこともできますし、上流から下流へ向かって歩き下りるコースもあります。サパの詳しい歩き方はサパ観光ガイドにまとめてあります。
トレッキングコースの選び方
サパで歩けるコースは、距離と難易度で明確に分かれています。半日で終わるものから、許可証とガイドが必要な本格的な登山まであります。
| コース | 距離 | 難易度 | 所要 | 向いている方 |
|---|---|---|---|---|
| カットカット周回 | 3〜4 km | やさしい | 2〜3時間 | 初日の午後に軽く歩きたい方 |
| ラオチャイ → ターヴァン | 10〜14 km | 普通 | 1〜2日 | 棚田の谷を通しで歩きたい方 |
| イーリンホー → ラオチャイ → ターヴァン | 12〜16 km | 普通〜難しい | 2日 | 集落を複数つなぎたい方 |
| ターフィン | 8〜10 km | やさしい〜普通 | 半日〜1日 | 人の少ない方向へ行きたい方 |
| ファンシーパン登頂 | 11〜19 km | 難しい | 2日 | 登山の経験がある方。許可証とガイドが必須です |
いちばん上のカットカット周回は3〜4kmで2〜3時間ですから、到着した日の午後にそのまま入れられます。逆にいちばん下のファンシーパン登頂は11〜19kmを2日かけて登る行程で、許可証とガイドが必須とされています。同じ「サパのトレッキング」でも、この二つはまったく別の話です。
標準的な選択は、真ん中のラオチャイからターヴァンへ向かう10〜14kmのコースです。棚田の谷を上流から下流へ歩き、途中でモン族とザオ族の集落を通ります。1日でも歩けますし、ターヴァンのホームステイに泊まって2日に分けることもできます。

ガイドと入場料
サパのトレッキングでは、地元のガイドを雇うことができます。料金の幅がかなり広く、1日で 約290〜4,060円 (約 50,000〜700,000 VND) となっています。この差は、個人が案内するだけの形か、旅行会社を通した正式な手配か、少人数専属か大人数の混載か、といった条件によって生じます。
| 項目 | 料金 | 内容 |
|---|---|---|
| モン族・ザオ族のガイド | 1日 約290〜4,060円 (約 50,000〜700,000 VND) | 形態によって大きく変わります |
| 渓谷・保全地区の入場料 | 約435〜520円 (約 75,000〜90,000 VND) | 谷に入る際に必要です |
| カットカット村 | 約870円 (約 150,000 VND) | 他の谷より高めの設定です |
| ハムロンの丘 | 約400円 (約 70,000 VND) | 町のすぐ上にあります |
| コンチョイ展望台(標高約2,000m) | 約700円 (約 120,000 VND) | 町を見下ろす位置にあります |
| スクーターのレンタル | 1日 約870円 (約 150,000 VND) | 町なかと周辺の移動用です |
カットカット村だけが約870円 (約 150,000 VND) で、他の谷の 約435〜520円 (約 75,000〜90,000 VND) より高く設定されています。一方で歩く距離は3〜4kmと五つのコースの中で最も短いので、料金と歩く量は比例しません。予算を抑えつつ長く歩きたいなら、カットカット以外の谷を選ぶという判断になります。
ファンシーパンのケーブルカー
ファンシーパンは標高3,143mで、インドシナ半島の最高峰です。歩いて登ると2日かかりますが、ケーブルカーを使えば片道15〜20分です。この差が、サパを短い日程でも組める理由になっています。
| 項目 | 数値 | 意味 |
|---|---|---|
| 山頂の標高 | 3,143 m | インドシナ最高峰です |
| ケーブルカーの方式 | 3線式 | ロープを3本使う構造です |
| 路線の長さ | 6,292 m | 片道6km超を一気に登ります |
| 高低差 | 1,410 m | この高低差を15〜20分で上がります |
| 所要時間 | 約15〜20分 | 徒歩なら2日かかる行程です |
| 上部駅から山頂まで | 登山鉄道または石段約600段 | 体力に応じて選べます |
| 料金 | 平日 約4,930円 (約 850,000 VND) | 週末と祝日は上がります |
高低差1,410mを15〜20分で上がるということは、1分あたり70〜95m上昇する計算になります。耳が詰まる感覚があるので、あめを持っておくと楽です。また、上部駅は山頂のすぐ下にあるため、町よりかなり寒くなります。夏でも上着は必要です。冬は町が0℃近くまで下がるので、山頂はさらに下がると考えてください。
上部駅から山頂までは、登山鉄道に乗るか、石段を約600段上がるかを選べます。同じ600段でも、山頂が3,143mという高さにあることを考えると、平地の階段と同じようには上がれません。息が上がりやすいので、無理せず登山鉄道を使う選択も十分ありです。
料金は平日で 約4,930円 (約 850,000 VND) です。週末と祝日は上がるので、日程に自由が利くなら平日を選んだほうが安く済みます。
棚田と山以外の見どころ
サパで名前が挙がるのは棚田とファンシーパン地図ですが、それ以外にも、時間が余ったときや天気が悪い日に使える選択肢があります。
- ハムロンの丘。約400円 (約 70,000 VND) で、町のすぐ上にある展望地です。到着した日の夕方や、天気が悪くて谷に降りられない日に使えます。
- コンチョイ展望台。標高約2,000mで約700円 (約 120,000 VND)。町とその周囲の山並みを高い位置から見られます。
- バクハの日曜市。サパから車で約3時間かかります。日曜日にしか立たないので、日程が合ったときだけの選択肢です。往復6時間を使うので、日曜がサパ滞在の中日に当たる場合に限られます。
- スクーターでの周辺移動。1日 約870円 (約 150,000 VND) で借りられます。町から谷までの往復に使えますが、山道なので運転に慣れている方向けです。
サパの谷にあるホームステイには、暖房のない施設が多くあります。ターヴァンやラオチャイに泊まる場合、11月から3月は室内でもかなり冷えます。暖房が入っている前提で薄着だけを持って行くと寒い思いをするので、宿を決める前に暖房の有無を必ず確認してください。冬に谷へ泊まるなら、寝るときに着るものも用意しておくと安心です。
10. ニンビン チャンアンとタムコックは別の場所です
ニンビンで最初に整理しておきたいのは、チャンアンとタムコックが別の場所だということです。同じものを指す別名として書かれている資料がありますが、船着き場も料金も所要時間も違います。両方に行くことはできますが、その場合は同じ日に二回ボートに乗ることになります。

ニンビンはハノイから南へ95kmで、片道1.5〜2時間です。往復3〜4時間なので日帰りが成立します。ただし1泊すると、朝と夕方の光の良い時間帯を使えるようになります。詳しい回り方はハノイからのニンビン日帰りガイドにまとめてあります。
チャンアンとタムコックを数字で比べます
船着き場は、チャンアン地図とタムコック地図でそれぞれ別の場所にあります。受付も料金体系も別々なので、片方のチケットでもう片方に乗ることはできません。数字で並べると違いがはっきりします。
| 項目 | チャンアン | タムコック |
|---|---|---|
| ボート料金 | 約1,450円 (約 250,000 VND) | 約700〜870円 (約 120,000〜150,000 VND) |
| 入場料 | ボート料金に含まれます | 別途 約580円 (約 100,000 VND) |
| 所要時間 | 2.5〜3.5時間 | 1.5〜2時間 |
| 通る洞窟の数 | 最大9か所 | 3か所 |
| ルート | 固定の3ルートから1つ選びます | 1ルート |
| 乗り合い | 4〜5人で1艘 | 少人数で1艘 |
| 合計の目安 | 約1,450円 (約 250,000 VND) | 約1,280〜1,450円 (約 220,000〜250,000 VND) |
