ダナンからフエへ列車で:ハイヴァン海岸の絶景を車窓に
この区間、慣れた人はバスを選びません。どの列車に乗り、どちら側に座り、どう予約するか——乗ったつもりで全部まとめました。
| 🚆 距離・時間 | 約103km、2時間30分〜3時間30分。トンネル経由の車より遅いが、景色は別格 |
|---|---|
| 🪟 座る側 | ダナン→フエは右側、フエ→ダナンは左側が海・海岸ビュー |
| 🎟️ 2種類 | ヘリテージ観光列車(HD・レトロ車両+生演奏)と一般の統一鉄道(SE・安くて本数多い) |
| 💸 料金 | 一般SEのソフトシート約8万〜15万ドン($3〜6)、ヘリテージ約18万〜46万ドン。両替・カード |
| 🕖 時刻 | ヘリテージはHD2が朝07:45発・HD4が午後14:20発(ダナン→フエ)。一般SEも日中便が複数 |
| 🛒 予約 | 公式dsvn.vn・アプリは外国カードが失敗しがち→外国カードが通り座席比較も楽なKlook·KKdayが安心 |
| 📍 駅の場所 | ダナン駅は中心部の西2km、空港からGrabで約10分。フエ駅は中心部まで歩ける |
| 🏯 フエ到着後 | 王宮・帝陵・フォン川。日帰りも可能だが1泊がおすすめ |
1. なぜバス・タクシーではなく列車なのか
2. 2種類の列車:ヘリテージ観光列車 vs 一般の統一鉄道
3. 時刻表:何時発・何時着
4. 料金と座席クラス
5. ⭐ 海を見るにはどちら側に座るか
6. 車窓に広がる景色
7. チケットの予約方法
8. ダナン駅・フエ駅の場所と行き方
9. ホイアンから列車に乗るには
10. 列車 vs 車・バス・リムジンバン
11. 乗る前に知っておくと良いこと
12. フエに着いたら:何を見るか
13. この列車旅に用意しておくもの

1. なぜバス・タクシーではなく列車なのか
ダナンとフエを結ぶ鉄道は、ベトナムで最も美しい区間とよく言われます。 線路はハイヴァン峠の海側の崖にへばりつくように走り——そしてこの景色は車からは見えません。車は山の下のハイヴァン・トンネルを一気に抜けてしまうからです。峠越えをするのはバイクと一部のツアー車だけ、それでも線路が刻まれた海沿いの崖までは届きません。つまりこの海岸線をきちんと見られるのは、ほぼ列車だけなのです。
距離は約103km、所要は2時間30分〜3時間30分ほど。車ならトンネル経由で約1時間45分なので、確かに列車は遅い。でもその1時間半の差が、ダナン湾を見下ろす高台の眺め、フランス統治時代に掘られた短いトンネルの連続、そして峠の向こうのランコー潟湖の三日月形の入り江で埋まります。窓を開ければ潮の香りまで入ってきます。
この記事はダナン旅行マスターガイドのうち「列車でフエへ」を深掘りしたものです。どの列車・どの席・どう予約するか、以下で順に。
2. 2種類の列車:ヘリテージ観光列車 vs 一般の統一鉄道
この区間には性格の違う2種類の列車が走ります。選ぶ基準は「体験を取るか、安さを取るか」です。
| ヘリテージ観光列車(HD) | 一般の統一鉄道(SE) | |
|---|---|---|
| 正体 | 2024年開始の「中部遺産連結」観光列車。レトロ調にリニューアルした車両 | ハノイ〜ホーチミンを結ぶ幹線列車の一区間 |
| 雰囲気 | フエ伝統音楽(カーフエ)の生演奏、フエ料理の車両、ランコー駅で約10分の撮影停車 | 飾らない地元列車。軽食カート、地元客に混ざって乗る面白さ |
| 料金 | 約18万〜46万ドン(等級・曜日で変動) | ソフトシート約8万〜15万ドン($3〜6) |
| 座席 | 指定のソフトシート・プレミアム・VIP。向きが固定の場合あり | ソフトシート、4人ソフト寝台、6人ハード寝台——席を自分で選べる |
| 本数 | 1日2本前後(朝・午後) | 昼夜あわせて多い |
| 向く人 | 体験と写真が目的、時間に余裕 | 安く柔軟に、またはヘリテージ満席のとき |
選び方: この区間が旅のハイライトならヘリテージ列車の雰囲気は値段に見合います。単なる移動ならば一般SEのほうがずっと安く、自分で右側の窓側を選べるのも利点。景色はどちらも同じ——一般列車は生演奏と新車両がないだけです。