合計金額はほぼ同じになります。違うのは中身です。チャンアンは2.5〜3.5時間かけて最大9つの洞窟を通ります。タムコックは1.5〜2時間で洞窟は3つです。時間をかけて多く見たいならチャンアン、短時間で済ませたいならタムコックという分け方になります。
一つだけ、時期による違いがあります。タムコックの田んぼは5月末から6月中旬が収穫期で、川の両側が黄金色になります。この時期だけは、タムコックのほうが景観として際立ちます。それ以外の時期なら、洞窟の数と所要時間の長さでチャンアンを選ぶ方が多いです。

チャンアンの3ルート
チャンアンでは、乗船時に三つのルートから一つを選びます。ルートごとに回る場所が決まっているので、乗る前に決めておく必要があります。
| ルート | 内容 | 選ぶ理由 |
|---|---|---|
| ルート1 | 洞窟9か所と寺院3か所 | 数をいちばん多く回れます。標準的な選択です |
| ルート2 | 映画の撮影セットを含みます | 大型作品のロケ地を見たい方向けです |
| ルート3 | 最も長い洞窟(ハンバン、1kmを超えます) | 人が少なく、洞窟そのものを目的にする方向けです |
ルート3のハンバン洞窟は1kmを超える長さがあります。ボートで1kmの洞窟を抜けるのは、他ではなかなかできない体験です。しかもルート3は空いています。混雑を避けたいなら、迷わずルート3です。逆に、限られた時間で見どころを多く回りたいならルート1です。
ハンムアの階段と、その他の見どころ
ニンビンでもう一つよく挙がるのがハンムア(ムア洞窟)です。ここは階段が約500段あり、上りきると川と岩山を上から見下ろせます。約500段というのは、ハロン湾のティトップ島の約400段を上回り、北部で上ることになる階段の中では最も長い部類です。段の高さが揃っているとは限らないので、滑りにくい靴で行ってください。

| 場所 | 料金 | 内容と注意点 |
|---|---|---|
| ハンムア(ムア洞窟) | 約580円 (約 100,000 VND) | 階段約500段。上からの眺めが目的です |
| ホアルー | 約120円 (約 20,000 VND) | かつての都の跡。入場料が最も安いです |
| バイディン | 電動カート 約350円 (約 60,000 VND) | 敷地が広く、カートがないと歩き通しになります |
| ビックドン | 無料 | タムコックの近くにあります |
| 船頭へのチップ | 約120〜290円 (約 20,000〜50,000 VND) | 慣習はありますが、義務ではありません |
ホアルーは約120円 (約 20,000 VND) で、ニンビンの見どころの中で最も安く入れます。ボートに乗る場所ではないので、料金の性格そのものが違います。バイディンには電動カートが 約350円 (約 60,000 VND) で用意されています。カートが設けられているということは、それだけ歩く距離があるということなので、ここは払っておいたほうが良い出費です。

ニンビンはいつ行くとよいか
ニンビンには、他の目的地とずれた見ごろがあります。タムコックの田んぼは5月末から6月中旬が収穫期で、川の両側が黄金色になります。サパの黄金の棚田が9月中旬から10月初めですから、3か月以上ずれています。北部の中でこの時期だけ突出しているのがニンビンです。
| 時期 | ニンビンの状態 | 他の目的地との兼ね合い |
|---|---|---|
| 5月末〜6月中旬 | タムコックの田んぼが黄金色になります | ハロン湾は肩の時期、サパは新しい緑です |
| 7〜8月 | 暑く、大雨が降ります | ハロン湾は台風の危険が高い時期です |
| 9〜10月 | 涼しく乾いて晴れます。歩きやすい時期です | 四か所すべてが良い状態になります |
| 11〜12月 | 涼しく晴れます | ハロン湾が年間で最良の時期です |
| 1〜2月 | 曇りと霧雨が続きます | ハロン湾の視界が短くなるため、重心をニンビンに寄せる選択があります |
5月末から6月中旬に行かれるなら、チャンアンよりタムコックを優先する理由が生まれます。それ以外の時期なら、洞窟の数と所要時間の長さでチャンアンを選ぶのが標準的な判断です。
日帰りにするか、1泊するか
ニンビンは日帰りでも1泊でも成立します。判断の材料を並べます。
| 項目 | 日帰り | 1泊 |
|---|---|---|
| 現地で使える時間 | 6〜8時間 | 1日半 |
| 回れる場所 | ボート1回 + ハンムア | ボート2回 + ハンムア + 史跡 |
| 朝夕の光 | 使えません | 使えます |
| 宿泊費 | かかりません | 岩山と田んぼの間にあるリゾートやロッジが選べます |
| 向いている日程 | 5日、7〜8日 | 10〜12日 |
日帰りで組む場合の現実的な流れは、朝にハノイを出て、午前中にチャンアンでボートに乗り、昼食のあとハンムアの階段を上って、夕方にハノイへ戻る形です。これで6〜8時間を使い切ります。タムコックも入れたいなら1泊が必要です。
日帰りでボートとハンムアの両方を入れるなら、ボートを午前に、ハンムアを夕方寄りに置くと、階段を上る時間帯の日差しを避けられます。約500段を日差しの強い時間帯に上るのは、9〜10月の涼しい時期でもこたえます。水を持って上がってください。
11. ハザン 一周350kmのループと、免許の条件
ハザンは北部で最も遠く、最も日数を使い、最も準備が必要な目的地です。ハノイから片道300km、そこから一周350kmのループを回る行程で、標準は3泊4日です。ベトナム最北端のルンクー国旗塔を含む高原地帯で、崖沿いの道を延々と走ります。景観は北部の中でも別格ですが、体への負担も別格です。

まず前提を一つ。ハザンには空港も鉄道駅もありません。ハノイからの夜行バスか、リムジンバンで行くしかありません。片道6〜7時間です。ハザンループの詳しい走り方はハザンループ完全ガイドにまとめてあります。
ループで何を見るのか
ハザンループの見どころは、特定の施設ではなく道そのものです。ただ、名前の挙がる地点はいくつかあります。
| 場所 | 内容 | 入場料 |
|---|---|---|
| マーピーレン峠 | 国道4C号線上、ドンヴァンとメオヴァックの間の約20kmの崖沿い区間。渓谷の深さは約800m(ニョーケー川) | 通行そのものは無料です |
| ルンクー国旗塔 | ベトナム最北端。階段が839段あります | 約145〜230円 (約 25,000〜40,000 VND)。電動カートは別途 約90円 (約 15,000 VND) |
| クアンバーの双子山 | ループ上にある展望地 | 約60円 (約 10,000 VND) |
| ルンクイ洞窟 | 高原の鍾乳洞 | 約175〜290円 (約 30,000〜50,000 VND) |
| ドンヴァンの旧市街 | 高原の町の古い街区 | 無料 |
| その他の展望地 | ループ上に点在します | 約120円 (約 20,000 VND) 前後 |
入場料を全部足しても千円に届きません。ハザンで費用がかかるのは入場料ではなく、移動手段と宿と時間です。この点は他の目的地と性格が違います。
マーピーレン峠の「渓谷の深さ約800m」という数字は、道路面からニョーケー川の水面までの高低差です。ファンシーパンのケーブルカーが上がる高低差が1,410mですから、その半分を超える落差が道のすぐ横にあるということになります。ハノイから6〜7時間かけて行く価値があるかどうかは、この約20kmをどう見るかで決まります。
ドンヴァンのカルスト高原には約17の少数民族が暮らしていて、人口の約88%が少数民族です。残りの1割強が、ベトナム全体では多数派にあたる人たちという計算になります。約17という数の多さは、それだけ集落ごとに言語や装いが違うということでもあります。ドンヴァン地図はその中心にあたる町です。

免許の条件をはっきりさせておきます
ここがハザンで最も重要な部分です。自分で二輪を運転するには、二輪の運転資格が必要です。四輪だけの国際運転免許証では二輪を運転できません。国際運転免許証には車種の区分が記載されていて、四輪にあたるB欄しか記載がない場合、二輪にあたるA欄は空欄のままです。この状態で二輪を運転すれば、無免許で運転していることになります。保険会社もこの記載を基準に判断するため、事故を起こしたときに補償を受けられないおそれがあります。
ベトナム側の規則についても、変更があったので押さえておいてください。
| 項目 | 内容 | いつから |
|---|---|---|
| ベトナムのA1免許で乗れる排気量 | 125ccまで(以前は175ccまででした) | 2025年1月1日から |
| 50cc以下 | 免許は不要です | 従来どおり |
| 四輪の国際運転免許証で二輪 | 運転できません。B欄しか記載がないためです | 従来どおり |
| 保険の適用 | 免許の記載区分を基準に判断されます | 従来どおり |
国際運転免許証の発給条件や有効性は、発給国とベトナム側の取り決めによって変わります。ご自身の免許で二輪を運転できるかどうかは、出発前に発給元の窓口と加入予定の保険会社の両方に確認してください。ここを確認せずにハザンで運転するのは、費用の問題ではなく安全と補償の問題です。
イージーライダーという選択
免許の条件を満たしていない場合、あるいは満たしていても山道の運転に自信がない場合、イージーライダーという選択があります。地元のドライバーの二輪の後部座席に乗って、ループを回ってもらう形です。2泊3日と3泊4日で料金が設定されていて、商品として手配できるようになっています。
| 期間 | 料金 | 含まれるもの |
|---|---|---|
| 2泊3日 | 約22,000〜26,100円 (約 3,800,000〜4,500,000 VND)。150〜180ドル相当です | ドライバー、宿、食事、ルート手配 |
| 3泊4日 | 250〜379ドル(約 37,000〜56,100円) | 同上。日程に余裕があります |
2泊3日と3泊4日の差は、1日あたりの走行距離です。350kmを2日半で回るか3日半で回るかの違いなので、後者のほうが止まる回数を増やせます。写真を撮る時間や集落を歩く時間を確保したいなら3泊4日です。

イージーライダーを選ぶ実務的な利点は三つあります。運転の負担がないこと、道路状況や天候の判断を現地の人に任せられること、そして宿と食事がまとめて手配されることです。特に三つ目は大きく、高原の集落で自力で宿を探すのは簡単ではありません。
自分で運転する場合の費用
免許の条件を満たしていて、自分で運転する場合の費用を並べます。
| 項目 | 料金 | 備考 |
|---|---|---|
| セミオートマ | 1日 約1,040〜1,160円 (約 180,000〜200,000 VND) | クラッチ操作が不要な形式です |
| マニュアル 125〜150cc | 1日 約1,330〜3,770円 (約 230,000〜650,000 VND) | 車種と状態によって幅があります |
| オートスクーター | 1日 約1,450円 (約 250,000 VND) | セミオートマより高い設定です |
| ガソリン | 1L 約120円 (約 21,000 VND) | 給油できる場所は出発前に確認しておきます |
| ループ全体のガソリン代 | 約1,450〜2,030円 (約 250,000〜350,000 VND) | 350kmを走った場合の目安です |
ガソリン代がループ全体で 約1,450〜2,030円 (約 250,000〜350,000 VND) というのは、350kmを走った場合の目安です。車両のレンタル代と合わせても、イージーライダーより大幅に安く上がります。ただし宿と食事は別に手配することになりますし、道路状況の判断も自分でしなければなりません。金額だけで比べる話ではありません。
出発前に確認しておくこと
ハザンは、他の目的地と違って現地での修正が利きません。高原の集落には、代わりの店も代わりの交通手段もほとんどないからです。出発前に確認しておくべきことをまとめます。
| 確認すること | なぜ必要か | いつまでに |
|---|---|---|
| 二輪の運転資格 | 四輪だけの国際運転免許証では運転できません。補償の面でも問題になります | 出発前。発給元と保険会社の両方に |
| 現金の用意 | 高原の集落でATMやカード決済を当てにできません | ハザンの町を出る前に |
| 道路の通行状況 | 雨季は土砂崩れで通行止めになります | 出発の前日と当日朝 |
| 防寒と雨具 | 高原は町より冷え、走行中は風を受け続けます | 荷造りの段階で |
| 宿の手配 | 集落で自力で探すのは簡単ではありません | イージーライダーなら手配に含まれます |
| 日数の余裕 | 2泊3日と3泊4日で止まれる回数が変わります | 予約の段階で |
この中でいちばん軽く見られがちなのが、防寒と雨具です。ハザンの高原は標高が高く、走行中はずっと風を受けます。気温が同じでも、二輪の後部座席で受ける体感はかなり下がります。1日中乗っている行程なので、途中で寒くなっても逃げ場がありません。
そばの花と、年に一度の市
ハザンには時期限定の見どころが二つあります。
- そばの花。10月末から11月初めに咲き、ピークは11月初めです。見ごろが2週間ほどしかないので、この時期を狙うなら日付を先に固定して、宿を早めに押さえてください。
- 梅と桃の花。春に咲きます。そばの花ほど広範囲ではありませんが、集落まわりの景色が変わります。
- クーヴァイの愛の市。旧暦3月27日、新暦では4月末から5月初めにあたる日に年1回だけ開かれます。日付が毎年変わるので、行かれるなら現地の情報で確認してください。
マーピーレン峠地図を含むループ全体は、10月末から11月初めが条件の重なる時期になります。雨が最も多い7〜8月を大きく外していて、そばの花の見ごろとも一致するからです。
12. 現地までの行き方と、区間ごとの移動
北部の移動は、ノイバイ空港からハノイ市内、そこから各目的地へという二段構えになります。区間ごとに使える手段と料金が違うので、順番に整理していきます。金額はすべて片道です。
ノイバイ空港からハノイ市内へ
ノイバイ国際空港地図からハノイ旧市街までは27〜30kmで、40〜60分かかります。日本の空港でいえば、都心まで高速道路で1時間弱という距離感です。手段は四つあります。
| 手段 | 料金 | 所要 | 向いている場面 |
|---|---|---|---|
| 契約タクシー | 約2,320〜2,900円 (約 400,000〜500,000 VND) | 40〜60分 | 荷物が多い、深夜到着、人数が多い |
| Grab、Green SM | 約1,160〜2,030円 (約 200,000〜350,000 VND)。4人乗りの場合 | 40〜60分 | 料金を抑えたい。アプリが使える |
| 86番バス | 1人 約290円 (約 50,000 VND) | ハノイ駅まで50〜55分 | 荷物が少ない。日中に到着する |
| ハイヴァン ミニバス | 1人 約520円 (約 90,000 VND) | 市内まで | バスとタクシーの中間 |
2026年8月3日07:00から、ノイバイ空港T2の乗降動線が変わりました。到着階の前に6つの車線があり、契約タクシーは4番車線の3〜10番柱、シャトルバスは11〜12番柱、公共バスは12〜15番柱です。出迎えサービスはT2西端のA4ドア左側、東端のA1ドア右側になります。配車アプリで呼んだ車はターミナル前に停車できません。T2はP1駐車場、T1はP2駐車場での乗車になります。
この変更は実務的にかなり効きます。以前は到着ロビーを出てすぐの場所でアプリの車に乗れましたが、いまは駐車場まで歩く必要があります。到着が深夜だったり、荷物が多かったりする場合、この一手間が思ったより負担になります。契約タクシーとの差額が約870円 (約 150,000 VND) 程度であることを考えると、条件によっては契約タクシーのほうが合理的です。

契約タクシーの料金は会社ごとに違います