3. 時刻表:何時発・何時着
ダナン→フエ(北行き)は、日中に乗らないとハイヴァンの景色が見えません。夜行もこの区間を走りますが真っ暗。ここだけは必ず日中便を。
ヘリテージ観光列車(ダナン → フエ)
- HD2(朝): ダナン約07:45発 → フエ約11:30着
- HD4(午後): ダナン約14:20発 → フエ約17:30着
- 逆方向(フエ → ダナン)はHD1・HD3が運行
一般の統一鉄道(SE)
SE系統が1日に何本もこの区間を通ります。午前〜昼にダナンを出る便を選べば、明るいうちにハイヴァンを越えられます。正確な時刻は季節で変わるので、予約サイトやアプリで当日の「Da Nang → Hue」を検索するのが確実です。
4. 料金と座席クラス
値段は「どの列車のどの席か」でけっこう変わりますが、短い区間なのでどれを選んでも高くはありません。
| 座席 | おおよその料金(片道) | 感じ |
|---|---|---|
| 一般SE ソフトシート | 約8万〜15万ドン($3〜6) | コスパ最高。エアコン・リクライニング |
| 一般SE ソフト寝台(4人室) | 少し高め | 短い日中区間には贅沢だが横になりたいなら |
| ヘリテージ ソフトシート | 平日約18万 / 週末約21万ドン | 新車両+生演奏込み |
| ヘリテージ VIP | 平日約39.5万 / 週末約46万ドン | 最も広い座席(2026年4月導入) |
2026年3月からはヘリテージ列車に、座席を56→32席に減らしたプレミアム・ソフトシート車両も登場し、足元がかなりゆったり。料金は販売元・季節で異なるので予約時に最終確認を。旅行全体の予算から見れば、この区間はどのクラスでも負担は小さめです。👉 Klookで最新の価格・座席を確認
5. ⭐ 海を見るにはどちら側に座るか
この記事でいちばん大事な一点です。ダナン → フエは進行方向の右側に座ると海と海岸が見えます。逆のフエ → ダナンなら左側です。
| 方向 | 海・海岸が見える側 |
|---|---|
| ダナン → フエ(北行き) | ⭐ 右側 |
| フエ → ダナン(南行き) | 左側 |
一般SE列車は席を自分で選べるので右側の窓側を取りやすい。ヘリテージ列車は座席が指定・固定のことがあるので、予約時に「右側の窓側」を指定するか、窓側の座席番号を確認しましょう。繁忙期は良い席から埋まります。

6. 車窓に広がる景色
発車後しばらくは市街を抜け、やがてダナン湾の青が右手に開けます。列車はハイヴァン山の海側斜面を登っていき、振り返ればダナンの街並みとビーチが一望に。
続いてフランス統治時代の短いトンネルが次々と現れ、数秒の暗闇のあとに海がパッと戻ってくる——このリズムが妙に癖になります。峠を越えて下り始めると、ランコーの三日月形の入り江と潟湖が登場。霧のかかった山の下に静かな水面、漁船、そして水上の高床式家屋やバスケットボートまで。
フエが近づくと景色はまた一変します。果てしない田んぼ、水牛、小さな村が窓を流れていきます。カメラやスマホは早めに構えて——いちばんの一枚は前触れなく過ぎ去ります。
📍 沿線の見どころを地図で先に押さえておくと安心です:
7. チケットの予約方法
「安く」買うか「楽に」買うかの選択です。
① 公式(直接予約)
ベトナム鉄道の公式サイトdsvn.vnまたは「Đường sắt Việt Nam」アプリなら基本料金のまま直接買えます。難点は外国発行カードの決済が失敗しやすいこと、英語表示が使いにくいことです。
② 代理サイト(楽)
Baolau・12Goなどの代理サイトやKlook・KKdayは外国カードが通りやすく、座席や時刻を一覧で比較できます。少し手数料を払う代わりに安心。特にヘリテージ列車や繁忙期の窓側は早めに押さえておくのが得策です。
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8. ダナン駅・フエ駅の場所と行き方
ダナン駅(Ga Đà Nẵng)
住所は202 Hải Phòng、市中心部から西へ約2km。ハン川やミーケビーチ周辺の宿からGrabで約10分、料金もわずかです。発車の30〜40分前には着いて、チケット確認とホーム探しを。