空港の契約タクシーには定額運賃がありません。「空港タクシーは定額」と書かれた資料がありますが、実際はメーター制です。1kmあたりの単価が2025年3月1日から 約87〜97円 (約 15,000〜16,700 VND) の範囲に設定されていて、会社によって違います。
| 会社 | 5人乗りの1kmあたり単価 | 円換算の目安 |
|---|---|---|
| HP-Nội Bài | 15,000 VND | 約87円 |
| G7 | 15,500 VND | 約90円 |
| Mai Linh | 15,500 VND | 約90円 |
| Airport | 16,000 VND | 約93円 |
| Green SM | 16,000 VND | 約93円 |
| Taxi Group | 16,700 VND | 約97円 |
最安と最高の差は1kmあたり1,700 VND、約10円です。27〜30kmの距離なら、合計で 約270〜290円 (約 46,000〜50,000 VND) の差になります。総額としては 約2,320〜2,900円 (約 400,000〜500,000 VND) に収まります。会社選びで大きく変わるものではないので、待ち時間の短い車を選んで差し支えありません。
空港からのバス路線
荷物が少なく、日中に到着されるなら、バスは十分に実用的です。86番以外にも路線があります。
| 路線 | 行き先 | 料金 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 86番 | ハノイ駅 | 約290円 (約 50,000 VND) | 07:00〜22:05、25〜30分間隔、所要50〜55分 |
| 68番 | ハドン | 約320円 (約 55,000 VND) | 市内南西方面 |
| 07番 | コウザイ | 約70円 (約 12,000 VND) | 最も安い路線です |
| 17番 | ロンビエン | 約90円 (約 15,000 VND) | 旧市街の北東側 |
| 90番 | キムマー | 約90円 (約 15,000 VND) | 市内西側 |
86番バスの料金を45,000 VNDと書いている資料が多くありますが、空港の公式掲示は50,000 VNDです。円にすると約290円です。差は小さいものの、現金で正確に用意しておきたい場合は50,000 VNDを基準にしてください。
07番のコウザイ行きは約70円 (約 12,000 VND) で、86番の約290円 (約 50,000 VND) の4分の1以下です。ただし行き先が旧市街ではないので、降りてから乗り継ぐことを見込んでおいてください。時間に余裕があって、費用を極限まで抑えたい場合の選択肢です。
なお、2026年6月25日からハノイの補助金対象バス全路線で電子乗車券が統合されました。専用アプリ(Thẻ vé giao thông Hà Nội)で管理する形で、紙の月間定期券は7月1日から使えなくなっています。数日しか滞在しない旅行者に定期券は関係ありませんが、1回ごとの支払いを現地でどう扱っているかは、乗る前に運転手か窓口に確認しておくと確実です。
空港から市内までの選び方をさらに詳しく比べたい方はノイバイ空港からハノイ市内への移動ガイドをご覧ください。
到着した時点で通信を確保しておきます
ノイバイの新しい動線では、配車アプリを使う場合に駐車場まで歩くことになります。つまり到着した瞬間から通信が必要です。バスの時刻を確認するにも、宿に連絡するにも、地図で駐車場の位置を見るにも回線が要ります。空港のWi-Fiだけを頼りにすると、建物を出た時点で困ります。
eSIMなら日本を出る前に設定を済ませておけるので、着陸して機内モードを解除した時点でつながります。ベトナムのeSIMの選び方はベトナムのeSIMガイドにまとめてあります。
ハノイから各目的地への区間
ここからは、ハノイを起点にした四つの区間を順に見ていきます。区間ごとに使える手段の種類がまったく違うので、区間単位で決めていくのが確実です。
ハノイからハロン湾へ。選べるのは道路の手段だけです。
| 手段 | 所要 | 料金 | 備考 |
|---|---|---|---|
| クルーズのシャトル | 2時間15分〜2時間30分 | 12〜20ドル(約 1,800〜2,960円) | 多くはクルーズ料金に含まれます。旧市街のホテルまで迎えに来ます |
| リムジンバン | 2時間30分 | 12〜18ドル(約 1,800〜2,660円) | 9〜16人乗り |
| チャーター車 | 2時間15分 | 1台あたり 70〜110ドル(約 10,400〜16,300円) | 人数で割ると割安になります |
| 市内バス | 約3時間以上 | 最安 | 船着き場まで別途移動が必要です |
クルーズを予約すると、多くの場合シャトルが料金に含まれます。含まれない場合でも12〜20ドル(約 1,800〜2,960円)なので、リムジンバンと大きくは変わりません。旧市街のホテルまで迎えに来る点を考えると、クルーズのシャトルがいちばん手間がかかりません。
ハノイからニンビンへ。四つの区間の中で唯一、日帰りツアーという形が成立します。
| 手段 | 所要 | 料金 | 備考 |
|---|---|---|---|
| リムジンバン | 1.5〜2時間 | 6〜10ドル(約 890〜1,480円) | 旧市街から約1時間間隔で出ます |
| ガイド付き日帰りツアー | 1日 | 25〜55ドル(約 3,700〜8,140円) | 交通、ボート、入場料、昼食が含まれます |
| チャーター車 | 1.5時間 | 1台あたり 60〜90ドル(約 8,900〜13,300円) | 最も速く、自由が利きます |
| 市内バス | 2〜2.5時間 | 3〜5ドル(約 440〜740円) | ザップバット ターミナル発 |
| 鉄道 | 路線あり | 路線により変動 | 駅から見どころまで移動が必要です |
ニンビンは、ガイド付き日帰りツアーの費用対効果が高い区間です。25〜55ドル(約 3,700〜8,140円)に交通、ボート、入場料、昼食が全部含まれます。個別に手配するとボートだけで 約1,450円 (約 250,000 VND) かかりますから、往復の交通を足せば下限に近い金額になります。手配の手間を考えると、日帰りならツアーが合理的です。
ハノイからサパへ。ここだけは夜行列車という選択肢があります。
| 手段 | 所要 | 料金 | 備考 |
|---|---|---|---|
| リムジンバン、スリーピングバス | 5.5〜6時間 | 約1,860〜2,610円 (約 320,000〜450,000 VND)。13〜18ドル相当 | ノイバイからラオカイまでの高速道路を直行します |
| 夜行列車 SP1、SP3(4人1室の軟臥) | 8時間 | 約2,320円 (約 400,000 VND) から | ハノイ22:00頃発、ラオカイ06:10頃着 |
| 夜行列車(2人用デラックス) | 8時間 | 約20,300〜21,460円 (約 3,500,000〜3,700,000 VND) | 設備により幅があります。全体では22〜65ドルの区間が中心です |
| ラオカイ駅からサパの町へ | 約1時間 | 数ドル | 35kmを乗り合いミニバスで移動します |
サパへの移動で判断が分かれるのは、バスにするか夜行列車にするかです。バスは5.5〜6時間で速く、料金も 約1,860〜2,610円 (約 320,000〜450,000 VND) と手ごろです。夜行列車は8時間かかりますが、寝ている間に移動できるので日中の時間を失いません。しかもラオカイ着が06:10頃なので、朝からサパで動けます。

ただし、夜行列車はラオカイ駅止まりです。そこからサパの町までは35kmあり、乗り合いミニバスで約1時間かかります。合計すると9時間の行程です。バスなら5.5〜6時間で町の中心まで直行できます。日中の時間を優先するなら列車、総所要時間を短くしたいならバスという選び分けになります。
ハノイからハザンへ。空港も鉄道駅もないため、バスだけになります。
| 手段 | 所要 | 料金 | 備考 |
|---|---|---|---|
| スリーピングバス | 6〜7時間 | 約1,450〜2,320円 (約 250,000〜400,000 VND) | 夜行はハノイ発です |
| リムジン、VIPバン | 6〜7時間 | 約2,030〜2,900円 (約 350,000〜500,000 VND) | 座席の間隔が広めです |
| キャビンスリーパー(1人用の個室型) | 6〜7時間 | 約2,730円 (約 470,000 VND) | 仕切りがあるぶん眠りやすいです |
ハザンには空港も鉄道駅もないので、選択肢はバスだけです。夜行を使えば、ハノイを夜に出て朝ハザン着になり、その日からループを始められます。日程を1日節約できる組み方です。ただし夜行バスの後に丸1日走ることになるので、体力の配分には注意してください。
キャビンスリーパーは1人ずつ仕切られた形の座席で、約2,730円 (約 470,000 VND) です。通常のスリーピングバスとの差は 約400〜1,300円 (約 70,000〜220,000 VND) 程度ですから、翌日にループを走ることを考えれば、眠りの質に投資する価値はあります。
時間の見積もり方と、乗り遅れを防ぐ考え方
ここは日本から行かれる方に、特にお伝えしておきたい部分です。時刻表どおりに動くという前提で日程を詰めないでください。渋滞や途中停車で、出発も到着も前後することがあります。一か所のずれが後ろ全部に波及する組み方をしていると、その日だけでは済まなくなります。
具体的にどう見積もるかを書きます。
| 場面 | 公表されている時間 | 実務上の見積もり |
|---|---|---|
| ノイバイ空港から市内 | 40〜60分 | 渋滞する時間帯は上限で見ておきます |
| 86番バスの間隔 | 25〜30分間隔、07:00〜22:05 | 1本逃すと30分待ちになります。始発前と最終後は他の手段が必要です |
| ハノイからニンビンのリムジンバン | 約1時間間隔で出ます | 希望の便が満席なら次は1時間後です |
| 夜行列車 SP1、SP3 | 22:00頃発、06:10頃着 | ラオカイ駅からサパまで、さらに約1時間かかります |
| クルーズの集合 | 船会社の指定時刻 | 遅れたときの扱いは船会社の規定によります |
最も注意が必要なのは、帰国便に接続する日です。ハロン湾やサパから戻ってその日のうちに飛行機に乗る日程は避けてください。ハロン湾からハノイまで2時間15分から2時間30分、そこから空港まで40〜60分ですから、それだけで3時間半近くかかります。渋滞が加われば余裕がなくなります。帰国の前日にはハノイに戻っている形が安全です。
もう一点、86番バスの運行時間にも注意してください。07:00から22:05までです。この時間外に到着する便を使う場合、バスという選択肢は最初からありません。深夜着なら契約タクシーか事前手配の送迎に絞られます。到着時刻を確認したうえで手段を決めてください。
ハノイ市内から各目的地への出発地点は、宿の場所によって便利さが変わります。旧市街とホアンキエムに泊まれば、ハロン湾のクルーズシャトルもニンビンのリムジンバンもホテルまで迎えに来ます。西湖や中心から離れた区画に泊まると、集合場所まで自力で行くことになります。
空港から市内への移動は、到着時刻と荷物の量で決めるのが確実です。深夜着や早朝発、荷物が多いとき、小さなお子さんを連れているときは、料金より確実さを優先したほうが結果的に楽になります。
13. どこに泊まるか 拠点の決め方
北部の宿選びには、他の地域にはない特徴があります。ハノイの宿を連泊で押さえて、そこを荷物置き場にするのがいちばん効率的だという点です。四つの目的地がすべてハノイから放射状に伸びているので、毎回ハノイに戻ります。宿を毎回変えると、そのたびにチェックインとチェックアウトが発生します。
もう一つの特徴は、ハロン湾には宿を取らないということです。1泊クルーズを選べば船そのものが宿になります。日帰りにするなら、その日のうちにハノイへ戻ります。ハロン市に泊まる選択肢もありますが、クルーズを目的にするなら必要ありません。
ハノイのエリア別、宿の性格と価格帯
| エリア | 価格帯 | 宿の性格 | 送迎の来やすさ |
|---|---|---|---|
| 旧市街(ポーコー) | 低いところから高いところまで幅広い | 小規模ホテルとゲストハウスが密集しています | 送迎の対象になりやすい範囲です |
| ホアンキエム | 中程度から高い | 湖に面した中規模ホテルが中心です | 送迎の対象になりやすい範囲です |
| フレンチクォーター | 高い | 統治期の建物を使った宿と大型ホテル | 予約時に確認すれば足ります |
| バーディン | 中程度 | ビジネス向けが多く、落ち着いています | 要確認です |
| 西湖(タイホー) | 中程度から高い | 湖沿いの静かな宿。長期滞在向け | 対象外のことがあります |
| コウザイ、ミーディン | 低いから中程度 | 新しい建物が多く、部屋が広めです | 対象外になりやすい区画です |
| ロンビエン | 低い | 生活圏に近く、旅行者向けの設備は少なめです | 対象外になりやすい区画です |
いちばん右の「送迎の来やすさ」の列が、北部では特に重要です。ハロン湾のクルーズシャトルは旧市街のホテルまで迎えに来る形が中心で、ニンビン行きのリムジンバンも旧市街から出ます。中心から離れた区画に泊まると、集合場所まで自力で移動することになります。この移動は滞在中に何度も発生するので、宿を決める前に、自分の宿まで来てもらえるかどうかを確認しておいてください。
宿泊費を抑えたい場合でも、旧市街には価格の低い宿が十分にあります。わざわざ離れた区画を選ぶ必要はありません。エリアごとの詳しい比較はハノイの宿はどこに取るべきかにまとめてあります。
サパは町に泊まるか、谷に泊まるか
サパの宿は、性格の異なる二種類に分かれます。町の中にあって展望が売りのホテルと、谷の集落にあるホームステイです。どちらを選ぶかで、滞在の中身が変わります。
町の展望ホテル
サパの町なかにあり、谷を見下ろす立地の宿があります。町なので食事の選択肢があり、暖房の有無も予約前に確認できます。天候を見てから谷に降りるかどうかを決められるのも利点です。初めての方、寒さが苦手な方、2泊のうち1泊はしっかり休みたい方に向いています。
谷のホームステイ
ターヴァンやラオチャイなど、棚田の谷にある集落に泊まります。朝と夕方の谷の様子を見られるのが最大の利点です。トレッキングの中継地点としても機能します。ただし暖房のない施設が多く、11月から3月は室内でもかなり冷えます。食事の選択肢も限られます。
2泊するなら、1泊目を町、2泊目を谷にするという分け方が使えます。初日は町で体を慣らし、2日目に谷を歩いてそのままホームステイに泊まり、3日目に町へ戻る流れです。これなら暖房のない夜が1晩で済み、谷の朝も見られます。
ニンビンの宿
ニンビンに泊まる場合、選択肢は岩山と田んぼの間に建つリゾートやロッジになります。市街地のホテルもありますが、1泊する日程を組むなら、景色の中に泊まるほうが泊まる意味が出ます。
1泊する価値があるのは、朝と夕方の光を使えるからです。日帰りだと現地にいられるのは6〜8時間で、その大半が日中の強い光の時間帯です。1泊すれば、日の出前後の霧が残る時間帯と、日が傾いてからの時間帯に岩山を見られます。写真を撮る目的があるなら、この差は大きいです。
ハロン湾は船が宿です
ハロン湾については、船そのものが宿になります。1泊クルーズなら船上に約24時間いるので、宿泊費と交通費と食事代と観光費用が一つの料金にまとまっています。130〜250ドル(約 19,200〜37,000円)という金額は宿泊費だけを見ると高く感じますが、内訳を分解すると次のようになります。
| 含まれるもの | 個別に手配した場合の目安 |
|---|---|
| ハノイからの往復送迎 | 片道 12〜20ドル(約 1,800〜2,960円) |
| 湾の入場料(1泊の区分) | 約 3,190〜4,350円 (約 550,000〜750,000 VND) |
| 宿泊 | 船室 |