フエ駅(Ga Huế)
住所は2 Bùi Thị Xuân、フエ中心部の南西の端にあります。フォン川や王宮は遠くなく、川沿いの宿なら徒歩でも、Grabなら数分。降りてすぐ観光を始められる便利な立地です。
9. ホイアンから列車に乗るには
ホイアンに泊まっているなら先に知っておきましょう。ホイアンには鉄道駅がありません。 最寄りがダナン駅です。
そのためホイアン → フエを列車で行くには、まずホイアンからダナン駅まで車で移動(約45分〜1時間)してから乗車します。Grab車・ホテル送迎・チャーター車のいずれでもOK。移動時間を考えると、朝のHD2に乗るならホイアンをかなり早く出る必要があるので、時間に余裕を。

10. 列車 vs 車・バス・リムジンバン
フエへの移動は列車だけではありません。何を重視するかで答えが変わります。
| 手段 | 時間 | 長所 | 短所 |
|---|---|---|---|
| 列車 | 2.5〜3.5時間 | 海岸の絶景、揺れ少なめ、歩き回れる | 途中で停まって撮影不可(ヘリテージのランコー停車を除く) |
| チャーター車/タクシー | 1.75〜2.5時間 | ドアtoドア、ハイヴァン峠・ラップアン等で停車可 | 最も高い。トンネル経由だと景色なし |
| リムジンバン | 2〜2.5時間 | 快適でコスパ良、ホテル送迎 | 多くはトンネル利用→海岸の景色なし |
| 路線バス | 3時間+ | 最安 | 快適性・景色とも限定的 |
いちばん賢いのは「組み合わせる」こと。 片道は列車で崖の鉄道を、もう片道はチャーター車でハイヴァン峠の頂上を越え、ハイヴァン関の門・ランコー展望台・ラップアン潟湖で写真を。同じ山をまったく違う二つの角度で楽しめます。
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11. 乗る前に知っておくと良いこと
- 窓側・右側(ダナン→フエ)。 上の「どちら側」を必ず確認。窓が汚れていることもあるので、本当にきれいな写真を狙うならヘリテージのランコー停車かデッキが有利です。
- 乗り物酔いしやすいなら酔い止めを。 ハイヴァン区間はカーブが多く揺れます。バスほどではありませんが。
- 水・軽食。 ヘリテージには食堂車、一般列車にはカートがありますが選択肢は限られます。好きな軽食は乗る前に。
- トイレは一般SE列車だと簡素。ティッシュやウェットティッシュがあると安心です。
- 荷物は頭上の棚か車両端の荷物置きへ。厳しい重量制限はありませんが、大きなスーツケースは目の届く場所に。
- 到着後にGrabを呼ぶにはデータ通信が必要——eSIMを先に入れておけば降りた瞬間につながります。
12. フエに着いたら:何を見るか
フエはグエン朝の旧都。駅から近い順に見ていくだけで1日が埋まります。
- フエ王宮(シタデル) — フォン川北岸、北京の紫禁城を模した城壁の都市。フエの中心。
- 帝陵 — トゥドゥック帝・ミンマン帝・カイディン帝の陵。郊外に点在するのでGrabか半日ツアーが楽。
- ティエンムー寺とフォン川クルーズ — 夕暮れどきが特に美しい。
詳しい回り方や料金はフエ日帰りガイドにまとめています。朝の列車で来たなら遅い午後の列車でダナンに戻る日帰りも可能ですが、帝陵までしっかり見るならフエで1泊を。ダナン近郊の日帰り一覧もどうぞ。
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13. この列車旅に用意しておくもの
難しい準備はありません。ただ次の3つは出発前に済ませておくとずっと楽です。
- eSIM — 到着後のGrab手配・地図・チケット確認にデータが要ります。先に入れておけば降りてすぐ使えます。
- 旅行保険 — 短い移動でも、ベトナム旅行全体をカバーする保険が一つあると安心です。
- 時期の確認 — ベストシーズンと乾季・雨季を見て日程を。雨季(9〜12月ごろ)は霧で景色が隠れる日もあります。
着いた瞬間にネット接続 — すぐ設定、物理SIM不要、今の番号もそのまま。
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