| 食事 | 船に乗っている間の食事が含まれます |
| アクティビティ | カヤック、洞窟、島の展望など |
往復の送迎と入場料だけで 約6,700〜10,300円 分になります。ここに3食と船室とアクティビティが乗るので、下限の130ドル(約 19,200円)という設定は妥当な水準です。逆にいえば、60ドル前後の商品ではこれらが賄えません。どこかが削られています。
拠点を一つにするか、分散させるか
| 方式 | 荷物 | チェックイン回数(7〜8日の場合) | 向いている方 |
|---|---|---|---|
| ハノイを連泊で固定 | 大きな荷物はハノイに預け、小さなかばんだけで移動します | 3回程度 | 身軽に動きたい方。ほとんどの方に向きます |
| 毎回チェックアウトする | 全部の荷物を毎回持ち運びます | 5〜6回 | 宿代を1泊ぶんでも削りたい方 |
ハノイを連泊で固定した場合、使わない日の宿代が発生します。7〜8日の日程なら、クルーズの1泊とサパの2泊で、合計3泊ぶんの宿代が無駄になる計算です。それでも連泊を勧めるのは、荷物の移動が減るからです。サパの谷を歩く日にスーツケースを持って行くわけにはいきません。どこかに預ける必要があり、それなら予約した部屋に置いておくのが確実です。
ハノイの宿は、荷物預かりに対応しているかを予約前に確認してください。連泊で押さえるなら問題ありませんが、いったんチェックアウトして数日後に戻る形にする場合、その間の荷物を預かってもらえるかどうかで動きやすさが変わります。対応の可否と、預けられる日数の上限を、予約の前に問い合わせておいてください。
宿を決める順番としては、ハノイを先に押さえるのが実務的です。ハノイの位置が決まれば、そこから出る送迎の可否が決まり、各目的地への手段が絞れます。
14. 北部の食べもの ハノイが発祥の料理が並びます
北部の食事は、南部ほど甘くなく、中部ほど辛くありません。この位置づけが、日本の方には食べやすく感じられる理由になっています。砂糖を強く効かせず、唐辛子も控えめで、だしの味が前に出ます。しかもフォー、ブンチャー、チャーカー、エッグコーヒーと、ベトナムを代表する料理のいくつかがハノイ発祥です。
ハノイで食べておきたいもの
| 料理 | 内容 | 食べる時間帯 | ハノイとの関係 |
|---|---|---|---|
| フォー | 米の麺。ハノイ式はスープが澄んでいます | 朝が中心。終日出す店もあります | ハノイが発祥です |
| ブンチャー | 炭火で焼いた豚肉、ヌクマムのたれ、冷たい麺を合わせます | 昼 | オバマ元大統領が訪れた際に食べた料理として知られています |
| チャーカー | ターメリックに漬けた魚を、卓上でディルと万能ねぎと一緒に火にかけます | 夜 | ハノイの専門店で出されます |
| バインクオン | 豚肉ときのこを包んだ薄い米の生地の巻きもの | 朝 | 朝に食べる料理です |
| カフェチュン(エッグコーヒー) | 卵黄を泡立てたものをコーヒーに乗せます | 午後 | ハノイが発祥です |
| ビアホイ | 街角で出される生ビール | 夕方以降 | 路上に小さな椅子を並べた店で飲みます |
フォーとブンチャーの違い
どちらも米の麺を使いますが、食べ方がまったく違います。フォーは温かいスープに麺が入った一皿で、汁ごと食べます。ハノイ式は南部のものよりスープが澄んでいて、味付けが控えめです。テーブルの調味料で自分の好みに寄せていく形になります。

ブンチャーは、炭火で焼いた豚肉とヌクマムのたれが入った器と、冷たい麺の皿が別々に出てきます。麺をたれに浸して食べます。日本のつけ麺に近い形式ですが、たれには酸味と甘みがあります。ハーブと生野菜が添えられるので、一緒に浸して食べます。

初めての方が戸惑いやすいのは、ブンチャーの食べ方です。麺をたれの器に全部入れてしまう方もいますが、少量ずつ浸すほうが麺が伸びません。決まった正解はないので、隣の席の食べ方を見るのがいちばん早いです。
チャーカーは夜、バインクオンは朝
この二つは時間帯がはっきり分かれています。チャーカーはターメリックで下味をつけた魚を、卓上のコンロでディルと万能ねぎと一緒に火にかける料理です。自分で仕上げる形なので、食事に時間がかかります。夜の食事として組んでください。

バインクオンは朝の料理です。米の生地を薄く蒸したもので、中に豚肉ときのこが入っています。軽いので、朝食に向いています。朝の時間帯に出す店が中心なので、食べるなら午前中に行かれると確実です。

時間帯を意識して組むと、1日に三つか四つの料理を無理なく入れられます。朝にバインクオンかフォー、昼にブンチャー、午後にエッグコーヒー、夜にチャーカーという流れです。これだけでハノイの代表的な料理をほぼ押さえられます。
衛生面で気をつけること
屋台で食べることについて、実務的な判断基準を書きます。ハノイでは屋台や路上の店が街の一部になっていて、旅行者だから避けるべきというものではありません。ただ、選び方はあります。
- 回転の速い店を選びます。客が次々に入れ替わる店は、食材が長く置かれません。
- その場で加熱するものを選びます。フォーもブンチャーもチャーカーも、火を通してから出てくる料理です。
- 水道水は飲みません。飲用にはペットボトルの水を使ってください。氷が気になる場合は、飲みものを氷なしで頼めます。
- 生野菜とハーブは大量に出てきます。これは北部の食事の標準的な形です。気になる場合は手をつけなくても問題ありません。
- 注文の前に金額を確認します。衛生とは別の話ですが、行き違いを防げます。
山では事情が変わります。サパの谷のホームステイやハザンの高原では、選べる店がほとんどありません。宿が出す食事を食べることになります。食物アレルギーがある場合、事前に伝えておかないと対応が難しくなります。ハノイのように別の店を探すという選択肢が、そこにはありません。
ビアホイと、飲みものの実務
ビアホイは街角で出される生ビールです。路上に小さな椅子とテーブルを並べた店で飲む形で、旧市街を歩いていると見かけます。夕方以降の時間帯に合わせて立ち寄る形になります。
コーヒーについては、エッグコーヒーがハノイ発祥です。卵黄を泡立てたものをコーヒーに乗せた飲みもので、甘さがあります。デザートに近い位置づけなので、午後の休憩に向いています。街歩きの途中で座る口実にもなります。
屋台や路上の店では現金が確実なので、少額紙幣を持っておいてください。カードやQRでの支払いに対応しているかどうかは店によるので、現金を持たずに出歩くのは避けたほうが安心です。両替と現金の扱いについてはベトナムの通貨と両替ガイドにまとめてあります。
15. 実際にいくらかかるのか
先に総額を書きます。航空券を除いて、5日で305〜580ドル(約 45,100〜85,800円)、7〜8日で480〜830ドル(約 71,000〜122,800円)、10〜12日で700〜1,250ドル(約 103,600〜185,000円)が1人あたりの目安です。この幅は宿のクラスとクルーズの価格帯でほぼ決まります。
1日あたりの基本の出費
宿泊、食事、市内移動といった日々の出費は、旅のしかたによって三段階に分かれます。
| スタイル | 1日あたり | 中身の目安 |
|---|---|---|
| 節約 | 25〜40ドル(約 3,700〜5,920円) | ドミトリーや価格の低い宿、屋台中心の食事、バスでの移動 |
| 中級 | 30〜55ドル(約 4,440〜8,140円) | 個室のあるホテル、店舗での食事、配車アプリでの移動 |
| 快適 | 120ドル以上(約 17,760円以上) | 上位クラスのホテル、レストランでの食事、チャーター車 |
節約と中級の幅が重なっているのは、宿の取り方次第でどちらにも寄せられるからです。ハノイの見どころでいえば文廟の 約400円 (約 70,000 VND) が唯一の入場料ですし、市内バスも1回あたりの金額はごくわずかです。日々の出費で差がつくのはほぼ宿泊費だと考えて差し支えありません。
「快適」が120ドル以上と一段跳ぶのは、上位クラスのホテルとチャーター車が入るためです。特にチャーター車は1台あたり 60〜110ドル(約 8,900〜16,300円)なので、1人で使うとこの水準になります。複数人で割れば大きく下がります。
大きな出費と、日程別の総額
1日あたりの基本とは別に、その旅でしか発生しない大きな出費があります。クルーズ、ファンシーパンのケーブルカー、ハザンループがこれにあたります。
| 日程 | 大きな出費の合計 | 内訳 |
|---|---|---|
| 5日 | 155〜305ドル(約 22,900〜45,100円) | 1泊クルーズ、ニンビン日帰り、空港送迎 |
| 7〜8日 | 上記にファンシーパンとトレッキングが加わります | ケーブルカー 約4,930円 (約 850,000 VND)、ガイド、入場料、サパへの往復 |
| 10〜12日 | さらにハザンループが加わります | イージーライダー 150〜379ドル、ハザンへの往復 |
5日の「155〜305ドル」の幅がなぜ2倍あるのかというと、クルーズの選択で決まるからです。1泊クルーズの下限が130ドル、上位クラスが250ドルですから、この差がそのまま総額に響きます。逆にいえば、5日の日程で予算を調整するレバーはクルーズしかありません。
この大きな出費に1日あたりの基本を足したものが、旅全体の総額になります。
| 日程 | 総額(航空券を除く、1人) | 円の目安 | 1日あたりに直すと |
|---|---|---|---|
| 5日 | 305〜580ドル | 約 45,100〜85,800円 | 61〜116ドル |
| 7〜8日 | 480〜830ドル | 約 71,000〜122,800円 | 60〜118ドル |
| 10〜12日 | 700〜1,250ドル | 約 103,600〜185,000円 | 58〜125ドル |
いちばん右の列を見てください。日数が伸びても、1日あたりの金額はほとんど変わりません。1日あたり60〜120ドルの範囲に、どの日程でも収まります。これは、日数が増えるほど大きな出費も増えるものの、移動と宿の効率が上がって相殺されるためです。
したがって、予算の判断は「何日行くか」ではなく「1日あたりいくら使うか」で考えたほうが正確です。1日60ドル前後で回すなら宿と食事を抑える形になり、1日120ドル前後なら宿のクラスを上げて移動をチャーター車にできます。
主な支出を一覧にします
個別の項目を、金額の大きい順に並べます。予算を削るならどこを削るかの判断材料になります。
| 項目 | 金額 | 削れるか |
|---|---|---|
| ハザン イージーライダー 3泊4日 | 250〜379ドル(約 37,000〜56,100円) | 自分で運転すれば下がりますが、免許の条件を満たす必要があります |
| ハロン湾 2泊クルーズ | 280〜600ドル(約 41,400〜88,800円) | 1泊に落とせば大幅に下がります |
| ハロン湾 1泊クルーズ | 130〜250ドル(約 19,200〜37,000円) | 下限が130ドルです。これ以下は避けてください |
| ハザン イージーライダー 2泊3日 | 約 22,000〜26,100円 (約 3,800,000〜4,500,000 VND) | 3泊4日より安いですが、止まる回数が減ります |
| ハロン湾 日帰りクルーズ | 55〜110ドル(約 8,100〜16,300円) | 1泊の代わりになりますが、体験の中身が変わります |
| ニンビン ガイド付き日帰りツアー | 25〜55ドル(約 3,700〜8,140円) | 個別手配でも下限に近い金額になります |
| ファンシーパン ケーブルカー(平日) | 約4,930円 (約 850,000 VND) | 週末を避ければ抑えられます |
| サパへの往復(バン) | 片道 約1,860〜2,610円 (約 320,000〜450,000 VND) | 夜行列車と比較して選べます |
| ハザンへの往復(バス) | 片道 約1,450〜2,900円 (約 250,000〜500,000 VND) | 座席の種類で変わります |
| 空港からの送迎 | 約1,160〜2,900円 (約 200,000〜500,000 VND) | バスなら 約290円 (約 50,000 VND) まで下がります |
| チャンアンのボート | 約1,450円 (約 250,000 VND) | タムコックに替えても合計はほぼ同じです |
この表を上から見ていくと、削れる余地が大きいのは上位三つだけだとわかります。ハザンのイージーライダーとハロン湾のクルーズです。それ以外の項目は、全部足しても大きな出費一つ分に届きません。予算を組むときは、まずこの二つを決めてしまうのが早いです。
チップの相場
ベトナムにはチップの義務はありませんが、場面によって慣習があります。北部で関係してくるのは次の二つです。
| 場面 | 相場 | 渡し方 |
|---|---|---|
| ハロン湾クルーズの乗員 | 1人 5〜10ドル(約 740〜1,480円) | 渡し方は船の案内に従います |
| ニンビンの船頭 | 約120〜290円 (約 20,000〜50,000 VND) | 下船時に直接渡します |
ニンビンの船頭へのチップについて補足します。チャンアンのボートは2.5〜3.5時間、タムコックは1.5〜2時間、その間ずっと手で漕いでいます。相場は 約120〜290円 (約 20,000〜50,000 VND) で、チャンアンの乗船料 約1,450円 (約 250,000 VND) に対して1割前後という水準です。義務ではないので、渡すかどうかはご自身で判断してください。
予算を下げるなら、この順番で
総額を抑えたい場合、手をつける順番があります。効果の大きいものから並べます。
| 順番 | やること | 下がる額の目安 |
|---|---|---|
| 1 | クルーズを2泊から1泊に落とします | 150〜350ドル(約 22,200〜51,800円) |
| 2 | クルーズのクラスを上位から下限帯へ移します | 50〜120ドル(約 7,400〜17,800円) |
| 3 | ハザンを日程から外します | 250〜379ドル(約 37,000〜56,100円)と、それに伴う往復と宿泊の分 |
| 4 | 宿を中級から節約帯に移します | 1泊あたり数千円。日数分の積み上げになります |
| 5 | ファンシーパンを平日に回します | 週末との差額分 |
| 6 | 空港からの移動をバスにします | 約 870〜2,610円 (約 150,000〜450,000 VND) |
この順番になる理由は単純で、金額の大きい項目から手をつけるのが最も効率的だからです。1番と3番はそれぞれ数万円単位で下がります。一方、6番の空港移動は上限でも 約2,610円 (約 450,000 VND) 程度の削減です。入場料や食事を切り詰めても総額はほとんど動きません。
ただし、1番から3番はいずれも体験の中身を削ります。1泊クルーズを日帰りにすれば1万円以上下がりますが、船の上にいる時間が24時間から4〜6時間に減ります。何を優先するかを決めたうえで判断してください。逆に、5番と6番は体験を削らずに下がるので、まずここから手をつけるという考え方もあります。
現金とカードの使い分け
都市部ではカードとQR決済が使えますが、地方に行くほど現金の比重が上がります。北部での目安を書きます。
- ハノイ市内。ホテル、レストラン、大型店ではカードが使えます。屋台と路上の店、市内バスは現金です。
- ハロン湾のクルーズ。本体の料金は予約の時点で決済している形が中心です。船内での飲みものは船によって扱いが違うので、少額の現金を持っておいてください。
- サパ。町のホテルとレストランはカードが使えますが、谷のホームステイと入場料は現金です。
- ニンビン。ボートの料金と入場料は現金です。チップも現金です。
- ハザン。高原ではほぼ現金です。給油所も現金です。ループに入る前にハザンの町で用意してください。
ハザンループに入る前に、必要な現金をハザンの町で用意してください。高原の集落でATMやカード決済を当てにするのは避けたほうが安全です。ガソリン代がループ全体で 約1,450〜2,030円 (約 250,000〜350,000 VND)、入場料が合わせて千円程度、それに宿と食事の分が必要です。現金が尽きると、集落では対処のしようがありません。
16. 古い情報が間違って書いていること
北部ベトナムは、この1年から2年で変わった点がいくつかあります。行政区画の再編、空港の動線変更、運賃の改定、免許の規則改正です。2025年より前に書かれた情報は、そのままでは使えない項目があると考えてください。
よく見かける記述と、実際の状況
資料によく書かれている内容と、現在の状況を並べます。左の列に心当たりがあるものは、右の列で置き換えてください。
| よく書かれていること | 実際 |
|---|---|
| ハザン省 | 2025年7月1日付でトゥエンクアン省に統合されました。ハザンは都市名、地域名として残ります |
| サパはラオカイ省で、省都はラオカイ市 | ラオカイ省は存続していますが、省都はイエンバイ市に移りました |
| 86番バスは45,000 VND | 空港の公式掲示は50,000 VNDです |
| ノイバイでは配車アプリの車にターミナル前で乗る | 2026年8月3日から、T2はP1駐車場、T1はP2駐車場での乗車です |
| 空港タクシーには定額運賃がある | 定額はありません。1kmあたり 15,000〜16,700 VND のメーター制です |
| ハロン湾まで水上飛行機で行ける | 2026年初めに運航を停止しました |
| ハロン湾の入場料は単一料金 | ルート別に 260,000〜310,000 VND、1泊の区分は 550,000〜750,000 VND です |
| ベトナムのA1免許で175ccまで乗れる | 2025年1月1日から125ccまでに変わりました |
| 四輪の国際運転免許証で二輪に乗れる | B欄しか記載がないため乗れません |
| ハロン湾のクルーズは一年中通常運航 | 7月から9月は台風で出航が中止された例があります |
| サパの棚田はいつでも緑 | 10月末から3月は刈り取り後の茶色い切り株です |
| ニンビンのチャンアンとタムコックは同じ場所 | 船着き場も料金も所要時間も別です |
特に影響が大きい三つ
この表の中で、知らないと実際に困るものを三つ挙げます。
ノイバイの動線変更
2026年8月3日07:00から施行された変更です。配車アプリの車がターミナル前に停車できなくなり、T2はP1駐車場、T1はP2駐車場まで歩くことになりました。到着階前の6車線も用途が決まっていて、契約タクシーは4番車線の3〜10番柱です。知らずに到着すると、荷物を持って駐車場を探すことになります。
二輪の免許要件
四輪だけの国際運転免許証では二輪を運転できません。B欄しか記載がないためです。この状態で運転すれば無免許で運転していることになり、事故のときに補償を受けられないおそれがあります。ハザンループを自分で運転する予定なら、出発前に発給元と保険会社の両方に確認してください。
水上飛行機の運航停止
ハノイからハロン湾まで空路で行く手段として紹介されていることがありますが、2026年初めに運航を停止しました。現在は道路のみです。この前提で日程を組んでいると、ハロン湾への往復に4.5〜5時間かかることを見落とします。
情報を確かめるときの順番
旅行の直前に情報を確認する場合、どこを見るかで正確さが変わります。優先順位を書きます。
| 確認したいこと | いちばん確実な確認先 | 注意点 |
|---|---|---|
| 空港の乗降場所 | 空港の公式案内 | 2026年8月3日の変更が反映されているかを見ます |
| バスの運賃 | 空港や停留所の掲示 | 86番の45,000という数字はここで確かめられます |
| クルーズの出航可否 | 予約した船会社 | 直前まで確定しないことがあります |
| 山道の通行状況 | 現地の宿、ドライバー | 雨季は前日と当日の両方で確認してください |
| 棚田の色づき | サパの宿 | 年によって前後します。現地に聞くのが確実です |
| 入場料の改定 | 現地の窓口 | 本ガイドの金額も改定されれば変わります |
共通しているのは、現地の掲示と現地の人がいちばん新しいという点です。ウェブ上の情報は更新が遅れることがあります。特に2025年7月の行政区画再編と2026年8月の空港動線変更は、施行から日が浅いので、まだ古い記述が残っている資料が多くあります。
ベトナムの入国条件は国籍によって違います。滞在可能な日数、電子ビザの要否、必要な残存期間などは出発前に必ず確認してください。条件と手続きの流れはベトナムのビザと電子ビザのガイドにまとめてあります。
17. 次に読むもの
ここまでは北部全体をどう組み立てるかという話でした。行き先が決まったら、次は場所ごとの詳しい情報が必要になります。北部の五つの目的地には、それぞれ個別のガイドがあります。
目的地ごとの詳しいガイド
| ガイド | どんなときに読むか |
|---|---|
| ハノイ観光ガイド | 旧市街の歩き方、見どころの回り方、食事の店選びを決めるとき |
| ハロン湾クルーズの選び方ガイド | 船の価格帯とクラス、湾の選び方、予約の実務を決めるとき |
| サパ観光ガイド | トレッキングのコース選び、ガイドの手配、宿の位置を決めるとき |
| ハノイからのニンビン日帰りガイド | 日帰りの時間配分と、ボートと階段の組み合わせを決めるとき |
| ハザンループ完全ガイド | ループの日割り、走る順番、宿泊地を決めるとき |
| ハノイの宿はどこに取るべきか | エリアの絞り込みと、送迎の来る範囲を確認するとき |
| ノイバイ空港からハノイ市内への移動ガイド | 到着時刻と荷物の量から手段を決めるとき |
出発前に読んでおくと役立つもの
目的地に関係なく、ベトナムに行く前に確認しておいたほうが良いことがあります。特に入国条件と通信手段は、出発前でないと手を打てません。
| ガイド | いつまでに読むか |
|---|---|
| ベトナムのビザと電子ビザのガイド | 航空券を取る前。国籍によって条件が違います |
| ベトナムのeSIMガイド | 出発前。到着直後から通信が必要になります |
| ベトナムの通貨と両替ガイド | 出発前。現金の用意と両替の場所を決めます |
| GrabとGreen SMの使い方ガイド | 出発前。アプリの登録と支払い方法の設定を済ませておきます |
| ベトナムでよくある観光客向けの詐欺と対処法 | 出発前。手口を知っておけば大半は避けられます |
北部以外のベトナム
北部を回り終えて、次はどこかという段階になったら、中部と南部があります。北部と中部では、旅の性格がかなり違います。
| 地域 | 北部との違い | ガイド |
|---|---|---|
| 中部 | 都市どうしが近く、移動時間が短いです。海で泳げます | ベトナム中部の旅行ガイド |
| 全土 | 北中南をどう組み合わせるかという視点で書いています | ベトナム旅行ガイド |
北部と中部を一つの旅程に入れることもできます。ただし、北部だけで最低5日、中部だけで最低4日は必要なので、合わせると10日前後になります。日数が限られているなら、どちらか一方に絞ったほうが密度が上がります。
読む順番の目安
準備の段階に合わせて読む順番を決めると、手戻りが減ります。まず日数と時期を決め、次に入国条件を確認し、それから宿と船を押さえ、最後に現地での動き方を詰める、という流れです。
| 準備の段階 | 決めること | 読むもの |
|---|---|---|
| 1. 日数と時期 | 5日、7〜8日、10〜12日のどれにするか。何月に行くか | このページの日程と季節の項 |
| 2. 入国条件 | ビザの要否と滞在可能日数 | ビザと電子ビザのガイド |
| 3. 船と宿 | クルーズのクラスとハノイの宿 | ハロン湾クルーズのガイド、ハノイの宿のガイド |
| 4. 移動手段 | 空港からの移動と、各区間の手段 | ノイバイ空港からの移動ガイド |
| 5. 現地での動き方 | 行き先ごとの回り方 | 各目的地のガイド |